「自分らしく生きることが、人間として、俳優としての幅を広げると信じている」

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祥太「今後はもっと貪欲に役者をやっていきたい」

慶太「役者は自分の生き方が透けて見える仕事。充実した生き方をしていたい」

一卵性双子の兄弟俳優として十代半ばから活躍されている、「斉藤祥太」と「斉藤慶太」。ドラマ「キッズ・ウォー」シリーズでデビューをされてから、さまざまな作品に出演し、2005年の映画「タッチ」で主演を務め、2011年の映画「スコット・ピルグリム vs 邪悪な元カレ軍団」ではハリウッドデビューまで果たされました。

そんな彼らも、早いもので31歳。忙しく走り抜けてきた10代20代での芸能生活を振り返って分かってきたこと、お互いに対する想いとは…。芸能生活への想いや個々の生き方について、今回の単独取材で多くの本音を語っていただきました。

“前略、今どうしてる?” Special interview

10代から“双子のイケメン俳優”として注目され続ける「斉藤祥太」と「斉藤慶太」の今

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――先日出演された「有吉反省会」(日本テレビ)を拝見しましたが、お二人の副業の話がネットでも話題になっていましたね。

祥太:そうなんですよ。僕たちが俳優業以外のことをやっていたのが驚きだったらしいですね(笑)。

慶太:小中高一緒だった幼なじみの友達がたまたま家の解体業をやっていたので、手伝っただけなんですけどね。以前にもテレビで、(解体で出たゴミを出すために)トラック乗ってるって話したら、「斉藤慶太=トラック」みたいに情報が一人歩きしちゃって(笑)。もう説明するのもめんどくさいからいいや、って。

祥太:世間のイメージでは、ガテン系の仕事と俳優業は結びつかないんでしょうね。実際、現場の皆さんは本当に良い人たちで、やりやすかったですけど。

慶太:普通だったら、俳優の副業っていうと東京のバーでお酒をつくるバーテンダーとか、飲食系が多いと思うんですよ。でも基本、俺たちは体を動かすのが好きなので、そういう体を使った仕事はいい汗かけるし、筋トレにもなるし、良いことづくめだったんです。

祥太:ただケガには気をつけようね、っていうかんじだよね。休日をボーッと過ごすくらいなら、自分は充実するし、相手も助かる。そして日当も貰える(笑)

慶太一回現場に入ると、一生懸命やるので、また次も出てほしいってお願いされちゃうんですよ。「慶太、今度はいつ来れる?」って。ずるずる続けてしまいそうになるので最近はあまりやってないんですけどね。

祥太僕はどんなことも俳優という仕事に生かせればいいな、と思いますね。役柄でもいいし。何かしら繋がればいいな、という気持ちは常にあります。

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――最近では慶太さんがインストラクターの仕事もしていると伺いましたが。

慶太:はい、趣味なんですけどね。そもそものきっかけが僕、右の手首を骨折しまして、手術を二回しているんですよ。骨を取って、ボルト入れて・・・ていうめんどくさい手術で。そのせいで、右左のバランスがだんだん左に偏ってしまう感じがあったんです。

祥太:左ばっかり肩がこったりしてね。

慶太:そういうのが嫌で身体のことを学びだしたんです。骨盤周りのインナーマッスルを鍛えてると、正しい姿勢を保てるんですよね。今では僕も某ジムで、週一回インストラクターとして教えています

――すごいですね。女性がキャーキャー言って大変じゃないですか?

慶太:いや、ジム会員は近所の方々が殆どですよ。でも本当に、良いバランスで楽しくやらせて貰っています。

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田舎暮らしで“人のありがたみ”を感じた

――今年4月から放送されていた「イチから住~前略、移住しました~」(テレビ朝日)では、田舎暮らしを楽しんでいましたね。

慶太:「イチから住」っていう番組では、山形の田舎で、自分たちの持てる力を全部使ってで生活をしていたんですよ。そこで工具とかトラクターとかを使ったんですけど、ガテン系の仕事をしていたおかげで、やったことのあるような部分が多々あって。そういう意味でも、経験は無駄にはなってなかったです(笑)。

先日も、山形県金山町の観光大使としてセレモニーに呼んで貰いました。数日前には山形の高橋さんという方から鮎が送られてきて、家で塩焼きにして食べたり…。

祥太:2~3日前には山形の新米「つや姫」が送られてきてね。美味しいんですよ。

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慶太:山形での生活では、人との繋がりの大切さとかありがたさを改めて考えさせられましたね。

――いろいろな経験を通して、人間としての幅が広がった感じですね。

慶太
:そうですね。田舎の人は情があって温かい。町の人からも「この町をよろしくね」とか声をかけられたりしました。

祥太:田舎の人はみんなピュアで、何でも正面からぶつかってきてくれるんです。ありがたいですね。今では第二の故郷という感じですかね。

今の人生を、点数で示すとしたら…

――とても充実されている印象を抱いたのですが、お二人の今の生活、満足度でいうと何点くらいでしょうか。

慶太:今、すっごい充実しているんですよ。俳優業のほかにも先ほどのインストラクターといった、自分の好きなことを自由にやらせて貰っているので。俳優の仕事だけで忙しい時は、だんだん追い詰められていく感じがありました。「時間ないけど、明日までにこの芝居のあの台詞を覚えなきゃ」とかね。

そういう意味では、少々分野の違う仕事や好きなことをするようになって、気持ちの切り替えがうまくいくようになりました。俳優の仕事も、より集中できるようになったと思います。

祥太:良いバランスになっているってことだね。

慶太:僕は今まで、俳優業以外の社会勉強はあまりしてこなかったんで。インストラクターとしてお客さんと接したり、他の仕事を経験したことで、社会人としての自覚も強くなりました今の満足度は120点くらいですかね(笑)。

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祥太僕は70点くらいかな。プライベートでは楽しい方へ思考がいっちゃうんですけど、もっと俳優として追い込まれた生活をしてもいいのかなって

慶太:あ、祥太は物足りない?

祥太:今は昔に比べたらゆるくなっている感じがあるので。やっぱり芝居が好きだし、ちょっとでも芝居の仕事にブランクが空くと、やりづらくなる部分が出てくることもあります。例えばスタジオの空気感にちょっと緊張してみたり、大御所の方とご一緒させてもらうとき、変に気合いが入ってしまったり…。

久々だと、気持ちをつくるのに自分をクッと上げなきゃいけなかったりすることもあって、今はもっと貪欲に俳優の仕事がやりたいですね。

「双子で役者を続ける、ということ」

――双子の俳優として共演は多かったと思いますが、お互いがいて良かったと感じたことはどんなときでしょうか。

祥太:二人で現場入るときは、気持ち的にも楽ですよね。他の共演者とは初めましてでも「こいつがいるから緊張しない」とか。

慶太:一緒にいるから頼っちゃうっていうのも、いいような悪いようなって感じですけどね。ただ、双子だから映画「タッチ」などの名作に呼ばれたりするのは嬉しい特権ですよね。

――「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」という2010年の映画では、双子の役でハリウッドデビューされてましたよね。

慶太:そうなんですよ。カナダのトロントで撮影したんですけど。向こうの映画はスケールも全然違うし、キャンピングカーの楽屋っていうのも体験して…。いやあ、すべてが本当にいい経験でした。もう一回、あそこに戻れたらいいなぁっていうのもありますけど、夢のまま余韻が残っているのも最高です(笑)。

祥太:やっぱりスケールが大きかったですね。撮影のためにアメリカに来て貰っているということで、一週間分の生活費5万円が支給されるんですよ。だから自分のお金って全然使わなかった。いいお肉食べたり、二人でナイアガラの滝を見にいって楽しんでましたね。

慶太:その代わり、仕事では待ち6時間とか普通にありました。それも目線一つ変えるだけのカット撮影のためにです。監督とは細かい部分まで何度も打ち合わせしたよね。

祥太:ワンカットワンカットが大変でしたけど、やっぱりハリウッドの風を感じられただけでも良かったですよ。本当に最高でした。

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――大変な仕事も二人だったから乗り越えられたという感じでしょうか。

祥太
:そうですね。心強かった部分はあるかもしれませんね。まあでも、双子で仕事をすることに関して言うなら、いいことも悪いこともありますけどね。

慶太:例えば、二人同時に配役されればいいですけど、一役で祥太か慶太のどちらかだけ、っいう場合もあるじゃないですか。それで片方だけ選ばれたり。仕方ないんですけど、そういう双子ならではのデメリットもありますね。いいことも悪いことも二人で半分こって感じです。

祥太:二人で違う路線にいけたら一番いいんですけどね。こういうのは祥太、こういうのは慶太、でもあの二人は双子なんだなっていう。それがこれからの希望ですね

――双子としてのお仕事プラス、個々のお仕事も増やしていきたいってことですね。

慶太:そうですね。テレビの仕事って、普段の私生活や生き方が透けて見える仕事だと思うんです。だから、お互いが普段の生き方みたいなものから、それぞれの個性や道を見つけていけたらいいなって思っています。目指すはおすぎさんとピーコさん。双子の大先輩ですからね(笑)

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祥太映画とファッションっていう“個性”がしっかり分かれていて、尊敬します

