ある日曜日、私は3歳4ヵ月の娘と近所の公園へ行きました。

遊んでいるうちに落ち葉やどんぐり、松ぼっくりがたくさん落ちているのを発見!娘は大はしゃぎで拾い始めました。あっという間に小山ができるくらい集まりましたが、多すぎて持ち帰ることができません。

「家に帰って袋を取ってこよう」と私が言うと「ヤダ!誰かが持って行っちゃうかも。今持って帰る」と困ったことを言い始めました。

「じゃ、ポケットに入る分だけ持って帰ろうか」と提案すると「ヤダ!全部持って帰る!全部わたしの!」と言って突然娘が泣き出しました。

「ママは、本当はこんなもの要らないと思っているんでしょ?」

驚きました。鋭い!正直、こんなにたくさん持って帰るのは後片付けが大変だし嫌だな、と思っていました。

子供って親の表情を本当によく読み取っているものですね。

私が言い返せずに黙っていると「どんぐりも松ぼっくりもぜったいぜったい持ってかえるー!」ひっくり返って絶叫&大号泣。

周りの人たちが遠巻きに私たち親子の騒ぎを見ています。何とも居心地が悪い。

「やっぱりお家まで帰って袋を取ってこよう」と再度提案すると「じゃ、お家まで抱っこして!」

娘が3歳を過ぎた頃から、腰痛もありほとんど抱っこをしていませんでした。抱っこはパパの役割でした。

「じゃ、パパに電話して来てもらおうか?」と言うと炎のように怒り出しました。

「パパじゃイヤ!なんでママ抱っこしてくれないの?!」

手がつけられないくらい大暴れ。

仕方なく抱っこして歩き出しましたが、とにかく重い!

それに心のどこかで3歳になったし自分で歩けるんだから、という思いもありました。

娘の様子が少し落ち着いたので「もうママ抱っこできない。歩いてよ」と言って降ろそうとしたら、またひっくりかえって号泣し始めました。何を言っても聞こえないようで怒り狂って泣いています。

困った…。途方にくれていたら、小学1年生くらいの女の子が娘の傍にしゃがんで「これあげる」と声をかけてくれました。

差し出された手にはビニール袋に入った松ぼっくり。

「お母さんがあげたら、って言うから」

振り返ると、女の子のお母さんがニコニコ笑って立っていました。

小さな赤ちゃんを抱っこして、娘と同い年くらいの女の子と手をつないで。3児の母です。

初対面のお母さんの登場に、娘はびっくりしてピタリと泣き止みました。3歳の娘は他人に対する羞恥心も芽生えていたのでバツの悪そうな表情。

そのお母さんは娘に近づいて笑顔で「大丈夫よ」と優しく話しかけました。でもそれは私に向けられた言葉のようにも感じられました。

「こんなときもあるよね」「甘えたかったのかな」と静かな声で続きます。私が泣きそうになってしまいました。

「うちも長女が3歳くらいの時よく泣いて大暴れしたの。その時の娘と重なっちゃって。私はこんな時、子供の気が済むまでずーっと抱きしめてたの」

お子さんを3人も連れて大変だろうに、私たち親子に声をかけてくれたお母さん。もう神です。

こんな助け船、なかなか出せないです。

ちょっとやり方を間違えると相手の自尊心を傷つけてしまい「大きなお世話!放っておいて」という状況になってしまいます。

傍観するか見て見ぬふりで通り過ぎるのがほとんどです。

このお母さんとの一期一会の素敵な出会いで私は救われました。他者の介入は子供の怒りを瞬時に鎮めてくれます。

そしてそのお母さんの助言は今でも私の育児に活きています。

『子供が怒ったり泣き叫んだり暴れている時は、ずーっと抱きしめる』

著者:m.k.

年齢:42歳

子どもの年齢:7歳10か月と1歳半

7歳女の子と1歳男の子のママです。趣味は料理とお絵かきと読書です。

息子のような夫がいます。夫の影響でSOULやFUNK、JAZZなどの音楽を好んで聴きます。毎日、ドタバタとにぎやかに暮らしています。子供たちと過ごす、かけがえのない毎日を愛しています。どうぞよろしくお願い致します。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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