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ドラマ『IQ246~華麗なる事件簿~』で、“天才貴族”を好演中の織田裕二(C)ORICON NewS inc.

俳優の織田裕二(48)が主演する日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)が16日にスタートし、織田が演じる天才・法門寺沙羅駆(ほうもんじしゃらく)のクセの強すぎるキャラクターが話題を集めている。

織田といえば、吉田栄作、加勢大周と並んで“トレンディ御三家”と呼ばれ、ひと昔前まではいわゆる“男前”を演じるのが常だった。

だが、出演中の『IQ246~』をはじめ「オープンハウス」CMでの犬役など、ここ最近は、ユニークな役柄にも積極的。

また、これまではあまり出演してこなかったバラエティ番組にも(番宣とはいえ)登場するなど活躍の幅を広げ、歳を重ねるごとに“変革”を見せている。

『東京ラブストーリー』は社会現象に、トレンディ俳優として一世を風靡

織田は1987年4月公開の映画『湘南爆走族』で俳優デビュー。出演者オーディションで数万人の中から、原作でも人気の高い石川晃役に抜てきされ、原作キャラに似すぎたルックスと、新人とは思えない強い存在感で話題を集めた。

その後、89年の映画『彼女が水着にきがえたら』では原田知世の相手役を演じて一気に知名度を上げ、91年放送の月9ドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)でついにお茶の間の人気者に。

最終話では平均視聴率が32.3%と高視聴率を記録(関東地区・ビデオリサーチ)、鈴木保奈美演じる赤名リカのセンセーショナルなセリフ「セックスしよ」は、ドラマの内容は知らなくても「このセリフだけは知っている!」と言われるほどの流行を見せ、社会現象にもなった。

その後も、さまざまな話題作に出演。

石黒賢とW主演をした『振り返れば奴がいる』(93年)、『お金がない!』(94年/共にフジテレビ系)などはネット掲示板などでも“90年代の名作ドラマ”として頻繁に名前が挙がるほど、人々の記憶に深く刻まれている。

97年がひとつの転機に 代表作『踊る』シリーズ&『世界陸上』との出合い

『踊る大捜査線』の青島俊作は、長年に渡って愛される人気キャラクターに(写真:片山よしお)

“ザ・トレンディ俳優”として活躍していた織田が、そこから脱却するきっかけになった年が97年。

後にドラマに映画にスピンオフにと大ヒットシリーズとなる作品『踊る大捜査線』との出合いだ。

「彼が演じた3枚目の愛すべき刑事・青島俊作は、『都知事と同じ名前の青島です』とのセリフや、愛用していた“青島コート”など非常にキャラ立ちしていました。物語も現実の警察の業務形態に近い舞台設定を取り入れていて、“異色”の刑事ドラマとしてたちまち人気作に。俳優としてさらなる躍進を果たす足掛かりとなりました。また同年、『世界陸上』(TBS系)のメインキャスターにも抜てき。松岡修造さんばりの熱さとハイテンションで、お茶の間に衝撃が走りました」(エンタメ誌ライター)

織田裕二のモノマネでお馴染みの山本高広「キターッ!」(C)ORICON NewS inc.

こうしてキャラ立ちをしていった織田のイメージは、やがてひとり歩きを始める。そして織田のモノマネの第一人者・山本高広は、91年から放送されていた参天製薬の目薬『サンテFX』CMの織田の絶叫「キターッ!」を発掘。

実は同CMでは織田以外にも、TOKIOの松岡昌宏や俳優・岡田将生らも「キターッ!」を言っているのだが、やはり「キターッ!」は織田のものという印象は世間に根強いまま。

そのほか『東京ラブストーリー』のカンチのセリフ「ずっりーな=ずっちーな」など、織田は多くの芸人たちにネタにされることが増えていくが、これについて前出のライターは「こうしたネタキャラとしてのイメージが定着することに、最初は織田さんも不服に思っていたようですが歳を重ねて寛容になったのか、いつしか山本さんのモノマネも容認。むしろそれを強みにした活動に転換したように見えます」と分析。

これが確認できるのが11年、同CMへの15年ぶりの再出演で、ここで披露された「キターッ!」は、同シリーズ史上最強のハイテンションかつ最長の「キターッ!」となった。

ネタにされることすら武器に、カッコ良さ&悪さも“清濁併せ呑む”

そして近年、織田は「オープンハウス」CMの犬役、『ペプシコーラ』CMでの『東京ラブストーリー』セルフパロディなど、自身をとことんさらけ出したユニークな活動を続けている。

また番宣でバラエティ番組にも積極的に出演して、プライベートを激白。

また、10月8日の生放送『オールスター感謝祭』(TBS系)では、“魂の激走”によりゴール地点で崩れ落ちた土屋太鳳を即座に介抱するなど、この紳士的な神対応はネットでも大きな話題を呼んだ。

出演中の『IQ246』の沙羅駆役も同様。あの独特のねっとりした濃い話し方を「気持ち悪い」と評する声、逆に「クセになってきた。面白い」と賞賛する声などで真っ二つに割れ、ネット上を賑わせている。

近年の幅を利かせた活動が好評(C)ORICON NewS inc.

「ネットなどでは、沙羅駆の役作りを『●●のマネだ』とする向きもありますが、織田さん自身、役作りには相当悩まれていたようで、監督などにさまざまな案を提案。

実際に何度も何度も演じ、最終的に『どうしても何かに似てくるだろうから、それらすべてを飲み込んだ役作りを』として、あのキャラになったようです。

そうした織田さんの熱心さは現場でも見られ、スタンバイ中にほかの役者が控室に戻っている間も、現場に残って監督と打ち合わせをされていたりします。好きなことにはとことん夢中になってしまうタイプなのでしょうね。

また以前は尖っていたイメージもあったので、初めて取材をする記者は身構えていく人も多かったのですが、インタビューでも驚くほど気さく。

まさに昨今のバラエティに出演しているあの雰囲気で、冗談を交えながら、爽やかな笑い声を上げながらのサービストークに『惚れ直した』との声が多く上がっていますよ」(同ライター)

ネタにされることを受け止め、カッコ良さもカッコ悪さも“清濁併せ呑んだ”今の織田の魅力は、まさに“円熟”の魅力。

しかも、センターポジションとして圧倒的な存在感も放っている。キャラ立ちしすぎるのは問題だが、今の織田の場合はそれすら凌駕し世間に許されてしまっている感もある。

このキャラ立ちを武器に今後、織田がどこまで上りつめていくのか…。

我々は楽しみだが、山本高広などモノマネ芸人にとっては、この沙羅駆というある意味織田のイメージとはまるで別人のキャラクターを、どうネタにしていけば良いか?悩みどころとなっているかもしれない。

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