先日、ある仕事について資料を探していた筆者は、初めて聞く言葉に衝撃を受けると同時に興味を引かれました。それが《セックスボランティア》という仕事です。

衝撃を受けたのは内容ではなく、言葉のインパクトに驚いたということですが、セックスボランティアとは介護の一つで、職業として実際に就いている人もいますし利用者も存在しています。セックスボランティアとは介護の一つとして捉えられるのです。

筆者は介護の仕事について資料を集めていたところ行き着いたわけですが、今まで介護に関することは何度か調べています。しかし、聞くのはまったくの初めてでした。その為、最近できた職種なのかと考えましたが、日本でも何年も前から職業として存在しているようです。

ただ、性的な問題を介護や福祉の面から捉えるという概念が日本にはまだ乏しいようです。ただでさえ性の問題はネガティブな印象を持たれやすい上に、障害者という点でタブーとする傾向が見られるのも、知る機会を限定している要因と考えられます。

もちろん、既にさまざまな方が記事としても取り上げていらっしゃいます。しかし、それでも知らない方は多いようなので、仕事として考えてみたい方や利用したいという方が少しでも情報として知ることができればという視点で書いてみたいと思ます。

セックスボランティアの内容とは?

セックスボランティアとは、主に障害者を対象とした性に関する行為や行動を介助するものです。セックスの機会に恵まれにくく、且つ障害によって自慰行為なども困難な状況にある場合の障害者が主な対象とされています。

実際の介助内容は次のようなものが挙げられます。

◯自慰行為の介助
◯風俗店への予約などの代行と同行
◯性病や避妊など性に関する指導等

セックスボランティアを志す人の中にはセックス自体を想像する人もいるようですが、実際に性交渉することは含まれておらず、あくまで性処理に関する介助というのが原則です。介護職の中で性に関する悩みや問題に特化した介護という位置づけになるのではないでしょうか。

障害者専門の風俗店も存在しているようですが、実際のサービスがどこまでのものかという実態まではあまり知られていないようです。

ボランティア利用者は男性も女性もいます。性の問題に関する悩みは男女それぞれに生じるもので、これは健常者でも障害者でも関係はありません。

そして、ボランティアとして当たる場合は必ずしも男性利用者に対して女性、女性利用者に対して男性という組み合わせとは限らず、男性の介助を男性がしたり、女性の介助を女性がするということもあります。

セックスボランティアとは、身体または知的障害を持っていることが原因で、セックス(性行為)の機会を得ることが極端に少ないか、セックスあるいは自慰を行うことが物理的、肉体的に困難な人々に対し、性行為の介助(介護)を行う人のことである。
英語の頭文字をとって“SV(エスブイ)”などと略称される。

出典 https://ja.wikipedia.org

※wikipediaより引用させて頂きました。

無料ではなく有償での利用が多い

ボランティアというと無償での介助をイメージしますが、有償の方が多いようです。そして、その場合はセックスボランティアを職業としている人も所得を得ています。

しかし、一般的な介護や介助とは異なり、現在日本では行政での対応はされていないのが現実です。多くの場合セックスボランティアは民間での対応になっています。利用料金はさまざまなようですが、自慰行為の介助や風俗店での同行など比較的利用しやすい料金設定がされているようです。

また、利用者とボランティアを繋ぐ為の掲示板も存在しますが、心ない書き込みなども時折見られるようなので、リンクは控えることにします。

問題点やボランティアの事情

日本でも、セックスボランティアをしている人はまだ少数ながら存在しています。職業として福祉関係の会社に所属し、そこから派遣されている人もいますが、専用のサイトを通じて個人で行う人も中にはいるようです。

しかし、職業として行う場合でも個人で行う場合でも、プライベートでパートナーがいる場合にはその関係性にも響く場合があります。恋人がボランティアを始めたことで関係が悪化する悩みも多いようです。

その一方で、パートナーができてボランティアとしての介助を止めることで、利用者が精神的に傷つくという例も見られます。

また、一言で障害者と言っても知的障害者と身体的障害者では求めるものや対応にも違いは出てきます。さらに、先天性の障害と事故や病気などによる後天性の障害でも違いがあることをボランティアを志す人は知っておく必要があります。

健全に性欲が満たされるのは人間にとって重要なもの

セックスボランティアは障害者を対象としていますが、健全な状態で性欲を満たせない状況においての悩みは健常者の場合でも同じです。少なくとも筆者はそう思います。

健常者でも性的なパートナーを得られない場合の悩みは同じです。また、パートナーがいても、身体的事情や何らかの理由でセックスレスになる人もいます。そして、そんな問題で性の悩みを抱える健常者に対しても、ボランティアとして救いの手を差し伸べる人も存在しているようです。

日本ではまだまだこうした問題はタブー視される傾向がありますが、セックスに関心を持つのは正常なことであり、性欲は食欲や睡眠同様、生きる上で当然の行為です。もちろん、実際の行為は正しいパートナーまたは合意の相手に向けるもので、合意の無い相手への行為は許されるものではなく、犯罪行為になります。

勿論個人差はありますが、健全な性欲を持つ成人の男女にとって、セックスやそれに準ずる行為は健康な心身を保つ上でも重要なことです。そして、それは年齢も関係はありません。高齢であっても同様であると筆者は感じています。

性処理の問題で悩むのは正常なことです。そこには男女の違いや年齢、そして健常者や障害者という隔たりはないのではないでしょうか?

この記事を書いたユーザー

石井ロージー このユーザーの他の記事を見る

音楽業界を経て、フリーのデザイナー兼ライターを生業にしております。ポジティブに解決したトラブルや実体験ネタを中心に書いています。8歳下の夫と愛犬の気ままな3人暮らし。音楽好きのゴシック好きの和服好き。オカルトも大好きでございます。好きな作家は芥川龍之介、詩人は中原中也☆

得意ジャンル
  • マネー
  • 動物
  • おでかけ
  • 恋愛
  • 美容、健康
  • ファッション
  • キャリア
  • 音楽
  • 社会問題
  • インターネット
  • 広告
  • カルチャー
  • エンタメ
  • コラム

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス