長男の育児休暇があと数日で終わるという時、二人目の赤ちゃんを妊娠していることが分かりました。

私としては早く二人目が欲しいという気持ちが強かったのでとても嬉しかった半面、復帰後の仕事のことが気がかりでした。

当時私は医療技術者として病院勤めをしていましたが、復帰後は出産前と別のセクションに配属されることがすでに決まっていました。

一年のブランクを経た後ということもあり、慣れるまでには多少の時間もかかるでしょうし、慣れてきた頃にはまた次の出産・育児休暇

また、復帰後しばらくは長男も体調を崩しがちになることが予測されるので、急きょ早退をしたり、休んだりということが頻繁にあるかもしれません。

私自身も妊娠初期ということで、つわりや妊婦健診などで休みをとる機会が増えてしまいそうです。

職場復帰直後はなにかと職場に迷惑をかけてしまうことが多いのに、そこに「妊娠」という要素が加わることで、またさらに周囲に負担をかけてしまう。

一般的に職場への妊娠報告は、初期流産のリスクが減少する12週目以降に行なうことが多いようですが、今回ばかりは一日も早く報告する必要があると思い、職場復帰当日に上司に時間を作ってもらうことにしました。

そして当日。業務に入る前に上司から声をかけられ、話し合いの場へ。

「実は数日前に、二人目を妊娠していることが分かりました」

他の話題が出る前に、一番に妊娠を報告。なんて言われるだろうとドキドキしていたのですが、上司は意外にもほっとした表情。

「ああ…そっか、おめでとう!じゃあ、それも踏まえて、これからのことを話し合おうか!」と、手元の書類をガサガサ。

思った以上にあっさりした反応にちょっと肩透かしをくらったような気分になりましたが、上司に渡された書類を見てびっくり。

急に仕事を休む必要が出た時のフォロー体制、業務時間外に行なわれるミーティングの申し送り方法など、現場で働くうえで問題になりそうなことがピックアップされて、その対処法がマニュアル化されていたのです。

「なるべくスムーズに現場に復帰できるように考えてみたんだけど、どうかな。安定期に入るまでは無理のないように担当患者数とかも調整しようかね」

私の意見を取り入れつつ、その場でさらに細々したことを決めていく上司。

至れり尽くせりで復帰の準備を整えてくれていただけでなく、今報告したばかりの妊娠についてもすぐに対応してくれるなんて…。

上司を見て、できる人は違う!とつくづく思いました。

一通り話し合いが終わった後、「実はね…」と、上司。

「相談があるって聞いた時は、退職の話かと思って焦ってたんだよ」

それであの表情だったのか…と、思わず笑ってしまった私に上司は続けました。

「妊婦さんやお母さんが安心して働けるような環境を作っていきたいと思ってるから、気が付いたことはどんどん言ってくれる?」

これから後に続く女性たちのためにもなるんだから遠慮せずに、ともつけ加えてくれました。

こうした上司のきめ細かい配慮のおかげで、私は必要以上に気を使わずに、スムーズに現場復帰することができました。

妊婦さんや小さい子のお母さんにとってはまだまだ厳しい職場環境が多い中、理解ある上司に恵まれた私。

ならばその恩返しとして、今後同じような立場の方がもっと働きやすくなるように積極的に働きかけていこう。そんな風に感じた出来事でした。

著者:minimix

年齢:40歳

子どもの年齢:3歳と1歳の男の子

次男の病気を機に仕事を辞め、ライターとしての活動をはじめました。趣味はベリーダンス。歌や踊りが大好きな子供たちと、にぎやかな毎日を過ごしています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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