筆者の周りのベジタリアンやヴィーガン(菜食主義者)の人は、健康的な食生活をしたいからという人と、やはり「動物を愛しているから」という人がいます。私たちが口にしている家畜の肉は、実はとても苛酷な環境で飼われている場合が多いのだということを、動物愛護団体はネット上やメディアなど様々な分野でこれまで訴えてきました。

狭い空間の中で飼育される家畜

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豚や鶏などは、飼育コストを考えて狭い空間で不衛生に飼育されていることが多く、家畜にとっては地獄の環境といっても過言ではありません。狭いケージで鶏は一生羽根を広げることなく命尽き、豚は何度も狭い空間の中で妊娠させられるという現状なのだそう。

15歳の活動家が訴えた!

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このほど、動物を愛する一人の少女がイギリスで話題になっています。ルーシー・ギャバガンさん(15歳)は、今年の初めに英大手スーパーTESCO(テスコ)で、檻の中で飼われた鶏の卵を売るべきではないという署名運動を開始し、約28万人の署名を集めました。これにより、実際にTESCO側が2026年までには見直しを図ることを約束。

ルーシーさんのこうした活動は、スーパーだけに限らずオリエンタル料理チェーンレストランの「Wagamama」やドーナツで有名な「Krispy Kreme(クリスピー・クリーム)」、クッキーチェーン店の「Millie’s Cookies(ミリーズクッキー)」にも直訴状を提出し、メディアでも大きく報道されました。

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今回のルーシーさんの活動には、「Compassion World Farming」などの動物愛護福祉協会がサポート。今回苛酷な環境で飼育されている家畜の現状を訴えたことで、遅くとも全ての企業が2026年までには施設の改善を図ることを発表しています。

鶏はフリーレンジ(檻無し)で飼われるべき

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今回の改革は、アメリカのマサチューセッツ州でも行われているそう。11月8日には住民による投票が行われ500万人以上が牛や鶏、豚、羊などを狭い空間で飼育することを農家に禁じるという法案に賛成しました。

「Question3」と呼ばれる法案

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有権者の78%が賛同しているこの法案が可決されることになれば、狭いケージで飼育されている家畜が生産した卵や肉を農家が販売することも禁じられることになります。コスト面でいうと決して安価にはおさまらない改革ではありますが、過酷な状況を強いられて一生を終える家畜が少しでも軽減されることは何よりも必要なことと言えるのではないでしょうか。

現在アメリカでは、マサチューセッツ州以外にカリフォルニア州でも、狭いケージで鶏を飼っている農家は生産物の販売を禁じられているそうです。

この法案は今から4年後の2020年に施行されますが、法案が施行された州には他州からの仕入れも禁じられるということで、これまで不当な飼育をしてきた農家は早急な改善を求められる必要があるということになります。

家畜にも命がある

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動物が好き、嫌いの問題ではなく、家畜にも命がありその命を口にする私たちはやはり飼育方法を改善する義務があると言えるでしょう。ルーシーさんがイギリスで行っているように、アメリカでもまた誰かがこうした改革を訴えています。

世界中でこのような取り組みが広がれば物価高になることは否めません。それでも命をリスペクトする意味では、多少コストがかかってもその価値があるのではないでしょうか。残酷な方法で不衛生に飼育されている家畜状況が、この先更に改善されていくことを願わずにはいられません。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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