朴槿恵大統領と親友の崔順実氏との「不適切な関係」が明らかとなり大揺れの韓国。国民の怒りは頂点に達し、もはや朴政権のレームダック化は避けられない状況と見られています。

韓国ではこれまでも多くの歴代大統領が悲惨な末路を迎えていますが、メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、なぜそのような事態が繰り返されるのかを分析するとともに、「経済も政治も絶望的な韓国の悲劇的状況は止まりそうにない」と厳しい見方を示しています。

【韓国】なぜ韓国大統領はいつも悲惨な末路を迎えるのか

朴大統領親友を拘束=国政介入疑惑、重大局面─証拠隠滅の恐れ・韓国

朴槿恵大統領が親友の民間人女性である崔順実氏に極秘文書を見せてアドバイスを貰っていたという疑惑で、韓国は大揺れとなっています。さらには大統領府から多額の資金が彼女の財団に流れておりその資金を私的流用していた疑いも浮上しています。

10月31日、崔順実氏が逮捕されましたが、朴槿恵大統領の支持率は15.5%台まで急落しています。直接選挙で選ばれた大統領の支持率がここまで低下するのは極めて異常です。

もっとも、台湾の馬英九前総統はかつて支持率が10%以下になり、「9%総統」と呼ばれていましたから、朴槿恵大統領もまだいいほうでしょう。

もっとも、馬英九政権の不人気ぶりから今年の国政選挙では国民党は大敗、70年にわたる国民党による華僑王国体制が総崩れとなりましたが。

大統領府の近くで行われたデモでは、ギロチンの模型が登場したそうです。要するに、「大統領の首を切れ」ということなのでしょう。ネットでは朴大統領を「マリー・パクトワネット」などと呼ぶ人もいるそうで、不満が爆発寸前のようです。

韓国大統領府近くに謎のギロチンが登場、国民の怒り表明か=韓国ネット「マリー・パクトワネット…」「これを見ただけでも気分すっきり!」

歴代大統領の「尋常ではない」末路とは?

これに対して朴槿恵大統領は主席秘書官を刷新し、内閣改造で乗り切ろうと目論んでいるようですが、それで人気が回復するとは思えません。

朴槿恵大統領の任期はあと1年半ほどです。朴槿恵大統領は、大統領の任期を2期10年に延ばす構想を持っているといわれていますが、それも水泡に帰したことでしょう。このままでいけば、大統領退任後に逮捕されるのは確実でしょう。

韓国の歴代大統領のほとんどは、暗殺されるか逮捕されるかといった悲惨な末路が待ち受けています。

言うまでもなく朴槿恵大統領の父親である朴正煕も暗殺されました。韓国には朴槿恵大統領を含めて、11人の大統領が誕生していますが、その半数近くが尋常ではない辞め方や死に方をしています。

・李承晩:不正選挙に反発した民衆のデモにより失脚、アメリカに亡命
・朴正熙:在任中に暗殺
・崔圭夏:全斗煥の粛軍クーデターにより辞任
・全斗煥:退任後に粛軍クーデターや光州事件で死刑判決
・盧泰愚:退任後に粛軍クーデター、光州事件、不正蓄財で死刑判決
・盧武鉉:在任中の収賄疑惑が持ち上がり、退任後に自殺

あまりに多くの大統領経験者が、次の政権によって裁かれたり、悲劇的な終末を迎えるため、新大統領の誕生は「5年に1度の易姓革命」とも呼ばれるほどです。

朴槿恵大統領は母も父も凶弾に倒れましたが、娘までが退任する1年半後に逮捕されるとなれば、これは彼女自身の問題のみならず、韓国人のさだめとしかいいようがありません

なぜ韓国の大統領は悲劇的な末路しかないのか。

ひとつには朝鮮半島の特色でもある「朋党の争い」(党派同士の暗殺や虐殺の伝統がいまだに残っていることが挙げられます。朝鮮半島では必ずといっていいほど、仲間割れや派閥争いが起こり、それが亡国の原因となってきました。

統一新羅と高麗朝では、歴代国王のほぼ2人に1人が殺されるか非業の死を遂げています。李氏朝鮮が滅亡したのも、もともとは高宗の父親である興宣大院君と、高宗の嫁である閔妃との衝突が原因でした。

そのためにそれぞれが外国勢を味方に引き入れるといったことを繰り返したため、朝鮮半島が戦乱の地となってしまったのです。日清戦争にしても、この李氏朝鮮内での派閥闘争が遠因となって起こったことです。

