マンション内の挨拶禁止のニュースが話題になりました。

防犯上の理由などで、「挨拶をしない」という家庭が増えています。

子供を持つ親は、「マンションの人なのか子供はわからないから挨拶させない」、そして子供がいない人からは「挨拶をしても返事が返ってこないのは不快」などの理由からマンション内は挨拶禁止にといった内容のニュースが話題になりました。

ついに日本もここまできたか…。と賛否両論のこのニュース。
挨拶をしない子供の将来が心配だ!や、挨拶は常識だ!という声も多くあり、防犯上の理由なら、逆にコミュニケーションを取るべきだという意見もあり、小学生の子供がいる筆者も同じ様に思いました。

でも、「挨拶をさせない」と決めた親の気持ちも理解して欲しいのです。

実際にあった話です。それは挨拶から始まりました。

出典aoi画

マンションの5階に住む小学4年生の女の子の話です。いつもは兄と一緒に帰る女の子でしたが、この日は兄が風邪を引き家で休んでいた為、一人での帰宅でした。
マンションの前で携帯をいじる男性に、自分から挨拶をしました。

「こんにちは〜」
「こんにちは」

後ろからついて来る男性に気づかず…。

出典aoi画

この時、女の子は後ろからついて来る男性に気づかなかったそうです。

エレベーターのボタンを押すと、後ろに男性も並びましたが特に見た目や態度に不審な点もなく、同じマンションの人なんだろうなあと思ったそうです。

エレベーターで一緒になると、話しかけて来る男性。

出典aoi画

エレベーターに乗った途端、話しかけて来る男性。質問で話しかけられると、返事をしない訳にいかず、少しおかしいなと思いながらも、曖昧に受け答えしていました。

しかし、「家に誰かいる?」と聞かれ、さらに同じ階で降りようとする男性にやっぱりおかしいと確信した時には、もう恐怖で頭がいっぱいだったそうです。

エレベーターを降りた瞬間「おトイレかしてくれるかな?」

出典aoi画

エレベーターを降りたら家まで走ろうと思っていた女の子。しかし、エレベーターが止まった瞬間に肩を掴まれ「トイレを貸して欲しい」と男性は言ったのです。

「無理です」「漏れそうだから家に入れて」「無理です!」

異様な恐怖を感じた女の子は咄嗟にランドセルに付いている防犯ブザーを鳴らしました。そして男性が怯んだ隙に家の方向に走り自宅で寝ているだろう兄に向けて「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」と叫んだそうです。

結局男性はそのまま逃亡。しかし心の傷は大きい…。

声をかけてきた男性の目的はなんだったのか、実際にはわかりません。その後マンションや学校に警察が来ましたが結局男性は捕まることはありませんでした。

この時、女の子は咄嗟に防犯ブザーを鳴らすことができました。そして、大きい声を出し自宅に誰かいると相手に分からせることができました。正しい行動を取れ、結果何も被害にはあいませんでした。

しかし、恐怖で何も行動できず、あのまま家まで男性が付いて来ていたら?
被害がなかったとはいえ怖い思いをしたこの女の子の心の傷は深いものです。実際この事件以降、女の子はしばらくエレベーターが怖かったそうです。

挨拶は大事なことです、しかし挨拶にはリスクもあるのです。

出典aoi画

子供に対して、何か良からぬことをしようと思う犯罪者の心理と子供の気持ちを考えてみました。

まずは挨拶前に目を合わすことで、互いに顔を認識します。
子供もあからさまに不審な人でないのを確認し挨拶をします。そして相手は、子供の方から笑顔で挨拶をされたことで、好意を感じます。

挨拶の後質問で話しかけられると、子供は中々無視をすることができません。相手は質問を返された事に喜びを感じたり、もっと話したいと思うのでしつこく話しかけてきます。

挨拶が悪い訳ではありません、しかしそれをきっかけに、危ない目にあう可能性が高いなら、最初から関わらせたくないと思うのが親心なんだと思います。

子供には、悪い人もいい人も判別できない。

出典aoi画

子供には、どんな人が危険かわかりません。正直、大人でも誰が危険かなんてわかりません。一見優しそうに見えても、近所に長く住んでいる顔見知りでも、心の中はどうかなんて分からないものです。

実際に友人の家の父親に殺されたり、マンション内で監禁の被害にあったりする子供もいるのです。

気をつけていれば防げる犯罪もあるかもしれませんが、やはり子供です。咄嗟の判断ができない事もあるし、『捕まってもいい』と考える犯罪者には通用しない事もあるのです。

子供は挨拶ができない訳ではありません。大人も配慮が必要です。

小学生位になれば挨拶が大事なことは理解しています。そう、子供は挨拶ができない訳ではないのです。学校内や、交通安全で立っている人にはきちんと挨拶ができます。

挨拶がないなんて、気分が悪いという気持ちもわかります。

しかし、本当に悪いのは犯罪者です。誘拐や、監禁、実際にある話なのです。完全なる弱者である子供をターゲットにする犯罪が実際に起こっているのです。

未遂で終わった事件に関しては報道もされない事も多いです。しかし、警察が配信している不審者情報メールを登録していると本当に恐ろしくらい毎日の様に不審者情報が入ります。追いかけられたり、車に乗せようとしたり、遊んでいたら殴られたり。

一体どうすれば正しいかなんて、親にも分からないのです。ただ、子供を守りたいという一心なのです。

『挨拶をしないなんて!』と憤るよりも、なぜ子供達にそんな行動を取らせなければならないのか、大人として子供達を守るためにどうすべきなのか、考えていかなければならないのだと思います。

この記事を書いたユーザー

aoi このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライターのaoiです。
Twitterはじめました!フォローお願いします( ´ ▽ ` )

得意ジャンル
  • インテリア
  • マネー
  • 動物
  • 育児
  • 恋愛
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • コラム

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス