記事提供:キングコング西野 オフィシャルダイアリー

クラウドファンディングについて、少し誤解されている方がいらっしゃるようなので、ここで説明させていただきますね。

たとえば今回、『えんとつ町のプペル』を入場無料で開催するためにおこなったクラウドファンディングでは、実に6257人(国内史上最高記録)の方から、4637万3152円もの支援をいただいたわけですが、これは「4637万3152円もの大金が自由に使える」というわけではないのです。

クラウドファンディングには手数料があって、何より、リターン(支援してくださった方へのお返し)というものがあります。

たとえば、今回の場合だと3000円支援してくださった方には、サイン本をお送りしているわけですが、そこには絵本そのものの原価(約2000円)が含まれており、配送となると、そこから送料もかかってきます。

つまり、3000円の支援でも、個展制作にまわせるお金は数百円です。

クラウドファンディングというのは、リターンの内容次第で、企画そのものにまわせるお金が上下し、当然、クラウドファンディングをやることで赤字が出る場合もあります。

それでもクラウドファンディングをやる理由は、企画の告知と、そして何より、支援者という名の『企画の共犯者』を作るということ。

僕はこれこそがクラウドファンディングの本分だと考えております。

さて。今回はどうでしょう?

当初、目標金額は180万円だったのですが、それはLEDの光る絵画のサイズが『30cm×30cm』と想定して、出した数字。

(↑当初、予定していたサイズ)

ところが、途中で『60cm×60cm』というサイズで作れることを知り、スタッフの制止を振り払い、「ド借金をしてでも、絶対にそっちの方がいい!」と急遽、サイズを変更しちゃったんです。

(キンコン西野のInstagramより)

すべて受注生産ですから、当然、制作費は数倍に膨らみ、「おいおい、西野!大丈夫なのかよ!」というスタッフの視線がザクザク突き刺さります。

その後、クラウドファンディングが大爆発して、いろんな媒体で紹介されて、さらに盛り上がり、どうにかこうにか赤字を叩かずに済みそうになったタイミングで、何を血迷ったか、「60cmの光る絵を、もうワンセット買おう!」と言い出したわけです。

これにはワケがあってですね…。

今回のクラウドファンディングのリターンで、『えんとつ町のプペル展を開催できる権』なるものを出していたのですが、これが予想以上に好評で、全国各地から手が上がったのです。

そして、せっかく支援していただいたのに、私は『光る!えんとつ町のプペル展』を海外にも持っていこうと考えておりますので、このままだと順番待ちで開催が2年後とかになってしまう支援者さんが出てきてしまうから、「もうワンセットを買おう」という決断をくだしました。

「そうなってくると、さすがに、少しだけでも入場料をとった方が…」

と呟くスタッフに、

「入場料とか糞ダセーこと言ってんじゃねえよ!古いんだよ!無料!『えんとつ町のプペル展』は絶対に入場無料!」

と激怒する西野さん。

2セット目の購入を決断後、クラウドファンディングの布教活動を鬼のように頑張って、国内最高記録を叩き出して、「どうだ!これで赤字は免れただろ!」とドヤ顔でフィニッシュ。

そして、昨日。プロデューサーが算盤をはじいたところ、

「若干、赤字かも」

という答えが飛び出してきて、「やっぱり入場料をとった方が良かったのかな…」とお返事したら、スタッフ全員が後ろに倒れて気絶しました。

『入場料』って、大切なんですね。

まぁ、でも、「若干、赤字」は、ホニャホニャっとしてしまえば、赤字じゃないと思う(思いたい!)ので、ここは見なかったことにします。

頑張れ、プロデューサー!!

そもそも『えんとつ町のプペル展』は、『えんとつ町のプペル』のコマーシャルの意味合いも含まれているわけですから、むしろ「宣伝費」として、お金が出ていって当然だと僕は思っております(思いたい!)。

絵本の内容がニュースになることはあまりないので、絵本を一人でも多くの人に届ける場合は、作り方や届け方といった《外側》をニュースにしていかねばなりません。

今回の場合だと、『超分業制』ということや、クラウドファンディングで資金を募り、クラウドソーシングでスタッフを募ったことや、予約販売サイトを立ち上げ、予約販売だけで1万部を突破したことや、個展を無料開催する為のクラウドファンディングで国内記録を出したことなど。

この辺のニュースはマグレでも授かり物でも何でもなく、連日、会議で話し合い、確信犯的にニュースを作りにいっておるわけです。

ちなみに、あと3~4発、弾を残しております。

そんな中、授かり物のニュースがありました。

世の中に3セット(うち2セットは僕が保有)だけ存在する『えんとつ町のプペル』の光る絵(60cm×60cm)が、1000万円で売れたのです。

ありがとうございます。

購入いただいた方のご意向により、この光る絵(41枚)は高野山に奉納されることに。

いつの日か、高野山で『えんとつ町のプペル』の常設展ができるといいなぁと思っております。

「キンコン西野の絵が売れた!」と紹介されていますが、『えんとつ町のプペル』はスタッフ全員で作った作品なので、売り上げは、次回作『ぼくらは時計台で恋をする(仮)』の制作費に回します。

いつも本当にありがとうございます。

今日は17時ぐらいには、『えんとつ町のプペル展』の会場(セゾンアートギャラリー)に顔を出します。

19時からは会場の地下2階でブロードキャストの房野君とのトークショー。

前売りは完売してますが、当日券(立ち見席)は1000円で販売しています。

物販スタッフまで、お声がけください。

では、本日遊びに来られる方は後程!

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス