野菜価格が、異様に高騰

食卓に異常事態が生じています。野菜の価格が暴騰し・手に入りにくい状況が、本年9月ごろから日本各地で発生しています。
その原因は様々ですが、最も大きいのは「異常気象による、収穫量の減少」です。

野菜の価格が高騰している。夏以降、台風が相次ぎ日本に上陸。秋雨前線も停滞し日照不足などで生育が遅れた。
首都圏のスーパーではレタスが平年の2倍ほどの高値で売られ、消費者の需要は「代替品」に移行。あおりでキャベツなども上昇傾向だ。

出典 http://www.tokyo-np.co.jp

東京都練馬区のスーパー「アキダイ」では十五日朝、レタスが一玉238円、大きめのニンジンが二本138円の値を付けた。いずれも平年より1.5~2倍高い。

それでも同店は客離れを防ごうと「赤字覚悟で我慢している」(秋葉弘道社長)ため他店より価格は安い。都内にはレタス一玉を平年の3倍近い300円台で売る店もある。

出典 http://www.tokyo-np.co.jp

上記二引用は、2016年10月15日 東京新聞web夕刊より(見易くする為の改行・朱入れ・アラビア数字変換などは筆者によるもの。以下同)。

野菜の種類はたくさんありますが、どれか一部が異様に値上がりすると、その品を避ける人が増え、他の野菜の売れ行きが激増します。そうなると、今度は「売れ行きが激増した野菜」が品不足になり、値段が上がります。値上がりすれば、その野菜から客が離れ…というサイクルを繰り返し、野菜全体が影響を受けています。

この流れは、先ず家庭の食卓を直撃します。それだけではなく、飲食業界にも多大な影響があります。店側としては、安易にメニューを値上げする訳にもいかないので、代替品を模索する等の努力を迫られています。

三重県では、50箇所近くの施設で、給食中止が決定

影響を受けるのは、家庭や企業に限りません。給食を提供する教育施設にも、大きな負担があります。

台風や天候不順による野菜の高騰を受け、三重県鈴鹿市教育委員会は、市立の小学校全30校と幼稚園全13園の給食を 12月と来年1月に1日ずつ、中止することを決めた。

市教委によると、中止する日は2学期最後の12月20日と3学期最初の来年1月12日。子供に弁当を持参させるか、午前中で帰宅させるかは各校・各園が判断する。学校によっては、中止する日が、さらに増える可能性があるとしている。

出典 http://www.yomiuri.co.jp

2016年11月2日付 YOMIURI ONLINEより。

担当者は、臨時徴収などの対応策も考えた様ですが、保護者の負担を考えて中止措置に踏み切った模様です。現場の苦労が伝わります。
同じ様な悩みを持つ学校・自治体は、全国各地にある模様です。

給食に関する話題が、最近増加している

また、「給食費を払えるだけの経済力は持っているのに、何だかんだ理由や難癖をつけて払わない」という、悪質な保護者が増えている…なんて話も耳にします。ここ10年ほどで急激に増えてきた、頭の痛い問題です。

この問題に関しては、先日大きなニュースがありました。

「給食費未納に関し、悪質な保護者に対しては、弁護士に依頼して未納給食費の取り立てを行う。なお弁護士の報酬は、取り立てた金に応じて歩合制とする。」

給食費未納問題が深刻な街、大阪市が動いた…という話です。

他方、ポジティブな話もあります。給食をテーマにした天海祐希さん主演のテレビドラマ『Chef~三ツ星の給食』が、現在放送されています。

元一流料理店のシェフが、成り行きで「学校給食を作る料理人」になってしまい、「子供と大人の味覚の違い」や「決まった予算の中でヤリクリする苦労」に立ち向かっていく…というストーリーのドラマです。

料理やレストランをテーマにしたドラマは多数ありますが、学校給食をテーマにしたドラマは珍しいです。

昭和の人気給食「ソフト麺」が、消えるかもしれない?

そんな「給食にまつわる話」が飛び交う昨今、またひとつ、話題が飛び込んで来ました。それは、「昭和」の人気給食の定番で、特にアラフィフ世代がお世話になった「ソフト麺」が給食から消えるかも知れない…という話です。

昭和の学校給食で人気だった通称「ソフトめん」が姿を消しつつある。うどんでもスパゲティでもない白い麺を、ミートソースなどに絡めて食べた人も多いのでは? このまま「遺産」になってしまうのだろうか。

出典 http://headlines.yahoo.co.jp

2016年11月5日付 毎日新聞より。

「ソフト麺」とは、1960年代頃から給食に取り入れられているメニューです。
当時は、給食といえばパンばっかり。主食のバリエーションが極端に少なかったそうで、子供達から不評だったそうです。
そこで導入されたのが「ソフト麺」だったとのこと。

そのままでも食べられる状態で包装され、多くは「ケチャップ風味のナポリタンソース」や「あんかけソース」等と一緒に、給食として提供されます。

袋から出したソフト麺を、ソースに絡めて頂きます。食べる直前にソースと絡める事で、いわゆる「麺がのびる事」を防ぐ効果もあります。

なお、この「ソフト麺」ですが、給食に出たのは関東~東海地方が中心だそうで、それ以外の地域では「ソフト麺? 何それ?」という方が多い様子です。
(ちなみに、筆者は関西人ですが、学校給食で食べた記憶がありません。社会人になってから、関東の友人に話を聞いて食べた経験はあります。)

惜しむ声が多数。しかし、仕方の無い理由が…

この「ソフト麺が消えるかも知れない」というニュース、慣れ親しんだ方々にとっては、大変ショッキングな話です。

ただ、これには仕方の無い面もあります。「ソフト麺が消えるかも知れない」事に関し、主な理由は以下の3つ。
(1)米飯給食が増え、麺給食が少なくなった。
(2)ソフト麺を作る製造業者が、廃業などで減っている。
(3)ソフト麺は、普通の麺よりも製造にコストがかかり、製麺業者の負担が大きい。

