年々増加している「人食いバクテリア」

「人食いバクテリア」とも呼ばれる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が、今月13日までに去年の431人を上回り、1999年の調査開始以来過去最多の442人となったことが分かりました。都道府県別では東京都が60人、神奈川県が48人などとなっています。

「人食いバクテリア」…名前が怖いですね…。風邪のような症状から急激に悪化し、筋肉が壊死することもあるためそのように呼ばれています。

「人食いバクテリア」による症状は?

風邪のような症状ということですが、具体的にどんな症状なのかというと…

「人食いバクテリア」(正式名称:劇症型溶血性レンサ球菌感染症)は、「A群溶血性レンサ球菌」という細菌に感染することで突発的に発症し、初期症状としては四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下などが見られます。

発病から病状の進行が非常に劇的で、発病後数十時間以内に手足の筋肉が急激に壊死して、急性腎不全や多臓器不全などを引き起こし、ショック状態から死に至ることも多いとされており、致死率は30%と言われています。

国内や海外ではどんな症例があるの?

人食いバクテリアは、1987年に米国で最初の患者が見つかり、その後、ヨーロッパやアジアからも同様の症例が報告されています。日本では1992年に最初の症例が報告され、以降毎年100~200人の患者が確認されています。

実際に、国内外でどんな症例が見られているのでしょうか…?

『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で取り上げられた海外の症例として、草むしりの時に人食いバクテリアが付いた手で目をこすったことによる感染例がありました。目に違和感を感じたが当日は放置し、翌朝、顔の右半分が殴られたように腫れたため病院に行ったが、既に右目の周辺の細胞が壊死していたということす。手術で壊死した箇所を取り除き、抗生物質を投与しながら、取り除いた部分は再建手術によって3年後に元の形に戻ったんだそうです。

日本でも、左手の腫れと痛みを訴えて病院を訪れた患者が、“虫さされ”と診断されたが、2日後に激痛を訴えて再び病院へ。そこではじめてA群連鎖球菌の劇症化と判断されたが、症状の悪化を食い止めることが出来ずに37時間後に亡くなるということもありました。

「人食いバクテリア」の治療法は?

抗菌薬としてはペニシリン系薬が第一選択薬とされていますが、治療の原則は菌を取り除く必要があるため、手術で切除することになります。手や足が壊死して感染が広がりそうであれば、回復が望めないと最悪の場合手足の切断という、とてもつらい治療になることもあります。

さすがにこれは経験したくないですね…。

「人食いバクテリア」の予防法は?

ではどう予防すれば良いのでしょうか?

■マスクをする

Licensed by gettyimages ®

飛沫感染も少数ですが報告されているので、マスクをすることは予防として効果があるとされています。

■手をしっかり洗って傷口を清潔にする

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細菌が一部の人で劇症化する原因は分かっていませんが、厚生労働省は予防には手洗いや、傷口を清潔にすることが有効としています。

最後に…

致死率が30%と高いのに原因が分かっておらず、なのに年々増加傾向にあるという「人食いバクテリア」。現状、決定的な対抗手段がないのですが、少しでも知識を持っておけば、最悪死に至るという事態を免れることが出来るかもしれません。

子どもにもかかりやすい病気とも言われていることもあるので、予防や早期の治療を心掛けて命を大切にしましょう…!

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