僕の相方のちゅうえい(このちゅうえいって名前本名なんですよ。漢字で書くと仲英。変な名前!)は一発ギャグを沢山持っていて、最近では世間から“一発ギャグのおじさん”のイメージが付いていると思います。

(ちなみに僕の世間的なイメージは“一発ギャグをやるおじさんの横にいる人”とかでしょ!そんなの知ってるし!!太陽のバッギャロー!)

そんな一発ギャグの印象が強いと言われるちゅうえいがギャグをやり出したのは産まれてから直ぐでした。なんなら産まれながら“ガンダム”の顔芸をしていたらしいです。

というのは残念ながら嘘で、ギャグをやり出したのは流れ星結成して何年か経ってからなんです。

きっかけになったのはライブのエンディングでの品川庄司さんでした。

お笑いライブ観に来た事無い方に説明しますと、“お笑いライブのエンディング”と言うのは一番最後にネタを披露した芸人さん達がステージに勢揃いして、最後ライブの感想やら告知をしたりするんです。

そこで品川庄司さんが告知の時にめっちゃくちゃ笑いをとるんです。

品川庄司さんが余りにもウケ過ぎて他の芸人は臆してしまい前に出ようとしません。

「このままじゃダメだ!」

と思った僕はちゅうえいを前に出そうと(自分は行かねーのかよ!)背中を押すんですが、いくら背中を押してもビクともしません。

こいつこんなに重かったっけ!?

ちゅうえいの周りだけ地球の何倍もの重力が発生している感覚です。

結局、その日のお笑いライブのエンディングは品川庄司さんの一人勝ちでした。

正確にはコンビなので“二人勝ち”でしょうか。

そのライブ終わり、地球外重力から解放されたみたいでスムーズに歩いて家路に着こうとするちゅうえいを捕まえて流れ星会議を開きました。

流れ星会議とは僕が今後の展望等をちゅうえいに話し、ちゅうえいが「それは良いと思う」「それはヤダ」と判断する一方的な会議の事です。

“ああいう場面で前に出なきゃ行けない。けど、前に出る為の武器が無い。じゃあ武器を作ろう”

「一発ギャグをやったらどうかな?」

と僕はちゅうえいに提案しました。

当時ダウンタウンさんの影響で、ワードセンスのあるオシャレなコントや漫才をやろうとする若手芸人が多く、“一発ギャグ”というのは若手芸人の間ではあまり流行ってなかったのでライバルが少なく“隙間”だと思ったんです。

僕なりに色々考えて出した結論でした。

そんな僕のプレゼンに対してちゅうえいはこう言いました。

「でも一発ギャグなんて周りで誰もやっとらんけど?」

…誰もやってねーからチャンスなんだよ!!!

ちゅうえいの口癖で「周りの芸人はこうやってる」というのがあります。

僕はこの台詞が大っ嫌いで、周りの芸人がやらない事やらないと意味無いと思っている意識高い系芸人です。

小一時間程ちゅうえいに一発ギャグを武器にする意味を説明して、ちゅうえいの重い腰(また地球外重力が発生していました)を何とか上げさせてギャグをやる方向に持って行きました。

が、ちゅうえいのサボり癖はハンパなくて、いくら言ってもギャグを作らなかったり、どのライブでもスベるギャグを一向に止めずにやり続けたり、色々苦労したのを覚えています。

今現在、雑誌のインタビューとかでギャグの作り方をしたり顔で説明してるちゅうえいを見るとこいつの周りのだけ地球の80倍の重力になってしまえ!と思います。

僕はネタ担当、ちゅうえいはギャグ担当にしてあまり干渉しなかったのですが、最近あまりに「ギャグといったら俺っしょ!」みたいな感じで天狗になってしまったので、僕もギャグを作る事にしました。

“これっくらいNO!おべんと箱ニー!”

“1日進化3日で退化”

“あったまキタ!あっしは南!どうもコンパスおじさんです!”

“位置に着いて!よーい!スフィンクス!”

“葉加瀬太郎”

“浅田真央!”

“熊川哲也!”

“コップのふちゅえこ!”

“ゆる3!2!1!許す!”

“ナウシカのオーム”

“シェイシェイ”

等は僕が作りました。

流れ星のネタを観た事ある方はお気づきかもしれませんが、最近のウケの強いギャグは僕の作品が殆どです。

でも至る所で僕を尻目に

“ちゅうえいのギャグ大好きです!”

“ちゅうえいギャグ作りの天才!”

と言われているのは本当に複雑な気分です。

ゴーストライターの方の気持ちが良く分かります。

本当は僕が作ってるのに!

佐村河内ちゅうえいなのに!!!

今のところ褒めてくれるのが嫁だけなので、皆んなに褒めて貰いたくて書いてみました。

佐村河内ちゅうえい氏の近影。

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