慶太
:そうそう。おすぎさんとピーコさんて双子なのに生き方が違うから、全然似てないじゃないですか。服装にしても、パッと見ですぐどっちか分かる。黄色ならピーコさんで、暗めな色がおすぎさん、とか。二人で呼ばれることもあるし、個々で出演してもスタイルは確立されていて。本当にすごいなと思います。

祥太:僕たちも、二人でも個々でも、いろいろな仕事ができればいいなと思いますね。

――ちなみに、今後はどんな役がやりたいですか。

慶太僕は学校の先生とか、普通のお父さん役とかやりたいです。もう子どもがすっごい好きで。子どもと動物が一番好きですね。

祥太:僕は硬い役がやりたいですね。医者、弁護士、裁判官とかね。自分とは全然違う役に惹かれます。

「双子にしか分からない、運命共同体の感覚」

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――双子として二人で俳優業をすることに、責任や重みは感じますか。

慶太:そうですね。悪い噂も良い噂もお互いに影響しますから、そういう意味では運命共同体です。そこは“双子同盟”っていう二人にしか分からない共通認識の部分でありますね。

祥太:例えば、もしこいつが食いっぱぐれたら助けてやろう、とか普通に思いますし。ピンチの時は助けてやろう、とかね。あ、でも、片方がピンチのときは大体もう片方もピンチだったりするんですけど(笑)

慶太:双子ってすごいなと思いますよね。僕たちの下に弟がいるですけど、やっぱり全然違う。祥太とはもっと深いところで本音を話せるというか。いていないような空気みたいな存在だったりもするんですけど、通じ合っている部分は大きいと思いますね。

――やはり繋がりは深いんですね。ちなみに、お互いに「ここは尊敬している」って面はどんなところですか。

慶太:祥太は優しいところですかね。ファンに対する対応とか、すごく優しい。僕なんかは握手とかはしますけど、祥太に比べて人見知りなんで(笑)。

祥太:人見知りじゃないだろ(笑)。慶太はいろんな資格を持って、しっかり努力して学んでいる姿勢がすごいなと思いますね。

「将来は家庭を持ちたいし、子どももほしい」

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――30代に突入し、11月には31歳を迎えるお二人ですが、今後の人生の展望や夢などを伺いたいです。

慶太:僕は楽しく自由に生きていたいです。忙し過ぎて追い詰められるのはちょっと…(笑)。だって、人生一回きりだし、根詰めて仕事したって、死ぬときは死んでしまう。役者とその他の仕事のバランスを保って、今を楽しく生きたいって思います。

祥太:僕はもう少し役者をストイックにやっていきたいですね。主役がやりたいとかは特別ないですけど、一役一役に気持ちをぶつけていきたいですね。

慶太:結局、ドラマもバラエティーも、その人の人間性や普段の生き方がそのまま出るじゃないですか。テレビでカッコ良く見える人は、やっぱり私生活もカッコイイ。だから僕も、普段の生き方を見つめ直していきたいなと思っています。そういうことがようやく、30歳を過ぎてから分かるようになりました。

祥太:でも慶太は満足度120点なんだろ、じゃあ良いじゃん。

慶太:まあな。だから、そういう生き方で祥太・慶太を区別して貰えるようになれればいいなと思いますね。自然体でね。

祥太:僕は向上心をもっと持って、自分に厳しくいきたいなと…。

慶太:ほら、そういう風に気負っちゃうとさ(笑)?

祥太:いや、気負ってはない(笑)。

慶太:僕はこの先、家庭もほしいです。もう31~32歳で子どもが欲しい(笑)。子どもって本当に天使ですもん、大好きなんです。

祥太:僕も家庭と子どもはもちたいですね。でも35歳くらいでいいかなと思います(笑)

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双子の俳優として多忙な10代20代を駆け抜けてきたお二人。大人になった今だからこそ分かる、一つ一つの仕事の大切さ、人と繋がることのありがたみ、お互いへの感謝の心。改めてお話を伺うと、人間としても俳優としても一回りも二回りも大きくなって羽ばたこうとする真摯な姿がありました。

「いい生き方をしていきたい」という共通の想いは、どんな時もお二人の人生の道しるべとなって、道を照らし続けてくれるに違いありません。

Interview / 黒川沙織 齊藤カオリ Text / 齊藤カオリ Photo / 梅田直子 Location / 七蔵 学芸大学店

【斉藤祥太・斉藤慶太 公式サイト】
44ぷろだくしょん

斉藤祥太
Twitter:@saito_shota
Instagram:@shota_ta_sho

斉藤慶太
Twitter:@saito_keita
Instagram:@keeiitta

【レギュラー出演番組】
YOSHIとゆかいな仲間達 on FRESH! by AbemaTV
なんと、12月14日(水)に「キッズ・ウォー スペシャル」の放送が決定!夢の同窓会がついに実現します!

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