タトゥーが社会的に受け入れられていない日本は、アイデンティティーの象徴と主張しても批判を受けることが多いでしょう。海外には全身タトゥーを入れているユニークな人も存在します。その中でも今回、「ゾンビボーイ」と呼ばれている男性モデルをご紹介しましょう。

リック・ジェネストさん、31歳

気付けばいつも「人とは違う自分でありたい」と思って生きて来たというリック・ジェネストさん(31歳)は、カナダのケベック出身のファッションモデル。5歳の頃からタトゥーに興味を持ち、バブルガムのおまけについていたタトゥーシールをいつも腕に貼っていたのだとか。

15歳の時に脳腫瘍になる

15歳の時、脳腫瘍と診断されたリックさんは「このまま死ぬか、生き延びても障がいが残るだろう」と医師に宣告されました。幸いにも腫瘍の摘出手術は成功、障がいは残らなかったのですが「人生は短い」ということを実感したと言います。と同時に、病的で恐ろしいイメージというものに憑りつかれてしまったというリックさんがタトゥーを彫ったのは16歳の時でした。

体にタトゥーを入れたこともあり、両親と喧嘩になったリックさんはそのまま家を飛び出して放浪生活を続けていました。

モントリオールのダウンタウンで放浪生活を送っていたリックさんは、いつの間にか周りから「ゾンビボーイ」と呼ばれるように。

リックさんは16歳に初めて彫ったタトゥーにハマって、それからも徐々に体にインクを入れていきました。多くのタトゥーイストがリックさんの体にタトゥーを彫り、またリックさんの友人が無料で掘ってくれたりと現在は体の90%以上にインクが入っているのだそう。

顔にスケルトンのタトゥーを彫ったのはリックさんが21歳の時。顔に骸骨のタトゥーとなるとさすがに周りも驚いたそう。

「でもその頃には頭や耳に蜘蛛や脳のタトゥーをしていたし、手も骨のタトゥーを入れていたからそんなに大した決断ではなかったんだけど」というリックさん。彼のアナーキーでエキセントリックなタトゥーワールドはますます広がっていきました。

「気味悪がられるの、大いに歓迎だよ」

周りがどんなに批判してもジロジロ見ても、全く気にならないとリックさんは言います。「フリーク(マニアック)さに近付くことは自分にとってゴールなんだ。気味悪がられることは大いに歓迎だよ。」

退屈な人生なんて一度も望んだことがないというリックさんは、その独特な風貌と人生観が次第に人の目に留まり、一風変わったファッションモデル「ゾンビボーイ」としても2008年からファッション業界でも活躍しています。また、2011年にはあのレディー・ガガのプロモーションビデオの撮影にも出演。

タトゥーのないリックさんはこんな感じ

ピアスが個性的ですが、タトゥーを消すとやはりガラリと印象が変わりますね。リックさんのファンは「どっちも素敵」とコメント。

笑うと可愛い一面も…

「なんだかいたずらっ子が顔中に落書きしたみたいな感じ」という声があるように、笑顔のリックさんは優しそうな感じ。

しかし、これは怖い…

フードを被ってうつむき加減で歩かれると、すれ違う人はギョッとすること間違いなしですね。まるで死神のよう…!

「秘部に14か所もピアスをしている女性を知っているし、トカゲのように舌を真っ二つにしている男性も知っている。男性の性器にピアスやタトゥーを入れているエキセントリックな友人だっている中で、俺はまだまだおとなしい方だね」と謙遜(⁉)の言葉を吐くリックさん。

「どんなに極端なタトゥーやピアスをしていたって、みんながそんな自分の体を気に入っているように俺も自分の体が大好きなんだ」というリックさんからは、自分の人生を微塵も後悔していないという自信を感じます。

「47 Ronin」ではキアヌ・リーヴスとも共演した経験を持つリックさんのこれからのキャリアの方向性はいろんな所へ広がっているのだとか。俳優としてもモデルとしても、アーティストとしても活躍しているというのだから結構多忙でそれなりに収入もあるはず。

と思いきや「車も洗濯機も電球もない生活をしているよ。トースターと電子レンジとバイクがあって、ウエイトレスにチップを渡せるだけのお金があれば十分さ。マニアックで変わった奴って思われるのは光栄だね。どんどんみんな、俺をジロジロ見てくれ!」と語るリックさん。

彼の人生は、とってもオリジナリティに溢れていて充実していることがわかります。これからもそのユニークな人生を、リックさんらしく突っ走って欲しいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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