無風な日韓併合時代、その後に起きた自民族虐殺事件

日韓合邦の時代は、こうした朋党の争いは少なくなり、差別制度も撤廃されて朝鮮半島が近代化しましたが、日本が戦争に敗れて朝鮮半島から撤退すると、再び朋党の争いが始まります。

上海に亡命していた大韓民国臨時政府のメンバーらは朝鮮半島に戻り、新たな国造りを行いましたが、たちまち内紛が勃発し、金九や呂運亨といった主要メンバーはいずれも暗殺されています。

そして同じ民族同士が殺し合う朝鮮戦争が勃発、38度線を境に国が分裂して現在に至ります。

韓国では済州島四・三事件(1948~1954年)、保導連盟事件(1950年)、光州事件(1980年)など、政府による自民族虐殺事件が度々起きています。とくに済州島四・三事件は、島民の20%にあたる6万人が虐殺されたと言われています。

こうした民族虐殺から逃れるために日本へ密航し、そのまま在日コリアンとなった韓国人も多いと言われています。

加えて韓国人には事大大国に仕えるの気風が色濃く残っています。李氏朝鮮時代には、立太子までも宗主国である清に決めて貰わなくてはなりませんでした。朝鮮という国号も、清に決めてもらったくらいです。

大国による指導や監督がないと
国家運営がうまくできないというのが、朝鮮半島の特性なのかもしれません。北朝鮮にしても側近の粛清が相次いでいます。

そして儒教の悪影響も大きいでしょう。中国もそうですが、儒教は血統が重視されます。その表れとして中国の家族主義が有名ですが、韓国では中国以上に、それが純化されています。両班(貴族階級)はその最たるものです。

そしてそうした意識は現在も色濃く残っています。財閥の一族主義は、不正蓄財や腐敗の温床とともに骨肉の争いの原因ともなっています。ロッテやサムスンがいい例です。

一族主義であるがゆえに、他の一族は必然的に敵ということになり、攻撃対象となります。そのために人間不信が高まり、朝鮮半島では朋党の争いが絶えなかったわけです。

朴槿恵大統領も人間不信の塊で、側近すら近づけない「不通」状態であったと言われていますが、そもそも韓国の大統領は部下をそれほど信頼していないのです。

李承晩大統領は、朝鮮戦争で北朝鮮が攻めてきたときに、国民をそっちのけにして真っ先に逃げました。しかも、敵が追いつけないように橋を爆破したため、多くの避難民が犠牲となっています。

誰も信じられないがゆえに、誰からも信頼されないという悪循環

韓国では責任ある立場の人間が真っ先に逃げる先逃が伝統文化だといわれています。セウォル号の沈没事件の際にも、船長が真っ先に逃げました。韓国では誰も信じられないがゆえに誰からも信頼されないという悪循環が渦巻いているかのようです。

次の大統領が誰になっても、こうした韓国の特性からは逃れられないでしょう。いざとなれば反日で人気を回復してきた韓国ですが、そうしたことも問題の本質を避けて、安易に反日に走ればなんとかなるという風潮を助長してしまいました。

しかも、朴槿恵大統領はすでに任期前半でずいぶん反日カードを切ってしまったため、これから反日に動いても効果はほとんどないでしょう。

韓国は北朝鮮との統一を目指しています。韓国政府には「統一省」まであります。とりわけ朴槿恵大統領は、統一への執念を燃やしてきました。しかし私の史観と世界観からすると、むしろ朝鮮半島に国は多ければ多いほどいい、と考えています。

ほぼ同族のバルカン半島も多国が林立、かつてのユーゴスラビアだけでもいまでは7つの国に分裂しています。近年の国民国家は、帝国や大国となるよりも、「国家と国民をはっきりと分けることが主流となっています。

北朝鮮と韓国を統一したら、これこそ悲劇しかもたらさないでしょう。かつて英国の植民地だった香港では、祖国中国への回帰こそがユートピアの道だとして、大多数がそうした考えを持っていました。

しかしいまでは、香港の住民で中国人意識を持っているのはせいぜい6%くらいしかありません。

経済も政治も絶望的な韓国は、若者たちが使う「ヘル朝鮮」という言葉そのものの状態になっています。しかも今後、いっそうの落ち込みも予想されているだけに、韓国の悲劇的状況は止まりそうにもありません。

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