流行のファッションを身にまとうと、それだけで気分は上がるもの。でも、「そもそもトレンドって、誰が決めてるの?」という素朴なギモンが沸いてきませんか?今回、この疑問を解決するために、一般社団法人・日本流行色協会の大野礼子さんと、一般財団法人・日本ファッション協会の伊藤史江さん、二人の専門家にお話を伺いました。

「流行色」からトレンドが生まれる

お二人によると、服の流行が決まる経緯は数パターンあるのだそう。まず解説をしていただいたのは、流行色からトレンドが作られるパターンです

日本においては「日本流行色協会」が、海外では「国際流行色委員会」が、流行色を決めています。協会にいる大野さんの話によると、国内の繊維産業を活性化する目的で選定するようになったのだとか。ちなみに流行色は、「生活者の趣向」「世の中のムード」を基準に決められるそうです。

流行色が決まってから2年後、国際的な服地の素材の展示会が行われ、流行色を使った糸や生地が並べられます。それを元にして、トップデザイナーが服を作り、パリコレなどのコレクションで発表をします。

このように、トップデザイナーが発表した洋服を、そのほかのブランドやメーカーが模倣して作り、一般消費者の間でも「流行」するというわけです。

流行色が流行らない年があった!?

しかし、「流行色が流行らなかったこともあります」と話す大野さん。その例が、2001年の秋冬。当時は、派手な色を流行色として発表していたものの、9.11のアメリカ同時多発テロが勃発。人々は心情的にケバケバしい色を避けるようになり、「いやしの白」と呼ばれるオフホワイトが流行したのだとか。

また、「流行色からファッションのトレンドが作られるという流れは、最近では少なくなってきている」と話すのは日本ファッション協会の伊藤さん。それでは、近年トレンドはどのように作られているのでしょうか?

芸能人がトレンドを作るパターンも

まず、メジャーなのは「芸能人」が起点となってトレンドを作る流れ。ファッション誌でモデルが着ていた服や、タレントがテレビ番組で着ていた服が、人気になるのはよくあることです。最近でもドラマ『校閲ガール』で、石原さとみさんの着ている服が話題を呼んでいます。

若者のトレンド発信源は「SNS」

ただ、伊藤さんは「今の若い子は、芸能人から受ける影響は少ない」とも語ります。なんでも、テレビやファッション誌を参考にするより、SNSのインフルエンサー、もしくは知人・友人の発信する情報を参考にして、オシャレを楽しむことが増えているのだとか。

このような一般人の声を参考にする若者の嗜好は、ここ最近できたものではありません。

20年ほど前に、世間を圧巻したカリスマ店員ブーム。「SHIBUYA109」などのショップ店員たちがファッションを提示し、流行を作り出しました。以来、芸能人・テレビから生まれていた若者のファッションのトレンドは、徐々に一般人から生みだされるようになっていったのです。

そう考えると、生み出すきっかけになるのは、あなたのファッション投稿ひとつ…なんてことがあるかもしれません。

<取材協力>

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