10代の頃から長年摂食障害に苦しんできた一人の女性が、ご主人のある一言がきっかけで変わることができました。米コネチカット州ベテルに住む2歳の女の子のママ、マリサ・スヴァルステッドさん(37歳)は、自分に自信がなく10代になるとそのボディーイメージに疑問を抱くようになり摂食障害に陥るように。

小さい頃から体型のことでからかわれていた

Licensed by gettyimages ®

マリサさんは、子供の頃から「犬」「クジラ」「ヘラジカ」などと動物のあだ名を付けられ体型のことでからかわれていたそう。「誰も私と友達になってくれないのは体型のせいなんだと思うようになった」というマリサさんは、次第に摂食障害へと陥っていきます。

痩せれば痩せるほど男の子たちも自分を見てくれるようになったと勘違いするようになり、マリサさんはモデルの道へと進みます。「モデルになって痩せることは摂食障害を助長しているようなものでした。でも当時の私はもっと痩せればもっと採用口が広がる、という現実にがんじがらめになっていました」と言います。

過去の恋愛関係もマリサさんを苦しめた

Licensed by gettyimages ®

当時交際していた恋人は、マリサさんをバービー人形のように完璧にしたがりました。それもあって、摂食障害にますます拍車がかかるようになってしまったのです。

現在のご主人ブライアンさん(36歳)と出会ってからは、マリサさんはほんの少し変わることができました。ブライアンさんはマリサさんを外見ではなく中身で判断し愛してくれる人だったからです。

しかし、長年の摂食障害からなかなか回復することはできませんでした。ブライアンさんと付き合いだしてからも、何かと鏡を見て自分の体型を気にしていたというマリサさん。ブライアンさんは、マリサさんが陥っている摂食障害に関してはほとんど何も言わなかったと言います。

「主人は、もっと食べた方がいいよとは言っていました。でも私が自己否定や自己非難ばかりするので、そのうち何も言わなくなったんです。」

強迫観念である摂食障害

Licensed by gettyimages ®

摂食障害は、強迫観念によって起こる病気なので周りがどれだけ言ったところで本人の自覚と治療の意思がないと回復は難しいと言われています。ブライアンさんもそのことを十分に知っていたのでしょう。だからこそしつこくマリサさんに言うことはしなかったのですが、二人に子供が生まれてからはその状況が変わりました。

「娘は理解できるから」

2歳になる娘が、自分の真似をするようになってきたなと思っていた頃も、いつもの癖でブライアンさんに「この白いパンツを履くと私ってクジラみたい?」「太るからこれは食べたくないわ」「あと2,3kgは痩せなきゃ」という言葉を発していたマリサさん。

ところがある日、ブライアンさんが言いました。「自己非難することを君は止めるべきだ」と。

「僕たちの娘はどんどん成長している。今でも既に君の仕草を真似しているだろう。君が食べ物のことでそれだけ制限してしまうと、娘だって普通に食べることをしなくなってしまうかも知れない。娘には痩せて細いことがベストなんだと思ってほしくないんだ。そして、自分を大嫌いなことが普通だとも思ってほしくない」とブライアンさんはマリサさんに言ったのです。

夫の一言で初めて気付いたマリサさん

娘が今後、自分のように摂食障害になってしまったらどうしようという心配や不安はあったものの、習慣となってしまっていた摂食障害を治そうとすることはなかなかできませんでした。

でも、ブライアンさんに言われたことで初めて「このままじゃダメだ」と気付いたマリサさん。「私が『食べたくない』って言ったら、娘も『私も食べたくない』って言うようになるかも知れません。そうなったら注意する立場ではなくなってしまいます。これまで、摂食障害のことを夫にもあまり話してこなかったんですが、夫は私と娘のことを思ってくれているのだと改めて感じました。」

マリサさんは、ライターとして在宅ワークをしています。自身のブログ「babble」にも夫ブライアンさんが自分を変えるきっかけになってくれたことを綴りました。更には「娘には、将来、私が経験したような惨めな恋愛をしてほしくない。体型ばかり気にして美しくいることが男性を繋ぎとめて置ける手段だとも思ってほしくない。

娘の父親のような、人の中身を愛してくれるような男性と巡り合ってほしい。自分の体が普通じゃないという強迫観念に憑りつかれることはとっても悲しいこと。娘にはいつも自分が体型で批判されているという不安を持って育ってほしくない」と心情を吐露しています。

「ごめんなさい」と言いながら涙が出た…

毎日の自己否定に忙しく、大切な我が子がどのように影響を受けて育っているかを深く考えていなかったマリサさんは、ブライアンさんに指摘されて思わず涙を流して謝ったそうです。

拒食症や過食症など、日本でも23,000人以上の人が摂食障害になっていると言われています。些細なことがきっかけで陥ってしまうこの疾患は、死を招く危険もあるほど危険です。自分の子供が摂食障害で苦しんでいる姿を見ている親御さんたちも決して少なくありません。

長年の摂食障害には、適切な治療法が必要です。きっとマリサさんも回復するには時間がかかるかも知れません。でも今回「自分の娘には『痩せなきゃいけない』という強迫観念を持ってほしくないという強い気持ちに気付いたのなら、まだまだ大丈夫。時間はかかっても、マリサさんには子供と向き合って、正しい食生活を心がけるようになってほしいなと思う筆者です。

*記事掲載にあたり出典元に許可を得ています

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス