記事提供:日刊SPA!

―ひろゆきのネット炎上観察記―

【プルタブ集めの教育に、リサイクル業者が困惑】

NHKで放送された『所さん!大変ですよ』の内容にネット上がザワついている。

同番組では、アルミ缶のプルタブを集めリサイクルする運動を取り上げ、小学校の教育の一環として行われているが、リサイクル業者は迷惑していることなどを報道。

ネット上では賛同の声が多く、「ペットボトルキャップとかベルマークも無駄だったよな」などのコメントが。

◆「プルタブ集め≒テロリスト」その心は…

戦争ってのは、正義と正義のぶつかりあいで起こるものだったりします。

テロリストとかも基本的にみんな「いいこと」をしてると思っていたりして、ISのテロリストも邪教に洗脳されてる人たちをテロで目を覚まさせるという目的があったり、自分が信じる社会にとって「いいこと」をしようとしてるわけです。

先日の相模原の障害者殺傷事件の容疑者も社会にとって「障害者を減らすことはいいこと」と信じ込んでいたようです。

そんな感じで他者の批判を聞き入れず、自分は「いいこと」をしてると思い込むのがテロリストの傾向なわけですけど、一般社会としては、めちゃくちゃ迷惑だったりするわけで…

似たところだと、アメリカの国立公園で観光客が、バイソンの赤ちゃんが「寒がってそう」という理由で勝手に車に乗せたことがありました。

その場にいた別の人は、バイソンは人の手が加わった赤ちゃんを群れには戻さない習性があるので「車から降ろさないと大変なことになる」と忠告したものの、耳を貸さず車に乗せるのは有益なことだと思い込んでいたらしいのですね。

最終的に公園関係者がバイソンの赤ちゃんを群れに戻そうとしたんですが、母親が育児放棄して死んでしまったそうです。頭の悪い人たちが「いいこと」をしようとして、赤ちゃんバイソンは死ぬことになったのですね。

さてさて。空き缶のプルタブ集め運動をしている日本の学校があって、リサイクル業者は「困るからやめてほしい」って言ってるという内容の番組がNHKで放送されてました。

プルタブのような小さなサイズを集めてもしょうがないので空き缶ごと持ってきてほしいとか、他の「異物」と選別の手間が増えるとかで、アルミ缶リサイクル協会はポスターも作っているのですね。

ところがどっこい、やめない学校があるようで…番組内では、教師に「努力を積み重ねることを教えるのに、プルタブ集めはやっぱりいい?」と聞くと、「はい、確信しています」と答えたみたいです。

いいことをしてると思っているバカが社会を悪くする現象ってのは、どこでも起きるものなんですねぇ…

※1「障害者を減らすことはいいこと」

第二次世界大戦後の日本で最も犠牲者数(19人)を出した事件の被疑者は、「障害者の安楽死を国が認めてくれないので、自分がやるしかないと思った」「殺害した自分は救世主だ」「(犯行は)日本のため」などと供述。9月末には精神鑑定のため留置されたと報道されている。

※2 プルタブ集め

缶からプルタブが分離する仕様だった時代、捨てられたプルタブで、子どもが転んだ際に怪我をしたり、小動物がのみ込んだりすることを防ぐために始まったという説も。

※3 ポスター

アルミ缶リサイクル協会が作成したポスター。
【写真】はコチラ

【西村博之】

39歳。元ニコニコ&2ちゃんねるの管理人で、'15年に米国の掲示板サイト『4chan』の管理人に就任。フランス在住、たまに日本、ときどき他国。「なんで戦争の話から入ったかというと、最近『シビライゼーション6』という戦争するゲームをしているからでして…」

撮影/根田拓也

※「ひろゆきのネット炎上観察記」は週刊SPA!にて好評連載中

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