キャリアをコツコツ積みあげて、時間にもお金にもゆとりがあるはずのアラサー独身女性から「貯金できない」「貯金しているのに増えていかない」とのご相談も多くなってきました。

収入もそこそこあり、忙しくお金を使う暇もない「アラサー独女」、なぜ貯金ができないのでしょうか?

今回は具体的な事例を挙げながら”貯蓄できないアラサー独女”にならないためのアドバイスを紹介していきたいと思います。

「貯金できない」と相談に来たのは年収600万円の30代独女

とても素敵なお洋服を着こなし、流行最先端のバッグを携えご相談に来られた30代独身女性。お話をうかがうと年収は600万円、手取で月収は30万円、ボーナスは70万円ほどが夏と冬の2回出るそうで、一家の大黒柱の年収と変わらないものでした。

にもかかわらず、貯金の金額はなんとゼロ。保険にも全く加入していません。30代を迎え将来今のパートナーと結婚するかもしれないし、しないかもしれないという状況の中で、将来に漠然とした不安があり相談に来られたのでした。

アラサー独女、驚きのライフスタイル

家計の内訳を訊くと「何にいくら使っているかわからない」と言います。

その方のライフスタイルはこうです。朝食はコンビニで買ってオフィスで食べ、ランチは話題のお店に行く(1000円の予算でおさまるように工夫はしているとのことです)。喉が渇くと自販機でコーヒーを買い、それが1日に2、3回になることもある。残業も多く、仕事の後は疲れを発散するために一人でも外食し、バーに立ち寄り、終電の時間になっていなくてもタクシーで帰宅。自宅のキッチンは入居時からほとんど使っていません。

休日には映画や温泉に行き、普段のストレス解消に努めている。ボーナスがでると趣味の海外旅行にでかけ、ショッピングを楽しんでいる、とのことでした。

貯金できない人は、何も考えずにお金を使っている

とてもハードなお仕事で、平日は朝から晩まで働き詰めのようでしたから、自宅で料理できないのもやむを得ないと思います。また、お休みに趣味の時間を楽しむことも大切だと思います。

しかし、問題は何も考えずにお金を使ってしまっている、ということ。このままではせっかく汗水流して働いたお金はすべて使ってしまい、貯蓄はできるはずもありません。

忙しいことを理由に浪費を繰り返してしまっていたのです。では、どのように貯蓄できる体質作りをしていったらいいのでしょうか?

貯金できる体質になるために、まずは何にいくら使っているか把握

貯金ができない人に、「手取りの15%から20%くらいは貯金しましょう」と目標を伝えても、自分のお金の流れがわかっていないと実行できません。まずは、何にいくらつかっているのか知ることから始めましょう。

と言ってもいきなり家計簿をつけるのはハードルが高すぎますので、毎日レシートをノートなどに貼って、時間ができた時にいくら使ったのかを書き出します。

自販機で買ったものも忘れずに記入し、カードで払って実際にその時に現金を使っていなくてもお金を使っていることに変わりはないのでもれなく記入します。ご相談者様はそれを1ヶ月続けるといかに自分が浪費していたか愕然とされていました。

貯蓄可能額は4万6800円だと判明!

30代独身女性相談者の場合、毎日のコーヒー代を削るだけで月7800円(130円×2回×30日間)の削減になります。さらに、外食ばかりの生活をやめ、週末は自炊に変更すれば、月2万4000円(3000円×8日間)の節約に。コンビニの朝食を自宅でコーヒーとパンなどにすれば、月1万5000円(500円×30日間)を減らせます。

コーヒー代、週末の外食代、朝食代を節約すると、合計4万6800円の削減です。手取りが30万円でしたから、これで収入の15.6%分の支出が見直しできました。これで貯蓄可能額4万6800円となったのです。

まずは、お金の流れを把握しいくらやりくりしていくら貯蓄が可能かきめていきます。そのまま通帳に入れっぱなしではなんとなく使ってしまいがちなので強制的に引き落としの積立をしていくことをおすすめします。

貯金を増やすコツは給与明細にもあった

貯金できないという方は、まず給料明細をもらって確認するのは最終的な手取額だけという方が多いようです。でも、それではもったいない!

あなたがもし、貯金を増やしたいのであれば、自分がどれだけ働いていくら収入があり、社会保険料はいくら払って税金はどれくらい引かれてこの手取りになるのか、給与明細をきちんと確認しましょう。いかに多額の社会保険料・税金が引かれているのかあらためて驚かれることと思います。

税金を減らして、貯金を増やすこともできる

税金を減らすには「控除」という制度をうまく活用することが大切です。「控除」とは、払う税金の金額を減らせる制度のこと。

たとえば、生命保険料控除は、生命保険などに加入している人が、保険料を支払うかわりに税金をある程度減らしてくれる制度となっています。

生命保険料控除には医療・介護、一般(死亡保障系)、年金の3つの枠があり、一つの枠につき年間保険料8万円払うと、所得税・住民税が合わせて1万800円節約できます。

8万円で1万800円の節約ができますから単純計算で13.5%のリターンがあるといえます。特に一般、年金については解約金が貯まり将来の返戻金を貯金目的として活用することもできるので、メリットは大きいと言えます。

今回ご紹介したご相談者様は、将来に漠然とした不安を抱えているにも関わらず一切保険に加入されていませんでした。うかがうと入院やガン、万一のことがあった時お葬式代くらいは残したい、老後の年金も不安とのことです。

保険をうまく活用し、貯金を増やすというのも一つの手ですよね。

一生懸命働いて稼いだお金を、楽しみながら使いましょう

アラサー独女は、経済的に自立、やりくりをあまり考えなくても家計が成り立つことが多いです。

一生懸命働いて得た対価をなんとなく浪費するのではなく、しっかり将来をふまえた準備をしながら楽しんでお金を使ってほしいと思います。

稲村 優貴子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、心理カウンセラー。2002年にFP資格を取得し、独立。現在「FP For You」代表。テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。「FP Cafe」登録FP。

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