記事提供:AbemaTIMES

「躁鬱病をわずらって会社を退職しました。それ以来、まったく働けず、わずかな貯金を食いつぶす毎日です…」と語るのは、東京都在住の水内広宣さん(仮名・42歳)。

水内さんは2014年5月に転職したIT企業を昨年9月に退社。ことの始まりは、外注先の突然の契約破棄であった。

「当時、私は企業のホームページを作る仕事をしていました。ホームページを作るクリエイターたちの管理を長年、ひとつの会社に任せていたんですが、そこがいきなり会社との取引から手を引いたんです。それからは普段の業務に加えて、私が外注先に代わってクリエイターたちを管理することになりました。多忙な日々が続いて、ひどいときは2、3日徹夜が続きました。体調に変化が訪れ始めたのはその時期からです」

ある日を境に、夜寝つこうとしても眠れなくなったり、お腹が減っても食事が喉を通らなくなったという。

「おかしいと思って、心療内科に行ったんです。そしたら医者から躁鬱病と診断されて。治療のために会社を休職したんですが、半年間たっても回復できませんでした。上司からは『もう復職は無理だよね』と言われて、2015年9月に退職することになりました」

退職後、彼はどのような生活を送っているのか?筆者が彼の家を訪ねると、部屋の様子をひと目見るだけで「荒んだ様子」が伺えた。

「病気のせいなのか、部屋をキレイにしようとか健康的な生活を送ろうとか、そういったことになかなか意欲が出ないんです。いくら男の一人暮らしといっても、以前ならもう少しまともな生活を送っていたんですが…」

■頭によぎる「刑務所暮らし」

不幸中の幸いか、会社員時代に貯めていた貯金があるため、現在はそれで生活費をまかなっている水内さん。しかし、目減りしていく預金通帳を見て、「まるで“緩慢な自殺”のよう」だと現状について悲観する。

「このままでは今の生活も残り1年ぐらいしか続けられません。もし貯蓄を食いつぶしてしまえば、次は刑務所に入るのがいいかなと思うこともあります。万引きとか食い逃げとか、あまり人に迷惑をかけない犯罪を犯して刑務所に入ってしまえば、その後は飯も食えるし、健康管理までしてくれる。懲役と出所を繰り返せば、人として最低限の生活はできますから…」

普通の会社員であった彼が、ここまで追い詰められてしまった理由は、ハードワークだけじゃなく、職場での人間関係にも問題があった。

水内さんの元同僚であるAさんは、「彼の仕事に対する態度は問題なかったが、上司との折り合いが悪かった。だから、よく『仕事ができないね』とか『何年社会人やってるの?』と露骨に嫌味を言われることもよくありました」と語る。

この記事を読んでいる読者の中にも、忙しい毎日や人間関係に悩む人はいるだろう。もし今回紹介した水内さんのように不眠や過労、そして職場でのストレスで悩むようだったら、ぜひ一度心療内科に足を運ぶことをおすすめする。

現在のようなストレスフルな社会では、普通の会社員がいつ精神疾患をきっかけに貧困に陥ってもおかしくないからだ。

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