『貧乏人はペットを飼うな』

ある獣医師のTwitteでの発言が3万RTを超え、賛否両論が巻き起こっています。その内容とは、「貧乏人はペットを飼ってはいけない」というもの。

『動物を飼うにあたっては十分な経済力が必要。獣医師に連れて行ったり、ワクチン打つ余裕もないのに飼うんじゃない」と言ったら、「貧乏人は動物を飼うなと言うんですか?」と怒られましたが、私は「そうです。お金がなければ動物は飼ってはいけません」と答えます。』というものでした。

「人間の子供ならば行政からの助成もあるし、福祉施設に頼めば最低限のケアはしてもらえる」とした上で、動物の場合はそういった福祉サポートはない事から、その命は全て飼い主が担わなければならない事に言及。その命に責任を持てないのならば、ペットを飼ってはいけないという獣医のこの投稿に対し、ネット上では賛否量論が巻き起こりました。

貧乏人だってペットを飼う権利はある!

反対派の意見では、心のつながりが最も大切なのでは?という声が多く見られます。

愛情をこめて世話をできるなら、お金が無くてもペットは充分幸せという意見も。

貧乏人だからといって、自分の人生の為にペットと暮らすという選択を奪われるのは理不尽という意見も。

完全同意!賛成派の意見

病気や怪我、アレルギーなど、人と違って保障のないペットの医療費は想像以上にお金がかかります。

これ正論でしょ…ペットが大きな病気になった時、お金がないから助かるはずなのに治療できなくて目の前で苦しんで死んでいくの耐えられるの?

出典 https://twitter.com

実際、お金がないという理由で治療を断念する家庭も少なくありません。

賛成派では、ペットといえども一つの命。その命に責任を取れるだけの財力は必要なのでは?という意見が多いようです。

飼育放棄に繋がるという危惧も

実は高額な医療費もペット放棄に繋がる。大きなケガ病気の場合100万円はかかる覚悟が必要なのだ

出典 https://twitter.com

ペットはいつまでも健康でいるとは限りません。

避妊・去勢手術をするお金がないペットを飼い、どんどん子供が生まれて多頭飼崩壊になってしまったり、生まれた子猫を保健所に持って行くという例も多く見かけます。

単純に経済力だけの問題ではないのでは?

適正飼育する為に最低限かかる金額があるのだから、貧乏でも金持ちでも、自分の暮らしの中でそれを捻出できるかどうかという事なのでは?という意見も。

金持ちでも無責任な人はいるし、貧乏でも責任を持てる人もいます。

そもそも、ペットを飼うのに必要な経済力への意識が足りないという指摘も

「愛があれば」というのは人間の意見。実際のペットがどう思っているかはわかりません。

ペットを飼うと決めた時、その生涯にかかるお金をしっかりと理解して飼い始めている人が少ないという指摘も。

実際にペットの飼育にはどの位のお金がかかるのか

実際、ペットを飼育する為には、どのくらいのお金がかかるのでしょうか。ペットを飼うという事は、毎月の飼育費だけでなく、ワクチンなどの予防薬、病気になった時の医療費、ペットの寿命などを考慮しなければなりません。最近ではペットも高齢化と言われており、目安としては、猫の寿命は平均すると13年~18年、犬は12年~18年、小鳥は7年~20年、ウサギの場合は5年~10年と言われています。

では、生涯飼育費を犬の場合で見てみましょう。2014年のペットフード協会による市場調査によると、犬の場合、1年で飼育にかかる必要経費平均は8万円強

月々の飼育費の大半を占めるであろうフード代は、平均すると小型犬で3,000~5,000円、大型犬で5,000~9,000円となっています。これにオヤツ代などかプラスされる場合も多いでしょう。

消耗品としては、トイレの為のペットシーツや消臭剤、オモチャや犬の便を入れる袋などの雑費を含めると、月に1,000~5,000円程度の出費があります。

また月々の飼育費の他に、法律で義務付けられている年1回の狂犬病予防接種が3,500円前後、感染症の予防の為の混合ワクチンが6,000~10,000円前後、フィラリアの予防薬が月に500~3,000円程度で、これは平均5月~12月にかけて投与されます。また、ノミ・ダニの予防薬が月に500~3,000円程度。

これらを合計すると、1年で約10〜15万円程度は必要です。

この他に、避妊去勢手術代や、犬種によってはトリミング代、飼い主さんによっては健康診断やペット保険にかける場合もあるでしょう。更に、突発的な出費としては、怪我や病気などで獣医にかかった場合ですが、ペットの治療費に対しては公的な保険制度がないため、すべて自由診療となります。

例えば、犬がアトピー性皮膚炎にかかってしまった場合は、完治するまでの時間が比較的長期に渡ることもあり、毎月数千~1万円程度の出費がコンスタントにかかることもあります。

出典 http://wanpedia.com

骨折や事故などで手術になった場合は、数十万円の手術費がかかることも珍しくありません。さらに脅すようですが、万が一ガンのような重い病気にかかってしまった場合、手術だけで数十万円、その後の抗癌剤や放射線治療で毎月数万円の費用がかかることもあります。

出典 http://wanpedia.com

これらの経費を元に平均寿命で計算すると、個体差はありますが140万〜300万円程度が犬の生涯飼育費として必要になります。ちなみに猫の場合は犬よりも若干少なめの約80万〜150万円、鳥やうさぎの飼育費用は犬やネコに比べ、3割~5割ほど少なめになります。

トリミングやオモチャなどはお金をかけずに済ますこともできますが、ペットの健康にかかわる食事やワクチン、医療費などはお金がないからといって削減する事は出来ません。万が一、大きな病気や怪我をした場合は、上記より多額のお金がかかりますし、最近はペットの高齢化もあり、晩年の飼育費にお金がかかる傾向があります。

ペットを飼うというのは、その命への責任を持つこと。しかし、その「責任」についての考え方は、それぞれ違いがあるようです。以前、ホームレスが飼っているペットを行政が強引に保護し、物議を醸した事もありました。この問題、あなたはどう思いますか?

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