この様に、ソフト麺の需要・供給共に減少しているので、だんだんと弱っていき・消えてしまいそうな流れになってしまう模様です。

しかし、そんな流れの中でも、「何とか頑張って残していこう」と思う業者の方もいらっしゃいます。

石上渉社長(38)は、ソフトめんを製造する労力や時間は、他の麺よりも何倍もかかるとした上でこう話す。「ソフトめんは正直、コストに見合わない。でも、給食のバリエーションは必要だと思う。私たちが味わった『今日はソフトめんだ!』と喜んだあのワクワク感を今の子どもたちにも残してあげたい」

出典 http://headlines.yahoo.co.jp

2016年11月5日付 毎日新聞より。茨城県笠間市の「笠間ソフトメン橋本屋」の談話です。

「懐かし系メニュー」

ソフト麺以外にも、かつては学校の給食としてスタンダードだったものが、実はもう無くなっている…なんてものがいくつかあります。

例えば、アラフォー・アラフィフ世代が子供のころ、牛乳は基本的に「ビン入り」でした。現在は紙パック包装などになっていますが、昔はビンが重くて、運ぶのが大変だったそうです。

他に有名なものとしては、「鯨の肉」が給食で提供されていました。現在は捕鯨が難しくなり、以前の様には提供されなくなっています。

地方ならではの「ご当地給食メニュー」

また、「食育」「地産池消」などの名目で、その地域での有名料理や特産品を、給食として提供する自治体は多いです。

苫小牧市の小学校15校の学校給食に9日、ご当地グルメ「とまこまい味噌(みそ)カレーラーメン」が登場した。市内でカレーラーメンが誕生して半世紀を迎えた昨年、子供たちに郷土の味を知ってもらおうと地元ラーメン店主グループが発案し、市学校給食共同調理場の賛同を得て実現した。児童らは特別メニューに大興奮、夢中で麺をすすっていた。

出典 http://www.tomamin.co.jp

2016年2月9日 苫小牧民報より。

魚津市松倉小学校の六年生11人が28日、魚津港で水揚げされたベニズワイガニを給食で味わった。

富山湾の海の味覚を地元の子どもたちに食べてもらおうと、市内のカニ卸問屋でつくる「魚津紅ズワイ蟹普及推進協議会」とカニ漁業者が今月末から来月末にかけて、市内小学校10校の六年生380人に一人1匹ずつ提供する。

出典 http://www.chunichi.co.jp

2016年10月29日 中日新聞より。

上記二例の他にも、ご当地メニューを出す自治体は数多く存在します。

給食メニューが食べられる施設・お店

ここまでの記事を読んで頂いた読者様の中には、「懐かしいな~。また給食を食べてみたいな~」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

給食は、学童か教職員でもない限り、なかなか食べる事ができません。が、「一般の方も、給食を食べられる」というコンセプトで営業されているお店は、日本各地に沢山あります。
その全てを紹介する事は難しいので、本記事では4つだけ紹介します。

※営業日時や提供メニュー等は、店の事情によって異なります。事前確認をしてから、出かける事をお勧めします。

まとめ

子供達にとって、給食はとても大切なイベントです。その強烈な記憶は、大人になっても薄れる事はありません。世代を超えて、共通の話題にする事も可能です。
「今日の給食は、自分の好きなメニューだ!」と知った時の、あのワクワク感。子供にとっては、とても貴重な経験になります

一方、時代の流れに伴い、様々な理由で「変更・中止」となるメニューがあります。それも仕方の無い事かもしれませんが、できるだけ残して頂きたいものです。

環境の激変が続く昨今、教職関係者の方々にとっては、とても難しい問題でしょう。しかし、子供の感動を減らさない様に、また栄養バランスの取れた食事を少しでも多く提供して頂く様に、頑張って頂きたいものです。

追記

2016年11月7日から15日にかけ、新たな動きがありました。「給食中止問題」に関し、市長が再検討を指示したのです。

三重県鈴鹿市の末松則子市長は7日の記者会見で、市教育委員会が野菜価格高騰の影響で市立小学校などでの給食を12月と来年1月の計2回中止すると決定したことについて「回数を減らさないよう見直しの検討を指示した」と述べ、撤回する考えを示した。

出典 http://www.jiji.com

2016/11/7 時事通信より。

野菜価格高騰を理由に市立小学校と幼稚園での2日分の給食中止を決めた三重県鈴鹿市教育委員会の決定を末松則子市長が撤回した問題で、市教委は15日の市議会全員協議会で、1日分は災害を想定した炊き出し訓練を実施し、もう1日分は献立の見直しで費用を捻出し給食を提供するとの代替策を説明した。

出典 http://www.sankei.com

2016.11.15 産経WESTより。
この対応に関して、「単なるつじつま合わせではないのか?」との批判もある様子です。

↓他、オススメ記事↓

この記事を書いたユーザー

マカラン このユーザーの他の記事を見る

関西在住のライター。
時事ネタから都市伝説まで、宇宙ネタから節約術まで、詐欺・ブラック企業ネタから珍言まで…。
幅広い話題を、楽しくお伝えしたいと思います。
(なお、画像は全てイメージです。念の為)

Twitterやってます。フォロー御願いします!
アカウント @d_makaran

アメブロも随時更新中! 見てやって下さい。
他の話題は勿論、記事を読む際の注意事項等もアリ。
http://ameblo.jp/makaran999/

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • インターネット
  • 暮らし
  • カルチャー
  • エンタメ
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス