・朴・槿恵大統領が謝罪

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韓国の大統領、朴・槿恵(パク・クネ)氏の騒動は韓国国内のみならず世界のメディアで取り上げられる大きな騒ぎとなっています。
「友人」である崔順実容疑者に機密情報を漏らしていたことや、部下である大統領秘書官らの不祥事が発覚し国内は混乱、朴氏は2度に亘って国民に謝罪しましたが、国民の怒りは収まるどころかさらに過熱している状況です。

・歴代大統領の末路がヤバい?

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このままでは、朴大統領は任期途中で辞任した初の大統領として韓国の歴史に汚名を残すかもしれないとまで言われています。
しかし、歴代の他の大統領はどうなのでしょうか。韓国の大統領の歴史について調べたところ、悲惨な末路をたどっている大統領が多い事実がありました。

・朴・槿恵大統領は11代目

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大韓民国大統領(だいかんみんこくだいとうりょう、朝鮮語: 대한민국의 대통령)は、韓国の国家元首である。韓国の政治体制は大統領制のため、国民の直接選挙で選ばれる大統領に非常に強力な権限がある。

出典 https://ja.wikipedia.org

今まで韓国の大統領になったことがあるのは11人。
以下に歴代の11人の大統領のうち辞任、逮捕、亡命、自殺、身内のスキャンダルなどされている大統領をまとめました。

●初代 李承晩( イ・スンマン)1948年~1960年

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初代大統領の李承晩氏は国民にあまり人気がありませんでしたが、アメリカの後ろ盾によって長期にわたり大統領の席に座り続けました。
そして、1960年に再選の為に大規模な不正選挙を強行したため、4・19革命で失脚し、海外へ亡命しました。
養子で長男の李康石は一家心中を試みた挙句、自殺しました。

・四月革命(しがつかくめい)または4.19革命とは

1960年3月に行われた第4代大統領選挙における大規模な不正選挙に反発した学生や市民による民衆デモにより、当時、第四代韓国大統領の座にあった李承晩が下野した事件。

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●2 尹潽善 ユン・ボソン 1960年~1961年

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李承晩政権崩壊後に国会で大統領に選ばれた人です。リーダシップはほとんど発揮できず、実権は首相の張勉に握られていたといいます。軍部によるクーデターによって辞任に追い込まれました。

●3 朴正煕(パク・チョンヒ)1963年~ 1979年

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1979年10月26日に大韓民国のソウル特別市で、朴大統領と車智澈大統領府警護室長が金載圭大韓民国中央情報部部長によって射殺、暗殺されました。

大韓民国中央情報部(KCIA)部長・金載圭は朴大統領の古い友人だったが、「学生運動の弾圧が生ぬるい」としてしばしば叱責され、また金泳三の新民党総裁への就任阻止工作の責任を、ライバル関係にあった車智澈大統領府警護室長から負わされた。

金載圭は「閣下、こんな虫けらのような奴を連れて、政治がちゃんとできますか?」と叫び、車智澈と朴正煕にそれぞれ1発ずつ拳銃を発射した。

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・朴槿恵氏の父親

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ご存知の方も多いと思いますが、暗殺された朴正煕氏は朴槿恵氏の父親です。また、1974年には彼女の母親である陸英修氏も文世光事件で暗殺されています。
こんな形で両親を失った彼女の悲しみを考えると胸が痛みます。彼女は大統領の娘として生まれたときから逃れられない運命を背負っていたのかもしれません。

また、朴正煕氏の長男(朴志晩)は、麻薬法違反の容疑で幾度となく逮捕されています。

●4 崔圭夏(チェ・ギュハ) 1979年~1980年

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わずか1年で、粛軍クーデターで軍内部の実権を奪取した全斗煥・盧泰愚らによる5・17クーデターによって、軍部に政権を掌握され辞任しました。

●5 全斗煥(チョン・ドゥファン) 1980年~1988年

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粛軍クーデターや光州事件等の件で、退任後に死刑判決をうけました。後に高裁で無期懲役に減刑されました。

●6 盧泰愚( ノ・テウ) 1988年~1993年

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粛軍クーデター・光州事件及び大統領在任中に数百億円も不正に蓄財していたことが明らかになり、退任後に軍刑法違反で懲役刑となりました。

●7 金泳三(キム・ヨンサム)1993年~1998年

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クーデターで政権を奪取した元・前職大統領らの不正を暴き、就任時の支持率は歴代大統領NO.1の83.0%をたたき出し、国民から圧倒的な支持を受けていました。
「私はビタ一文もらわない」と豪語していましたが、次男と妻方が利権介入による斡旋収賄と脱税を行い逮捕されています。

●8 金大中(キム・デジュン)1998年~ 2003年

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3人の息子が権力を供養した不正蓄材・賄賂で逮捕されています。

●9 盧武鉉( ノ・ムヒョン) 2003年~2008年

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在任中の収賄疑惑により退任後に捜査を受け、崖から飛び降りて自殺したとみられています。公式発表によるものですが、詳細は不明。陰謀論をとなえる人もいます。
また、税務職員だった兄は収賄で逮捕されました。同様に妻も逮捕されています。

●10 李明博( イ・ミョンバク)2008年~2013年

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現代グループの現代建設の社長からソウル市長を経て大統領となった韓国初の経済出身大統領です。今までの政治にうんざりしてきた国民が出した結果でした。しかし、ここでもまた斡旋収賄での李相得が逮捕されました。

●11 朴槿恵(パク・クネ)2013年~

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そして、現大統領である朴槿恵氏となります。
いかがでしたでしょうか。今までの大統領を眺めているとそのほとんどが自身や家族の身に何か起こっていました。

・なぜこんなことが起こるのか

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ではなぜ大統領になった人が次々にこんなことになるのでしょうか。

・大統領の強力な権限を利用

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1つの原因としてあげられるのが、大統領の強力な権限です。法案の拒否権、軍の統帥権、大法院長(最高裁判所長官)や検察総長などの任命権、人事など…強力な権限を大統領は握っているのです。

これにより、大統領本人だけでなく、親族や隣人がその権力を利用して不正などの悪事を働いてしまう傾向にあるといわれています。

朝鮮日報は1993年からの文民政権の発足以後の、5人全ての大統領が『大統領になったことを後悔する』という発言をさせるような不正蓄財事件を軍事政権以後も起こし続ける問題の原因を、大統領の親類・側近が「帝王的大統領制」とされる韓国大統領の圧倒的な権力によって「虎の威を借る」ことを可能な制度だと指摘している。

出典 https://ja.wikipedia.org

・監視するシステムがない

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大統領及びその側近、親族らを監視するシステムがないというのも問題です。本来ならば国務総理が不正がないかチェックするべきですが、韓国の総理にはその権限がないのが現状のようです。

・任期中は罪に問われない

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大統領は内乱又は外患の罪を犯した場合を除いて在任中に刑事上の訴追を受けないという決まりがあります。そのため任期中に逮捕されるということはありません。
そのため、任期中に好き放題した結果、大統領を辞任したあとに逮捕されるというケースが目立ちます。

・アメリカと違うところ

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アメリカの大統領は4年の任期で、2期目も務めることができ合計8年で任期満了となります。
韓国の場合は、1度の選挙で5年の任期です。そして、過去の不正選挙などの経緯から、現在は再選することは憲法で禁止されています。よって一人につき5年間、大統領になることができます。

その結果、任期が長いので緊張感がなくなる、2期目以降のことは考える必要がない、などの問題点が指摘されています。考えようによっては「5年間やりたい放題出来る」ということになるのです。

・悪しき伝統を打ち切るために

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ほとんどの歴代大統領が亡命、暗殺、逮捕、自殺、身内のスキャンダルなど決まって憐れな末路を辿っているこの歴史を、現在、韓国の国民は重く受け止めています。残念ながら、朴大統領もこの悪しき伝統をたち切ることは出来ませんでした。

最近の日本では、安倍総理が就任されるまでは1年も満たない間にコロコロと総理大臣が変わるなど不安定な時期があったことが記憶に新しいと思います。逆に一人の人があまりにも長期的に国のトップで居続けると、権力が増して独裁的にならないか、というところも心配されます。
韓国の一連の騒動は、一国のトップが上に立つシステムがどうあるべきなのか改めて考えさせられる出来事となりました。

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