ここ最近、高齢ドライバーによる事故のニュースが増えています。昨日も、東京・八王子市にて、高齢者による交通事故が発生しました。

21日夕方、東京・八王子市の交差点で75歳の高齢者が運転していた車が前の車に追突するなど車3台が絡む事故がありました。
この事故で、車に乗っていた子ども4人を含む合わせて12人が病院に運ばれましたが、いずれも意識はあり警視庁が当時の状況などを詳しく調べています。

出典 http://www3.nhk.or.jp

2016年11月21日付 NHKニュースより。(見易くする為の改行などは筆者によるもの)

ここ最近のニュースを、ザッと振り返ってみただけでも…

10月28日、横浜市で、87歳の男性が運転する軽トラックが小学生の列に突っ込み、7人が死傷。

11月10日、栃木県下野市の
自治医科大学付属病院で、80代の男性が運転する乗用車がバス停に突っ込み、3人が死傷。

11月12日、東京都立川市の病院で、83
歳の女性が運転する乗用車が歩道に突っ込み、2人が死亡。

11月13日、東京都小金井市と千葉県長南町で死亡事故。
事故車を運転していたのは、いずれも80歳以上の高齢者。

…上記の様に、多数の交通事故が発生しています。

この流れを受け、「高齢者の免許返納を促進しよう」「免許に定年を設けよう」「そもそも高齢者は運転したらダメ」等々の論調が盛り上がり、各種メディアで報道・拡散されている模様です。

確かに、ここまで頻繁に報道されてしまうと、「高齢者の運転は危険」との認識が広がってしまうでしょう。

しかし、ちょっと見方を変えてみれば、「危険だ!」と決め付けるのもおかしい?…と思えてくるのです。
特に、各種数値・データを分析していくと、報道とは逆の考えも浮かんできます。

高齢者が交通事故を起こす確率は…かなり低い

上記リンク先のPDF資料には、平成27年の交通事故データが掲載されています。その中に、「年齢層別で見た、10万人当たりの事故発生件数」というものがあります。

これは、自ら事故を起こしてしまった人(第1当事者)を、10代・20代・30代…と年齢を区切って分類・調査し、「最も事故を起こし易い…と言える年齢層は、どれか?」を分析したものです。
「事故を起こす確率が、最も高いのはどの世代か?」について調べたわけです。

これによれば、最も事故発生率が高いのは「16~19歳」で、高齢者の3~4倍になっています。全体から見ても突出しています。

その次に多いのは「20~29歳」。こちらは高齢者とほぼ同じか、悪くても2倍いかない程度です。

高齢者が起こす事故の数も…やっぱり少ない

また、事故発生の確率だけではなく、「事故発生の総件数」についても報告が上がっています。
これによると、たくさん事故を起こしている年代は、1位「20代」、2位「40代」、3位「30代」となります。4位になって「60代」が出てきます。

ちなみに、昨今話題になっている「80代ドライバーによる事故発生件数」は、最も少ない数字になっています。
トップの「20代」は、年間で約55000件の事故発生数。一方「80代」は、年間約15000件。4万件も少ない数字になっています。

本当は少ないのに、なぜクローズアップされるのか?

数値からみれば、「高齢者が危険とは、断定できない」と言えます。それでも報道等が高齢ドライバーによる事故を特集するのには、「話題になりやすいから」「高齢者は危険とのイメージに捉われているから」という理由が見え隠れしている気がします。

そもそも、現在の日本は「高齢化社会」。昔に比べ、高齢者の割合が増えています。そのため、高齢者による事故が増えたとしても、奇妙ではありません。

加えて、日本国内の交通事故発生数は、年間50万件以上。年間死傷者数は、約70万人。1日に約1400件の事故が起こり、約2000人の方が死傷している計算になります。

年々、交通事故の発生件数は減っていますが、それでも50万件を超える交通事故が起きています。その中に高齢者が起こした事故があったとしても、不思議な事ではありません。

ただ、「加齢による判断能力の低下」や「認知症などの病気」が存在するのも事実です。その点は用心しなければなりませんし、対策を施す必要があります。

他にも、イメージとデータが違うことはある

「イメージとデータが違う」なんて話は、かなりたくさんあります。その中でひとつ挙げるとすれば、「少年犯罪」に関するデータがあります。

「少年犯罪が、ここ最近は特に目立つ」なんていう話もよく聞きますが、実際のところはどうなんでしょうか。これに関しても、警察庁が資料を発表しています。

これによれば、平成17年(2005年)に刑法犯として検挙された少年少女は、約12万人。
一方、平成26年(2014年)の数字は、約5万人。
データから見ると、件数は10年で約半分になっています。激減したと言えるでしょう。

「少年犯罪が目立つ」という事は、「単なる個人の感想でしょ?」といわれても仕方ないのかも知れません。

まとめ

「思い込み」や「イメージだけ」で話す事は、場合によっては危険です。冷静にデータを掘り起こし、内容を分析してからでないと、大きな勘違いをする事もあります。

現代では、ネットを使うことで多くの情報を探す事ができます。パッと見ただけで判断するのではなく、様々な情報に触れてから、自分なりの判断をする事が重要でしょう。用心したいものです。

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