記事提供:キングコング西野 オフィシャルダイアリー


友達連中とお酒を呑む時は静かな空間で、「次は、あれをしよう。これをしよう」といった会話がメインになってくるので、僕個人的としましては『酒呑んで、イェーイ!』みたいなノリが滅法苦手で、テレビのコメンテーターさん達がハロウィンパーティーのノリに不快感を抱く気持ちも分からなくもないのですが、収穫祭なんのその、この世界最大規模のコスプレパーティーが、せっかく日本に生まれたのですから、終わらせてしまうのはもったいない。

この夜、渋谷には100万人もの人が集まりズンチャカ。

そこに僕は参加しませんが、年に一度ぐらい、そんな夜があってもいいとは思っています。

「支持はしないが、理解はできる」といった感じ。

たまには騒いだっていいじゃないか、若者だもの。

だから余計に、この祭りが抱えているネガティブな問題は無視できません。

一つはテロ問題。

あの人ゴミにトラックが突っ込んできたら、もうどうしようもありません。

今年から、ようやく《一部》が歩行者天国になり、それこそテレビのコメンテーターさん達が「なんなんだ、ハロウィンのこの盛り上がりは!なんで、あんな祭りの為に…」と不快感を露にしておられましたが、いやいや、そういうことではなくて、あの夜、道路を封鎖して、これまで交通整理にあてていた人員を、警備に回さないと、人がたくさん殺されちゃう可能性が上がるから。

そこは防がなきゃいけません。

もう一つはゴミ問題。

一昨年のハロウィンの翌朝が悲惨で、渋谷の街はゴミだらけ。

せっかく日本に根付こうとしている文化を、たった『ゴミ問題』で終わらせるわけにはいかないので、これは解決しておこうとゴミ拾いイベントを立ち上げました。

目には目を。

町を汚すのもコスプレイヤーなら、町を掃除するのもコスプレイヤーということにして、去年は皆で『ゴーストバスターズ』のコスプレでゴミ拾い。

そして、よくよく考えたら、ジャパニーズ・ハロウィンなのに、ゴーストバスターズのスネを噛じるようなことをするのも少しシャクなので、今年は『えんとつ町のプペル』で。

『えんとつ町のプペル』の町のモデルは渋谷。

物語の季節はハロウィンで、主人公・プペルはゴミ人間。

こんな、うってつけの物語はありません。

そして、今回は、そのゴミ人間(ゴミ)と友達になる唯一の登場人物、ルビッチのコスプレで集合。

本気の人もいました。

スゲーぜ!

朝6時に渋谷無限大ホールに集合。

同じくボランティアで来てくれたブロードキャスト房野君が皆をまとめてくれました。

そして、一斉に町に繰り出すボランティアチーム。

皆が持っている鞄は、ルートートさんがこのイベントの為だけに作ってくださり、提供してくださったゴミ入れバッグ。

愛してるぜ、ルートート。

去年に比べて、有志でゴミ拾いをするボランティアチームも増えて、ハロウィン翌朝の渋谷の街はすっかり綺麗です。

他のボランティアチームとスレ違うたびに、「おはようございまーす!」と、まるで登山客のよう。

皆でゴミを拾って、集積所へ。

そして、「せっかく、これだけ人が集まったし、渋谷無限大ホールも空いてるんだから、このままイベントをしちゃおう!」ということで、

『えんとつ町のプペルオーケストラ~お金を払っているのに設営から出演までやらされる合唱団~』

が、スタート。

「自分達が合唱するステージを、自分達で作る」という、学生時代の文化祭のようなイベント。

当然、サボるヤツも出てきます!

2~3時間かけて、ステージセットを設営。

そのステージに青山学院管弦楽団の皆様をお招きして、いよいよ合唱の練習が始まります。

指揮者をつとめたのは、僕のイベントによく遊びに来てくれるコチラのお嬢ちゃん。

『なっちゃん』です。

「女子、もっと声だせや!」

「コーラス隊、もっと頑張れ!」

など、それっぽい怒号を飛ばしながら、皆で文化祭ごっこ。

その横で、「なんか、こういうのええなぁ」と涙する舞台監督。

なんで、泣いてんだ!

劇場の閉館時間も迫る中、皆で合唱の練習。

舞台監督が涙する理由も、少しだけ分かりました。

皆で歌ったのは『えんとつ町のプペル』。

コチラ

たった一冊の絵本が繋いでくれた、ゴミ拾いと合唱。

僕も皆も寝不足で、ヘトヘトになりましたが、年に一度ぐらい、こんな日があってもいいなぁと思いました。

参加してくださった皆さん、本当にありがとうごさいました。

楽しかったです。

また来年もやろうね!

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