うのたろうです。
2016年もいよいよ、終わりの気配がしてきました。ちょっと早いけれど、あと2ヶ月もすれば年末です。

そして。
年末といえば紅白歌合戦
今年はなんとあのバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」が初登場を果たすかも? ということで話題になっています。

今年は映画「君の名は。」の大ヒットでRADの曲を耳にする機会がたくさんありました。初期のRADの曲が好きで「アルトコロニー」以降はRADからずっと離れていたぼくとしては、このRADの紅白歌合戦出場はなんだか嬉しいなと思うのですが、現役ファンの人たちはどうにもそうはいかないようで……

アングラ感の強い人気バンドゆえの賛否両論意見がTwitterでは飛び交っています。

そんなファンの声を本日はご紹介いたします……

RADWIMPSとは?

RADWIMPSは、野田洋次郎、桑原彰、武田祐介、山口智史からなる4人組のバンド。結成は2001年。それぞれのパートは以下の通り。


・ボーカル/ギター:野田洋次郎
・ギター/コーラス:桑原彰
・ベース/コーラス:武田祐介
・ドラムス/コーラス:山口智史


ただしドラムスの山口智史は2016年10月現在、無期限休養中(2015年9月23日~)
休養の原因はフォーカル・ジストニアという神経症の悪化です。そのため現在はサポートドラムが代わりを務めています。ちなみに……

バンド名「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」の由来は英語の造語。


RAD + WIMP


RADには「かっこいい」や「すごい」「強い」などの意味があります。
WIMPには「弱虫」や「意気地なし」といった意味があります。

それがあわさって「かっこいい弱虫」などという意味のバンド名になります。こういう相反する言葉をミックスするセンスがカッコイイですよね。そんなRADWIMPSが紅白に出場するにあたってのファンの感想はといいますと……

RADWIMPSファンの反応は?

基本的に、こういったよろこびの声が多いです。しかし一方では……

こういった意見もたくさん見られました。その理由というのは……

従来のファンの心理とは?

RADWIMPSにかぎらずファンという人たちはその対象物が好きですきで好きすぎるのです。そのため古くからのファンは、メジャーになってしまうのが嬉しい半面、どこかおもしろくないと思ってしまう部分もあるようです。

もっともこの感覚はRADにかぎらず人気バンド全体にいえることです。
基本的に自分の好きなマイナーバンドがメディア出演をすることになった場合、従来のファンは基本的に以下の感想を持つようです……

【好きなバンドがビッグになっていくのが複雑】

すごく好きなバンドがいるのですが、
今度、大き目の会場でライブをする事になりました。
そのバンドが、沢山の人に聞いてもらって
人気が出て大きくなってくれるのは、ファンとしてはすごく嬉しい事です。

でも、その反面、
何か遠くに行ってしまうかのような、
もっと手の届かないところへ行ってしまうような…。
他のファンの子たちは喜んでいるのに、
素直にそうできない自分がいます。

本音は、
”ビッグになって欲しい!”
だけど、
”そんなにビッグになって欲しくない!”
…矛盾してます(汗)

別に、私は単なる一人のファンに過ぎないのに
そんな気持ちになってしまっていて。
なんだか切ないです。

こんな気持ちになった事ありますか?

出典 http://komachi.yomiuri.co.jp

これ、めちゃくちゃよくわかりますよね。
この感覚ってそういえば、ぼくにもあったような気がします。自分ひとりのものだった(と思いこんでいた)バンドが、ある日をさかいに誰もが知るメジャーなバンドになったときの心のポッカリとした感じは、音楽ファンなら誰でも感じたことがあるのではないでしょうか?

去年(2015年)に「BUMP OF CHICKEN」が紅白に出場したときにでた意見や、「SEKAI NO OWARI」に対しあまりテレビ出演してほしくないと願うファンの気持ちなどが記憶に新しいのではないでしょうか?

