記事提供:日刊サイゾー

アイドルグループ「欅坂46」の衣装がナチスの軍服に酷似していたとして、アメリカのユダヤ系団体などから抗議が出ていた問題で、プロデューサーの秋元康氏が11月1日に謝罪コメントを発表した。

しかし、その内容は「責任逃れ」といわれても仕方ないお粗末なもので、これにはグループ内部の関係者からも不満が出ている。

「ニュースで知りました。ありえない衣装でした。事前報告がなかったので、チェックもできませんでした。スタッフもナチスを想起させるものを作った訳ではないと思いますが、プロデューサーとして、監督不行き届きだったと思っております。大変申し訳なく思っています。再発防止に向けて、すべて事前にチェックし、スタッフ教育も徹底して行いたいと思います」

秋元氏の謝罪文は「自分は関知していなかった」ということを伝えるニュアンスが強く、ネット上では「こういうときに自己保身しか出てこないなら、プロデューサーなんて名乗るな」「謝罪に見せかけた責任逃れ」などと散々だが、グループの活動を支えるスタッフからも、こんな声が上がっている。

「前にCNNから、『AKB48など秋元プロデュースのアイドルにビキニや下着を着させてキスさせたり、お風呂に入らせたりする表現は、性的な搾取では?』と突っ込まれたとき、秋元さんは『アートですから、個々の判断に委ねる』と反論しました。

実際にはロリコンビジネスみたいなものでも、アートだと言い張ることでアイドルを守る必要があるんです。だから、今回も同じだと思ったんですよ。『ナチスとは無関係のコンセプトですから、個々の判断に任せる』と言ってほしかった。

でも、そうした定義を示すどころか、まさかの逃亡。欅坂の衣装はもともと軍服シリーズで売ってきて、それを推すファンもかなり多い。ナチスは嫌いでも、そのファッションに罪はないという信念のファンもいます。

また、“欅坂の軍服シリーズは、改憲議論に参加する若者を増やすための秋元さんの隠れた仕掛け”だなんて都市伝説も生まれているほど。それなのに、このコメントですから、関係者はみんなハシゴを外された気分」

このスタッフは過去、JKT48に関わっていたことがあり、数年前、インドネシアで起こった“ナチス軍服問題”を例に出した。

「ジャカルタから東に行ったところにあるバンドンという都市で、ドイツ兵をテーマにしたカフェがオープンして、ナチスデザインの軍服を使ったことに批判が巻き起こったんです。結局、店は閉鎖に追い込まれたんですけど、店主は一貫して『ヒトラーなんか崇拝していません。ミリタリーが好きなんです』って主張して、これには逆に理解を示す意見も結構出ていましたよ。欅坂の軍服も、そういうコンセプトを説明する義務があるじゃないですか」(同)

ミリタリーファンの間では、人気デザイナーが手掛けた説もあるナチス軍服のデザイン自体は評価が高いが、過去の歴史問題から反発が多いのも事実。

昨年はイギリスで、当時6歳前後のエリザベス女王が右手を上げ敬礼している写真が流出し、「ナチス式」だと物議を醸した。また、日本でも衣料品チェーンでナチスの紋章をあしらった服の販売に大きな批判があった。

今回の騒動では米英の有力紙などで、秋元氏が2020年の東京五輪の組織委員会の理事だということも伝えられ、オリンピック開会式の演出に関わることを問題視。

これには国内からも「問題があったら部下のせいにするような人に任せていいのか」という声も出ている。

秋元氏の釈明に落胆した前出スタッフも「欅坂の軍服コンセプトを愛したファンを裏切った話なので、五輪はもっと責任感のある人に任せたほうがいいでしょう」と手厳しい。

過去にグループの衣装を担当した尾内貴美香氏は「世界各国の軍服を調べてデザインした」という話をしていたが、そのコンセプトが誤解されかねない今回の問題。

内部からも批判が噴出した秋元氏の謝罪コメントからは、そこに対するこだわりや理念は見えてこない。

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