7年ぶりにM-1グランプリに出場した南海キャンディーズ

11月19日に開催された、漫才コンテスト『M-1グランプリ2016』の準決勝に、南海キャンデーズ(山里亮太:山ちゃん、山崎静代:しずちゃん)が2009年の出場以来、7年ぶりに出場しました。

ダウンタウンの松本人志さんも、6月12日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「お前が(山里がM-1で相方の)しずちゃんにボッコボコにされたら、それだけで笑うけどね」と、独特のエールを送って応援するなど注目を集めていましたが、結果は残念ながら準決勝敗退となりました。

しかし、山ちゃんは、観客の反応に感動して思わず泣きそうになったと言います。その真相とは…?

3度も決勝進出した過去も

2001年から開催されている『M-1グランプリ』(以下:M-1)ですが、南海キャンディーズの2人が参戦したのは結成した2003年から。それから現在に至るまで、過去に3度も決勝に進出しています。

■結成2年目にして準優勝!

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最初の決勝進出は2004年。結成から1年後に出場した大会で、無名ながら準優勝という快挙を成し遂げています。さらに、しずちゃんが、初の女性決勝進出者という記録付き!

■その翌年にも決勝進出!

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2005年には、2年連続決勝進出となった2人でしたが、結果は残念ながら9位(敗者復活組みも含め)と最下位。それでも決勝に残ったこと自体が凄いんですけどね。

■4年ぶり3回目の決勝進出!

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4年ぶり3回目の出場となった2009年。最終決戦進出の3組が、全て歴代のチャンピオンという、全体的にもレベルの高い年だったということもあり、結果は前回から1つ上がった8位。

山ちゃん「何もかも憎かった」

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※写真はイメージです。

M-1で準優勝した2004年には、「ABCお笑い新人グランプリ」の優秀新人賞なども受賞しており、デビューから2年目にしてノリに乗っていた南海キャンディーズ。しかし、昨年放送されたバラエティ番組『ナカイの窓』(日本テレビ系)で、かつてコンビ間で不仲な時期があったと明かしています。しずちゃんもコンビを組んで一気に忙しくなって、そこから仲が悪かった」と話していました。

ある年の正月に、友人と海外旅行を計画したしずちゃんに対して、そのことをマネージャーを通じて知った山ちゃんが激怒し、「ほかの女芸人さんに才能で勝ってるということだね」「面白いエピソード1日何十個考えて来い」「お笑いのDVDを持って行け」など、皮肉たっぷりのメールを送ったそうです。日本を出る直前にそれを受け取ったしずちゃんは、楽しい旅行気分は一気に吹き飛んでしまいました。

「頑張ってる量が確実に足りてないと思ったんです」

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そう当時の心境をこのように語る山ちゃんにとっては、しずちゃんの行動は「もう芸能人気取り」なんじゃないかという印象で、コンビが不仲だったこともあり「何もかも憎かった」ということです。

2012年に放送された『ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!』(テレビ朝日系)で、和解したのはごく最近だと明かした山ちゃん。しずちゃんがボクシングでロンドン五輪を目指し始めて(※)からだと言います。

※テレビ番組の企画や、NHKドラマ『乙女のパンチ』をキッカケに、ボクシングを始めているしずちゃんは、2012年に行われた『全日本女子選手権兼ロンドン五輪予選日本代表派遣選手選考会』で優勝もしています。

6年間相方をかばい続けたコンビ愛

同番組では、和解したキッカケについても触れていました。

山ちゃんが先輩芸人(メッセンジャーのあいはらさん)にしずちゃんの愚痴を言っていたときのこと、あいはらさんにある“真実”を教えられました。芸人仲間の間でも、山ちゃんのしずちゃんへの態度は「あれはヒドい」と言われていたそうなのですが、そのことを耳にする度にしずちゃんは…

私は山ちゃんに拾ってもらったから、(コンビを)解散しません。

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山ちゃんはああ見えても、ちゃんと私を演出してくれてるんです。

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そう言い続けていた、と教えられたそうです。

たとえ芸人仲間から「山里はダメだ」と言われても、しずちゃんは「6年以上も僕をかばい続けてくれた」と本人も驚きの様子でした。

自身がの出演した映画『フラガール』では、出演者のテロップでわざわざ“南海キャンディーズ”とコンビ名を入れてもらうように関係者に頼んでいたというしずちゃん。

映画やCMでも活躍するしずちゃん。いつでも“山崎静代”として活動できたのに、“南海キャンディーズのしずちゃん”として在り続けたんですね…。そんな素敵なコンビ愛のエピソードもあったとは…。

ピンで頑張り続ける山ちゃん、そして復活…

周囲からは、しずちゃんに置いていかれているような言い方をされながらも、ボクシングに情熱を向けるしずちゃんの夢を実現させるべく、山ちゃんはコンビを解消せずにピンで仕事をこなしながら、しずちゃんにエールを送り続けていました。

そしてその後、体力の限界を理由に2015年に競技から引退したしずちゃん。その引退をきっかけに、本格的なコンビ復帰が決まりました。

引退・コンビ復活に際して、深夜放送のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)で、引退を表明したしずちゃんから「ごめんなさい」と題したメールを受け取ったと明かした山ちゃん。

その内容は、お笑いに打ち込むべき時間をボクシングに費やしたことが、山ちゃんへの「裏切り行為」だと申し訳なく思っていたというもの。「自分がオリンピックを目指す、リオ五輪に出る、それで商品価値を山ちゃんの中で見い出せるから、その時間を私にくれていたんだ」と自分に言い聞かせてボクシングに励んでいたが、それを道半ばで諦めてしまったことへの謝罪だったといいます。

メールは、謝罪に続いて「こんな私を待っていてくれてありがとう。私もちゃんとそれに応えらるように頑張ります」と感謝の言葉も綴られていたようです。

お疲れ様でした。おかえりなさいませ。

一部では、“芸人として大事な時期にお笑いを捨てて自分のワガママ(ボクシング)に走った”と批判を浴びていたしずちゃん。

かたや山ちゃんはピンで売れ始めたことで“しずちゃんの必要性はなくなった”という意見も散見されていましたが、それでも「しずちゃんが戻ってきてうれしい」というメッセージを発信し続けていました。

そしてこのツイート!かつて『吉本男前ランキング』で、ブサイクランキングの殿堂入りを果たした人物とは思えないくらい“男前”ですね!

そしてまたM-1の舞台に…

山ちゃんは、ラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』で、しずちゃんが語っていたという『M-1にもう一度出場する理由についても明かしていました。

復活にあたって、あるテレビ局が密着取材にきていたときのこと、「なぜ今回、M-1にもう一回出よと思ったんですか?」という質問に対して、静ちゃんは自分が何なのかを証明したいんですと語ったそうです。昨年のM-1を観て、みんながめちゃくちゃ格好良く見え、そんな時に『お前はなんだ?』って訊かれたら『私、芸人です』と言いたいと思ったそうです。

M-1敗退も、なぜか感謝!?

そんなこともあり、復活後に今回のM-1グランプリのために練習を重ねてきた2人ですが、忙しい合間を縫っての出場となりました。しずちゃんは現在、舞台『雪まろげ』の出演で全国行脚中ということもあり、山ちゃんは羽田空港までしずちゃんを迎えに行き、タクシーの中でネタ合わせをしたそうです。

そんな慌ただしい中でステージに上がった新生“南海キャンディーズ”ですが、舞台に上がった際に聞こえてくる「おかえり」の声に、山ちゃんは思わず泣きそうになり、観客から見えないように脇腹をつねって涙をこらえていたと明かしました。

11月22日に放送されたTBSラジオ『たまむすび』では、「こんなホームある?ってくらい(温かかった)」「1人1人会って手を握りながら“ありがとう”って言いたいくらいめちゃくちゃいいお客さん」と語っていました。

そんな温かいファンの声に涙し、つい長くネタをやってしまったのかは定かではありませんが、時間切の強制終了により、結果は残念ながら準決勝敗退となりました。

ツイートされている通り、敗者復活戦には仕事の関係で出られないそうですが、新生“南海キャンディーズ”のこれからのさらなる活躍に期待したいですね!

M-1決勝戦は12月4日!

そんなM-1決勝には、昨年に引き続きハライチ銀シャリ、6年ぶりに決勝進出を決めたスリムクラブ、その他、アキナカミナリ相席スタートスーパーマラドーナさらば青春の光、合計8組が駒を進めました。

決勝進出者発表会見では、ハライチの澤部さんが「今年も最下位をかっさらうべく出てまいりました!」と自虐的に笑いを取ったり、初進出組の中で、南海キャンディーズ、メイプル超合金ら「男女コンビ」の中から唯一駒を進めた相席スタートが異彩を放つなど、決勝戦を期待させてくれる雰囲気でした。

決勝進出の最後の1枠をかけた敗者復活戦(12月4日14時30分から生放送)では、実力派のとろサーモンジャルジャル、ダークホースと言われているインディアンスなどが出場します。こちらも目を離せません!

決勝戦の様子は、12月4日(日)18時30分からABC・テレビ朝日系列で生放送!これは見逃せませんね!

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