記事提供:日刊SPA!

写真は「世界経済フォーラム」のHPより。

―ひろゆきのネット炎上観察記―

【「働くなら中国かインド」有能な外国人は日本敬遠?】

世界経済フォーラムの国際競争力ランキングで、インドと中国が日本を上回りネット上で議論が巻き起こっている。

優秀な人材を誘致する力の項目でも日本は77位で、中国22位、インド23位だったが、この結果に納得し日本の先行きを不安視する声がある一方、「日本より中国やインドに行く時点でオツムが足りない」といった見方をする声も散見された。

◆優秀な人材が集まらないのは、能力で評価する文化がないから

各国を比較する際に使う数字にGDPってのがあったりします。んでも、中国とアメリカだと同じ鶏肉1kgでも、中国で鶏肉を育てて中国人が買う場合は安く買えるけど、船でアメリカに運んでアメリカ人が買う場合は値段が3倍になったりします。

なので、「アメリカのGDPの数字がでかいのは、単に高い値段を払ってるだけで、実際に多くのモノを買えるほど豊かではないんじゃ?」って話とかがあって、一人あたりの購買力平価で調整した数字をIMFや世界銀行が出したりしてるんですが、日本は4位だったりします。

んでも、一人当たりの名目GDP(USドル)でいくと26位で、EUでもお荷物と言われ始めているイタリア(27位)の隣だったりするのですね。

そんな状況もありまして、経済的にはどんどん追い抜かれつつある日本に有能な外国人が来たがらないってなニュースに、ネット上では「有能な人材が無能な職場で働くかよ」「労基法すら守れない企業ばっかりの国で働く魅力ってなんだよ」とか、日本に魅力がないのは当然だよねぇ…って納得する声が多かったりするみたいです。

実際に給料も低いうえに出世の見込みも薄いわけで、日本に来て日本語を覚えても将来的に日本は成長しなさそうって見方はあると思うのですね。

もちろん、優秀な外国人に大金を出したり重要なポストに置いたり、実力主義を徹底できればいいんですけど、優秀な日本人でも女性ってだけで出世できない社会では、外国人はもっと難しいですよね…。

しかも、無能な人をクビにするってのも減給するってのも法的に難しかったりするので、日本では能力で人を評価するって文化にならないんじゃないかなと…。

んでも、日本人の多くは日本語しか喋れないので、“ブラック企業”とか文句を言いながらも働くんでしょうね…。

んじゃ英語を覚えればいいのかって話ですけど、技術の進化とかで言葉の壁も微妙になる可能性もあるので、やっぱり手に職をつけるなり、なんらかのスキルがないと、日本企業からも必要とされない人になっちゃうんじゃないかと…。

※1 購買力平価

A国である価格で買える商品が、B国ならいくらで買えるかを示す交換レートのこと。為替レートを決定する際の概念として用いられ、実際の為替レートは為替市場での需給などさまざまな要因で変化するが、長期的な2国間の為替レートの目安となる数値。

※2 IMF

国際通貨基金のこと。安定した国際金融や為替相場にすることを目的に設立された国際連合の専門機関。

※3 日本は4位

IMFや世界銀行が出しているリストでは、共に日本は4位になっている。上位は共に1位中国、2位アメリカ、3位インド。

※4 26位

GDPを人口で割った数値。'15年の結果では1位から3位はルクセンブルク、スイス、カタールの順。アメリカは6位で、アジアでは5位のマカオを筆頭に、7位シンガポール、18位香港、次いで日本となっている。

【西村博之】

39歳。元ニコニコ&2ちゃんねるの管理人で、'15年に米国の掲示板サイト『4chan』の管理人に就任。フランス在住、たまに日本、ときどき他国。「日本に戻ったら、東京が暖かくて嬉しいんですけど、温度差がありすぎて風邪をひいたのでパリに戻ります…」。

撮影/根田拓也(ひろゆき)

※「ひろゆきのネット炎上観察記」は週刊SPA!にて好評連載中。

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