「この電話番号をどこで知ったんですか?」

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20代前半に勤めていた墓石販売の会社。そこでは、不幸事があった家に電話をして、墓所のご相談にのるという営業をしていました。

会社からリストを渡されて、順番に電話をします。そのリストはどこから?という疑問はありましたが、はっきりとは教えてもらえるものではなく、先輩方の話によると葬儀屋からということでした。

この電話が私はとても憂鬱でした。

なぜなら、「うちの主人がこの前亡くなったばかりで、こんな電話をかけてくるなんて非常識でしょ?どこでこの電話番号を知ったんですか?」

などと、お叱りを受けることも多くありました。中には一生のうちにそう何度もあることがない霊園、墓石選びでどうしようか悩んでいる人もいてて、どこの誰に相談していいのか分からないという人にはありがたがられることもありましたが、たいていは余計なお世話だと思われたようです。

「昔に比べて電話での営業は難しくなったよ」

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結局、私にはこの仕事は向いていないと思い辞めた墓石販売の会社。そんな会社の同僚と久しぶりに会うことが出来ました。「仕事はどう?」と聞く私に彼は・・・

「ものすごく厳しくなってるよ。電話ではほとんど話も聞いてくれないよ」

と答えました。どうやら私が辞めた後、個人情報の保護が世間で叫ばれるようになり悪質な業者による詐欺の電話の手口がテレビで公開されるようになり、知らない人からの電話に、みんな注意を払うようになってきているようです。

さらに、「人の不幸に便乗して金を取りに来たんか?」とありもしない暴言を吐かれることも多くなったようです。

「知らない人からの電話は疑え」

この変化は、悪質な業者からお年寄りの方々を守るため、仕方がないことだと思います。社会全体で注意するように呼び掛けていかないと被害を食い止めることは出来ません。

知らない人からの電話を疑うのはもちろんのこと、知っている人からの電話も、本当にそう人かどうか疑わないと騙されることもある世の中です。

疑うことは大事です。しかし、あまりにも頭から疑ってかかることによる問題も生まれています。今回は、そんなことを思った出来事を紹介します。

店にフアックスが届きました。

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宛先不明で調査をしてもらいたいという運送会社からの連絡でした。

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さっそく、送り主様に電話をすることに・・・

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年配の女性の方が電話に出られました。

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用件を聞かずに、「結構です」と言われました。

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用件を説明する私。

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何かを売るための電話ではないのに・・・(涙)。

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時間を置いて、再度電話をすることにしました。

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次こそはと、勘違いされないように言葉を選びました。

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しっかりと、お客様のお名前も確認しました。

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しかし、不審に思われたようです。

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用件を話しても話がかみ合いません。

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営業の電話ではないことを伝える私。

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そばにいる旦那様が、「撃退してやる」と言い・・・

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「警察に通報するぞ」

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必死に説明する私。

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結局、電話は切られました。

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頭から疑われ、話がかみ合わなかったのです。

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いかがでしたでしょうか?食品スーパーに勤める私たちがお客様に電話をすることは多々あります。たいていは、店の名前を出したら、ちゃんと最後まで話を聞いてくれます。

地域に密着したお店です。地域の皆さんの信用と信頼があって初めて成り立つ商売です。ありもしない架空の住所と偽の電話番号で詐欺を行う悪質な業者とは違います。

そんな店の名前を出しているのに、不思議なほど勘違いされました。

なぜなのでしょう?頭から疑うことによって、疑うことしかできなくなったのかもしれません。

「知らない人からの電話は疑え」と言う気持ちが大きくなりすぎたのかもしれません。そして、悪質な営業の電話を撃退するには話を聞かないことだと教えられ、話すら聞いてもらえなかったのかもしれません。


テレビでよく放送される悪質な電話の詐欺の手口を見るたびに、よくこんなこと思いつくな?と思うほど手の込んだ詐欺に驚くことがあります。

そういった情報を見るたびに疑うことの大切さを感じます、しかし、疑いの気持ちにとらわれて、本当のことが見抜けなくなることもあります。

騙されないように、そして、大事な電話はきちんと対応できるように・・・

セールスの電話なのか?そうでないのか?そこに注意を払うべきではないのか?そのように私は思います。

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spotlight公式プラチナライター。食品スーパーの店員ならではの記事を楽しんでいただければと思います。

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