記事提供:日刊SPA!

養殖うなぎのPR動画「UNAKO」。

―ひろゆきのネット炎上観察記―

【海外メディアの影響か?動画削除後も炎上継続】

鹿児島県志布志市のふるさと納税の返礼品「養殖うなぎ」のPR動画『UNAKO』。

水着姿の少女が「養って」と言い、プールでの生活がスタート、最終的に少女がうなぎの擬人化であることが明かされる内容だが、ネット上では「性差別」と批判が相次ぎ同市は動画を削除。

この一連の流れが海外メディアでも取り上げられており、動画削除後も炎上が続いた。

◆関係ない海外報道の内容も、意見を通す材料にする不思議

日本に住んでいるときは、「海外ではこう言われています」みたいなニュースを真に受けたりもしたんですが、海外に住み始めると外国のモノの考え方ってのがなんとなくわかってきたりするものでして、日本で言われている「海外ではこう言われてます!」みたいなのに違和感を覚えたりするんですよね…。

今回の鹿児島県志布志市の「うなぎ擬人化」が日本で話題になったのも、海外のメディアがそれを取り上げてるって話なのですね。

んで、その取り上げ方は「奇妙な動画に対して、“性差別”だとツイッターとかで言われている」という感じでして、AFPが志布志市の役所にインタビューしていたりします。

ここで「海外メディアが取り上げてるんだから、海外の人の感覚からすると性差別なんだろう」という誤解が日本人に生まれてしまって、国内とかでさらに批判が加速しちゃったわけです。

⇒【画像】はコチラ(「謝罪文」が掲載された志布志市のHP)。

そんななか、イギリスの大手新聞『Metro』も今回の出来事を取り上げていたりするのですが、その記事のなかで、「性差別だと思いますか?」という投票があったりします。

選択肢は「はい」「いいえ」「わからないけど、奇妙なCMだよね」という3つなわけですけど、結果としては性差別であるとして「はい」と答えたMetroの読者は、たった5%だったのですね。

この結果を見る限り、「うなぎ擬人化の動画は、海外の人からすると別に性差別じゃない」って意見のほうが多数派であることがわかるのですね。

ということで、このニュースの海外での報道のされ方は、「税金でよくわからんCMを作って、性差別だとかで揉めてる変な国、日本」って感じだったりするわけです。

んでも、海外のメディアで取り上げられてるってだけで、きちんと記事を読まずに、自分の意見を押し通す材料として使っちゃう人が世の中にはいたりするんですよね…。

ってことで、気になることがあったら、内容をすぐに鵜呑みにしないで、ネットで探せばすぐに情報の出元とかがすぐに見つかるので、まずは確認したほうがいいですよ…と。

※1 AFP

「AP通信」「ロイター」に次ぎ、世界で3番目の規模を誇るフランスの通信社。世界最古の報道機関でもある。日本ではAFP通信と呼ばれ、正式名称は「L'Agence France‐Presse」。

※2『Metro』

'99年創刊の朝刊紙。フリーペーパーとして地下鉄などで配られており、その内容は大衆紙的なものが中心。

「はい」と答えたMertroの読者は、たった5%。「はい」と回答した5%に対し、「いいえ」と答えたのは49%。ほかに「わからないけど、奇妙なCMだよね」と答えたのは、46%だった。

※3「はい」と答えたMetroの読者は、たった5%。

「はい」と回答した5%に対し、「いいえ」と答えたのは49%。ほかに「わからないけど、奇妙なCMだよね」と答えたのは、46%だった。

【西村博之】

担当ですら居場所が掴めない39歳。

元ニコニコ&2ちゃんねるの管理人で、米国の掲示板サイト『4chan』の管理人。フランス在住、たまに日本、ときどき他国。

「最近は『XCOM2』ってゲームを始めたんですが、普通のモードなのにやたら難易度が高くて戸惑ってたりする昨今です…」

※「ひろゆきのネット炎上観察記」は週刊SPA!にて好評連載中。

日刊SPA!のおすすめ記事】

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス