悪い行為をして警察官に呼び止められるのは当然ですが、良い行いをして呼び止められると「何なの⁉」とつい思ってしまうことでしょう。でも、カナダのある地域では、「おまわりさんに呼び止められたい!」という子供たちがいっぱい。いったいなぜ⁉

カナダ各地で行われている「ポジティブ・チケット」

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カナダ中西部に位置するサスカチュワン州やブリティッシュコロンビア州のある地域では、2002年から「ポジティブ・チケット」というのを発行しています。今回、改めて話題になっているのは、そのチケットを使う地域がカナダで徐々に増えているからなのですが、なかなか面白いシステムになっております。

考案者のウォード・クラッパムさん

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ロイヤルカナダ警察に勤務するクラッパムさんは、現代の若い世代に社会に対してもっとポジティブな姿勢を持ってもらおうという目的から、この「ポジティブ・チケット」を2002年に考案しました。

ゴミ拾い、青信号を守るなどなど…

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例えば、横断歩道の信号をきっちり守り、自転車に乗る時はヘルメットを装着し、路上に落ちているゴミを拾ってゴミ箱に入れたりという些細な善行を地域の子供たちがした時、警察官は「ちょっと、君」と呼び止め、切符を切ります。

その切符は「ポジティブ・チケット」と呼ばれており、子供たちは警察官に褒められるだけでなく、一定のルールを守ればそのチケットをハンバーガーと無料で交換できるという仕組みになっているのです。

切符を切って欲しいがために警察官に群がる子供たち

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良いことをすれば、ハンバーガーが無料で食べられる!という美味しいチケット(⁉)を欲しいがために子供たちはどんどん良いことにチャレンジしようとします。

2002年からこのシステムが導入されたことで、青少年の犯罪がぐっと減ったカナダ。現在では国境を越えて、アメリカでもこうしたシステムの導入を図っており100万枚以上の切符が発行されているそうです。

「ポジティブ・チケット」のメリットはたくさん

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ハンバーガーを無料でもらえたり映画の入場券にもなるといわれる「ポジティブ・チケット」は、何より子供たちと警察官のコミュニケーションの大切な鍵となっています。コミュニティがこんな風に団結することで、犯罪が軽減されるというのは子供のいる親にとっても一番嬉しいことではないでしょうか。

積極的に善行をしようとする子供たち

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ルールやマナーを守って社会生活を築いていくのは人間として最も大切なこと。時に親がそれを教えるよりも、他人が、そして社会全体が教えた方が子供には効き目がある場合も。この「ポジティブ・チケット」はその第一歩になっているのではないでしょうか。

ただ、中にはどうしても警察官を見ると委縮してしまう子供も。過去に「警察官は怒鳴ってばかり」というイメージが植え付けられており、トラウマになっている少女もいました。

そんな時には警察官の度量が試されます。子供と同じ目線でコミュニケーションを図ると、最初は硬かった子供の表情も次第にほぐれていき、最後にははにかむ笑顔を見せてくれるまでになったと青少年担当の警察官ゴードさんは話します。

「カナダの警察官は怖くないよ」と信じてもらうことで、何か事件や事故が発生した時にすぐさま頼りにしてくれる…そういった社会での互いの協力がどこの国にも必要なのではないでしょうか。

大人とのいい関係を築くには、子供たちにものを与えるだけではなくそこから何かを学ばせることが大切。「ポジティブ・チケット」は子供たちにとっては「トロフィー」のようなものだと発案者のクラッパムさんは語っています。

少しずつ、でも確実に…

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こういう動きがカナダだけでなく日本でも、そして海外でも広がっていくといいなと思う筆者。将来を担う子供たちが、警察官を敵対視するよりも共にコミュニティを守っていくという意識を持つことができれば、きっと未来は変わるはず。

「ポジティブ・チケット」は切る価値がある

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普段、駐車違反などで切られる切符はイタいですよね。警察官に切符を切られるということ自体が悪い行いと結びついてしまうものです。でも、このポジティブ・チケットは切符を切るという悪いイメージさえも払拭しました。

小さなエリアから始まったこのアイデア。数年後、数十年後には世界に広まっているといいですね!

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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