似たような感覚としてはぼくは「餃子の王将」がブームになったときに、このさびしさを感じました。

「持ち帰り餃子を購入するだけのお店だけど、じつはイートインもおいしい」

そんな感覚だった全国チェーンのお店「餃子の王将」がメディアなどで紹介され、連日大行列をつくった時期がありました。

今までは店内がガラガラで待つことなんてなかったのに、そのときは家族づれや主婦集団でごった返し、あげくの果てにはサラリーマンが飲み会をひらいていたりしました。

そんな店じゃなかったのにな――

そんなふうに思って、さびしくなった思い出があります。

もっとも、ファンのこういった感覚にかんしましては、当のバンド側もいろいろと思うところがあるようです。バンド側がメディア出演を決めるにあたって考えることは、以下のことのようです……

メディア出演に対するバンド側の思惑と葛藤

たとえば……

あるところに、あるロックバンドがいたとします。
彼らはメディアという大衆文化に対するカウンターであり続けようとします。だって、それがロックだから。既存のものをぶち壊して……そういったスタンスが本来のロックです。

だから彼らは地元のライヴハウスでライヴ活動をします。
コツコツと。事務所に所属しアルバイトをしながら。そして少しずつファンを獲得していきます。いつかBIGになることを夢見て……

しかし。
どんな世界もそうですが、現実はそう甘くはありません。

ライヴ活動でたかだか数100人を相手にしていても思うようにファンは増えません。奇跡的に敏腕プロデューサーの目にとまるなんていうことは海岸の砂浜からたったひとつの砂粒を見つけるくらいに困難です。そういったサクセスストーリーはすでに漫画や小説に存在しています。ということは、その砂粒の奇跡は現実世界では起こりません。もうすでにフィクションで枠が埋まってしまっているからです。夢物語はそれ以上でもそれ以下でもないのです。

バンドは遊びではありません。彼らにとっては本気です。

お金を稼がないと、いずれ近い将来、音楽活動ができなくなります。
そんななか、所属する事務所としては少しでもお金を稼いでほしいと考えます。そしてバンド側としてもメディアに露出することで一気に知名度をあげることができるのです。

ここでバンドは葛藤します。

地元のライヴハウスでたった数100人の「自主的にチケットを買ったいつもおなじ特定の人たち」を相手にするよりも、電波にのり「モニタのむこう側にいる不特定多数のまだ自分を知らない人たち」に最高の音楽を聴かせて挑戦したほうがバンドの未来のためにはプラスになるからです。

いくらいいものをつくっていても、誰にも届かないのではそれはまったく意味をなしません。この感覚は音楽でも、ぼくのような物書きでもおなじです。

だから、テレビ出演のオファーがきた場合、バンドは「ロック(というスタイル)であり続けること」「現実問題」を天秤にかけて、その結果、このチャンスをつかみたいと思いテレビ出演するのです(もっともそれでもかたくなにテレビにでないバンドもいますがそれは砂粒の奇跡を待つロマンチスト、いずれ淘汰されてしまいます)。

これがテレビ出演に対するバンド側の思惑です。ですが、やはり従来の数100人のファンはそんな状況がおもしろくなかったりするのも、ひとつの現実です。すでにあるていどはメジャーな存在だったRADWIMPSの場合も紅白出場のウワサを受けてこんな意見がきこえてきています……

RADWIMPSファンのTwitterでの声は?

みんなとまどいを隠せないようすです。その「とまどい」の内容とは……

やはり「うれしい」けれど「かなしい」。そういった意見が多いのが現状です。その理由のひとつとしては、上記のもの以外にRADの場合は……

ドラムス/コーラスの山口智史の不在も関係しているようです。でも「まあ、いいや」。だって、やっぱり……

みんなRADWIMPSが大好きなのです。その証拠にNHKの交渉係(?)を応援するこんな声まで。ちなみに……

去年(2015年)のBAMP OF CHICKENの出場が発表されたのは11月末だったそうですので、これくらいに正式発表があるかもといううわさです……

まとめ

自分が好きだったアングラ系のバンドが大衆の目にふれることに抵抗がある人はたくさんいます。

バンドというのは、青くさい、いわばひとりひとりの青春の象徴です。

誰のものでもない自分だけの青春。
恋をしてケンカをして自由を目指して、だけどなにもままならなくて……そんな自分の気持ちをうたにのせて代弁してくれる存在――それがバンドであり音楽です。

そんなアーティストやバンドグループが大衆の目にさらされることになるというのは、自分だけの青春を他人に横取りされてしまうような気分になってしまうのかもしれません。

ですが、ぼくは思います。
そういった嫉妬の部分もふくめて、いい音楽家は青くさく、かけがえのない存在なのではないでしょうか?

ちなみに。
ぼくが好きなRADWIMPSの曲は「有心論」「最大公約数」「ふたりごと」、それに味噌汁’sの「ジェニファー山田さん」です。


あなたはRADのお気にいりの曲を聴きながら楽しみに待っていますか?
それとも絶対に出場してほしくないと手あたりしだい神に祈りを捧げていますか?


なににしても正式発表でどうなるかが注目です。
うのたろうでした。

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