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何のために生きているのか、時々、分からなくなってしまうことはありませんか?毎日仕事に追われて「このまま、この会社に勤めて大丈夫?」なんて不安になっても、自分の心と向き合わず、ごまかしていませんか?

先日、有給消化率世界ワースト2位で、先日起きた大手広告代理店、電通の若手社員の痛ましい死など、いまだ過剰労働があたりまえのように存在する日本ですが、人生が、仕事に支配されてしまっていいのでしょうか?

『目的の力 幸せに死ぬための「生き甲斐」の科学』(ヴィクター・J・ストレッチャー:著、松本剛史:訳/ハーパーコリンズ・ジャパン)は、「生きる目的」が持つ様々な「メリット」を科学的に、そして哲学的な見解からアプローチした話題の一冊です。

哲学?科学?小難しそうと、私も読む前は思っていたのですが、全くそんなことはなく、専門的なこともなるべく身近に感じるように様々な例を挙げ、時にはジョークも交えた、とても親しみやすい内容になっています。

著者は公衆衛生分野の科学者として、大学の教授をしています。19歳の娘さんを亡くしたことをきっかけに、「目的意識が人に及ぼす影響」について調査を始めました。

そして本書の「目的」は科学者がこの10年間に積み上げてきた「幸せで健康な生活をどうすれば送れるのかという知識をまとめたい」ということ。

その言葉通り、本書の内容は、「どうして『目的』を持つと幸せなのか」という説明からはじまり、「そもそも幸福とは何か?」のお話、そして「目的とは何か?」の定義についても。

さらに、「目的をどうやって見つけるのか」から、「その見つけた目的に突き進むにはエネルギーが必要」→「エネルギーを培うためには健康的な生活が必要」→「健康的な生活を送るためには?」といった具合に、「目的」を持ち、幸福な人生を送るための「方法」が至れり尽くせりに書かれています。

「目的を持つことは、病気からあなたを守り、健康的で満ち足りた生活を送らせてくれる」。これはもう科学的に判明している事実だそうです。

なんと、心臓発作のリスクは27%低減し、脳卒中のリスクも22%減るとのこと。驚きますね。「目的」があるだけで、寿命が延びて、健康でいられるのですから。

けれど、重要なのは目的の「質」。目先の快楽や、その場しのぎの短期的な目的ではなく、「深い価値を持つ」「高レベルでの目標」である必要があります。

つまり、「わたしたちが最も大事なもののために生きているかどうか」が鍵になるそうです。本書では、この「目的」の見つけ方も詳しく書かれています。(自分が死んだ後、墓石にはなんと書かれたい?という質問があり、悩みました…)。

そうして見つけた目的に「突き進んでいくには」、エネルギーと意志力が必要で、これらを高める5つのポジティブな習慣的行動が「睡眠、プレゼンス(今、ここにいることを意識すること)、運動、創造性、食べること」だ。

本書には、目的を持った後のエネルギーと意志力を養うための方法まで詳しく書かれている。

あなたの人生の「目的」は「仕事を続けること」でしょうか?それはあなたのもっとも大切にしている価値観と結びついていますか?しかし、「違う」からといって、仕事を辞めることができない人がほとんどでしょう。

けれど、自分が人生で目指す「目的」がはっきりしているか否かで、生活の質は大きく変わってきます。

本書は、「目的の力」を証明し、その「目的」へ突き進む力を与えてくれる一冊。一度立ち止まって、じっくり、楽しく、人生の「目的」について考えてみてはいかがでしょうか?

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