世界中が驚きに包まれた米大統領選でのトランプ氏勝利。過激な発言や、暴言、傲慢な態度など、選挙活動中にはトランプ氏の一挙一動に世界中が大きく反応していました。そんなトランプ氏のパフォーマンスが、あるものを参考にしているのではないかと一部で話題になっています。それは米最大のプロレス団体WWE。実はトランプ氏は、2007年にこのプロレス団体のリングに上がっているのです。

WWEとは、試合だけでなく、そのストーリーやマイクパフォーマンスなどを楽しむエンターテイメントプロレス。その人気は絶大で、2015年の売上は700億円以上、試合が中継されれば、世界180ヶ国以上で6億5千万人以上の人が見ているという超ビック団体。

WWEは日本をはじめ地球上の何千万人ものファンを熱狂させる、ハリウッド顔負けの究極のエンターテイメントです!

WWEの魅力は、海外ドラマさながらの劇的なストーリー展開にあります。様々なキャラクター(ヒーローや悪玉)のスーパースターやディーバたちが登場人物となり、抗争・対立を繰り広げます。

出典 http://www.wwe.co.jp

トランプ氏は、このストリーに度々登場。2013年には伝道入りを果たし、日本のWWE公式HPのスーパースターページでも紹介されています。

なんと髪切りマッチに参戦!

WWEにトランプ氏が参戦したのは、2007年ミシガン州で行われたWWE年間最大のイベント『レッスルマニア23』。それまでも延々と抗争を繰り広げてきたトランプ氏とWWEのCEOビンス・マクマホン氏で行われた『バトル・オブ・ビリオネア-ズ=億万長者の闘い』と題された試合です。

経営者なので直接戦うわけではありませんが、双方が代理人のプロレスラーを立て、買った方が相手を丸刈りにするという「髪切りマッチ」この試合では、トランプ氏の代理レスラーが勝利、トランプ氏はレスラー達と共に、リング上でマクマホン氏を丸坊主に。

さらにシェービングムースを頭に山のように絞り出し、カミソリで剃り上げると満員の観客にアピール。

また、2007年1月のMr.マクマホン「ファン感謝祭」では「お前は観客の望んでいるものを知らない。私は知っている。それは『価値』だ。私が観客の望むものをくれてやろう。金だ!」と叫ぶと、会場の天井から何万ドルという100ドル紙幣を、WWE観客席に雨の様にまき散らしながら登場するというパフォーマンスを見せました。

実はトランプ氏が出演していた米国の人気番組『アプレンティス』での決めセリフ「You are fired(お前はクビだ!)」も、元はといえば、WWEのCEOビンス・マクマホン氏の決めセリフ。抗争の中では、このセリフに対する因縁の戦いも行われました。

トランプ氏の選挙パフォーマンスはまるでWWE

2016年5月、TBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」で、お笑いタレント・コラムニストのプチ鹿島さんが「CNNの共和党のテレビ討論会でのトランプ氏のパフォーマンスはマクマホンそっくり」と発言。マクマホン氏は、WWEでは「悪のディズニー」と呼ばれる悪役中の悪役。

WWEの特徴はわざわざタブーを破ること。たとえば強者が弱者を殴り、権力者はパワハラをし放題。現実ではゆるされないことが刺激的なエンターテインメントのWWEのリングではゆるされる。

出典 http://dailynewsonline.jp

「プロレスの上ではタブーのところに思想をかぶせたら主張になるんだと。で、自分のリングの上でそういう主張をタブーを破っていくと、少なくない観客が溜飲を下げると。」

出典「荒川強啓デイ・キャッチ!」(TBSラジオ)

また、初代チャンピオンのバディ・ロジャースと重ねる人もいます。腐るほど金を持ったアメリカ最古参移民の白人であり、後発移民、有色人種を見下す発言を繰り返すキャラクターだったロジャース。

ロジャースは、誰もが心の中に秘めつつも、決して表に出すことのできない“反社会的で幼児的な自己愛願望”をリング上で全面的に解放した。

出典柳澤健氏著『1964年のジャイアント馬場』双葉社

ロジャースの言動も一種の“炎上商法”と言えるかもしれない。だが、プロレスというのは、“歓声”と“罵声”はまったく同じ意味合いを持つ。いいレスラーは“大衆から注目されるレスラー”であり、人々の関心を集めることができない三流レスラーには、その“罵声”すら飛ばない。

出典 http://nge.jp

大統領になってトランプは変わるのか?

プロレスの世界では、罵声やブーイング、大いに憎まれる事は、歓声や大きな支持を得る事と同じ。実際にトランプ氏が意識して彼らのパフォーマンスに近づけたかどうかはわかりませんが、プロレス的なパフォーマンスがいかに大衆の心を捉え、人気を集めるかということを熟知していたのではないかと思えます。

もちろんプロレスと大統領戦を同レベルで考える事は馬鹿げています。しかし、泡候補とまで言われた自分に対し、いかに多くの国民の関心を引きつけるか、それは大きな成功を収めた事は間違いないでしょう。そしてこのパフォーマンスによる「隠れトランプ支持者」と呼ばれる人たちが、予想を超えはるかに多く生まれていたのも事実です。

11月9日に放送されたBSジャパンの番組では、自民党の石破茂前地方創生担当相が「トランプは大統領になるまでは、常識に反してでも耳目を集めて人気を上げていくトランプというものを自ら演じていたと思う」と発言。「当選するために見せる顔と、実際に当選してから見せる顔は違うのかもしれない」と語りました。

一流のビジネスマンでありエンタテイナーでもあるトランプ氏が、就任後どの様な顔を見せ、どの様な具体的政策を見せてゆくのか、世界中が注目しています。

トランプ氏登場のWWE動画はこちら

出典 YouTube

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