記事提供:ORICON STYLE

11月20日、48グループ史上初のディナーショーを開催した指原莉乃。(C)ORICON NewS inc.

HKT48の指原莉乃が今月20日、自身の24歳の誕生日を記念して、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で48グループ史上初となるディナーショーを行った。当日は昼夜の2回公演で計1600人のファンを集め、大盛況だったという。

ひと昔前はディナーショーと言えば、五木ひろしやさだまさし、美川憲一に松田聖子といった大物歌手が、年末年始に行なう恒例行事だったはずだが、最近では指原をはじめ中川翔子や平原綾香、DAIGOなどの若手も参入。

さらにはラグビーの五郎丸歩選手や壇蜜、ドアラ&つば九郎といったマスコットキャラまで、バラエティ豊かなラインアップとなっており、これまでの“渋い”イメージを払拭しポップなイベントへと進化しつつあるようなのだ。

至近距離でゆったり…ライブやコンサートとは一線を画する魅力的なイベント

(C)ORICON NewS inc.

この指原のディナーショーは、昼の部は越路吹雪の「サン・トワ・マミー」や松田聖子の「赤いスイートピー」といった名曲のカバーで構成され、夜の部は“バースデーショー”と銘打ち、やはり石川さゆり「津軽海峡冬景色」、島倉千代子「人生いろいろ」などの昭和の歌謡曲を熱唱。

指原が普段、目の当たりにしているファンは若年層が多いはずだが、山口百恵の「秋桜」のギターをバックで弾いたゲストのフットボールアワー・後藤輝基が、「年齢層高すぎやろ!自民党の(資金集め)パーティーか!?」と突っ込むほど、ディナーショーに訪れた客層は40~50代が中心だったという。

「確かに客の年齢層やチケット代は、普通のAKBさんのコンサートに比べれば高いですね(笑)。ただチケット代で言えば、ディナーショーとなると、五木ひろしさんや松田聖子さんなどのトップクラスは、4~5万円と高額です。

中堅どころで3万円くらいで、トークショー形式になれば2万円前後と、かなりリーズナブルにはなってくるので、今回の指原さんの3万4500円(“さしこ”にちなんで)は“適正価格”ではないでしょうか。

高級ホテルの食事を楽しみながら、ゆったりとした空間で自分の好きな歌手を至近距離から楽しめるんですから、通常のライブやコンサートとはわけが違います。なのでディナーショーは、コアファンにはたまらない魅力があるといえます」(エンタメ誌編集者)

演者、ホテル、ファン…三者三様に“おいしい”要素が

日本のディナーショー歌手第1号と言われている五木ひろし。(C)ORICON NewS inc.

そうなると、お金を惜しまない熱狂的ファンがついていれば、ディナーショーを開くのはなにも歌手だけでなくても良いということになる。

そもそも、日本のディナーショー歌手第1号は五木ひろしと言われ、以降、美川憲一や石川さゆりなどの演歌歌手。加山雄三、さだまさし、鈴木雅之といったシンガー。

松田聖子、郷ひろみ、工藤静香など、80年代アイドルだったベテランたちがその“常連組”だった。

だが確かにその中には、大御所の時代劇俳優がちょっとした立ち回りを演じながら、何曲か歌う…といったものもあった。

昨年の「五郎丸選手のスクラムトークの夕べ」が好評だった、ラグビーの五郎丸歩選手。(C)ORICON NewS inc.

最近はその“異色”感が顕著に表れているが、色濃くなった背景にはしっかりと人気が伴っていることが理由としてある。

昨年、五郎丸歩選手がホテル椿山荘で行った「五郎丸選手のスクラムトークの夕べ」(税込1万6000円)は、チケット発売後約30分で完売。

たびたび開催される壇蜜の「トークディナーショー」(回により異なるが税込2万円前後)も質問コーナーなどを設けるなど、嬉しい企画を展開し毎回好評を博しているそう。

昨年行われたドアラ(中日ドラゴンズ)とつば九郎(東京ヤクルトスワローズ)のディナーショーも、やはり約30分でチケットが完売。昨年に続き、今年も開催されるという。

「お客さんにとっては贅沢な時間を楽しめるし、出演者も会場費を気にせず、じっくりとパフォーマンスできるだけでなく、グッズやCD販売の収益も見込まれます。ホテル側にしても宿泊の宣伝効果がある。ディナーショーは、三者三様に“おいしい”キラーイベントなんですね。指原さんの件もあって、今後も出演者の“低年齢化”はますます進むでしょうし、スポーツ選手やYouTuberのほか、地下アイドルによる“地下ディナーショー”なんていうのも開かれるかもしれませんね」(前出・編集者)

苦境に立たされる音楽業界にとって“第三のライブイベント”に

あの永ちゃんもディナーショーを開催。(C)ORICON NewS inc.

異色のラインアップに加え、最近は2012年に松任谷由実、2013年に矢沢永吉と、大物アーティスト勢も新たにディナーショーに参戦。

また、及川光博やL'Arc~en~CielのTETSUYA、つるの剛士、中川翔子、平原綾香、KARAのハン・スンヨンなどなど…ディナーショーの出演者がどんどん若返っていることもあり、ひと昔前までは少々“渋い”印象があったディナーショーが、近年はどんどんスタイリッシュになりつつある。

CDが売れず苦境に立たされている音楽業界にとっても、ディナーショーは野外やホールに次ぐ“第三のライブイベント”として、本格的に見直されるかもしれない。

さらに言えば音楽業界のみならず、芸人やタレント、モデル、文化人までをも巻き込み、エンタメ界の救世主的なイベントに化ける可能性すらあると言えば、言い過ぎであろうか?

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス