矢板市のJR駅前で男児の遺体を発見。

出典 http://www.mirror.co.uk

※画像はイメージです。

栃木県矢板市のJR駅前で、生まれたばかりの男児の遺体が発見されるという痛ましい事件が発生。公衆トイレで出産した男児を遺棄したことで、16歳(高校1年生)の少女を殺人容疑で逮捕しました。

県警によると、10月16日夜。少女は駅前の多目的トイレで男児を出産し、近くの市営駐車場の植え込みに置き去りに。9日後の25日朝。タクシー運転手がトイレ近くの植え込みで男児の遺体を発見。

少女は容疑を認め、「出産を知られたくなかった」、と供述しているようです。

郡山市内の広場で男児遺体を発見。

26日早朝。福島県郡山市内の広場で、布に包まれた生まれたばかりの男児が、植え込み近くの芝生の上で発見されました。通りかかった散歩中の女性が警察に通報。駆けつけた警察署員が死亡を確認しました。

警察によると、男児に目立った外傷はなく、遺棄されて間もないと見られています。現場近くの公衆トイレなどを捜査するとともに、死体遺棄容疑・保護責任者遺棄致死容疑で捜査を進めています。

ドラッグストアの女子トイレで...生後間もない男児を殺害

7月21日。香川県観音寺市の女性介護職員(24歳)が、市内のドラッグストアの女子トイレで、生後間もない男児を殺害し、ポリ袋に入れ死体遺棄。

店内の防犯カメラの映像から、母親と買い物に訪れた女性が産気づき、ドラッグストアのトイレで出産したようです。香川県警によると、男児はDNA鑑定で女性介護職員の実子と確認されました。

男児はへその緒が付いたままの状態でポリ袋に入れられ、窒息死したと見られます。

ここ数ヶ月の間に、トイレで発見された新生児遺棄事件が後を絶ちません。その多くのケースが未成年女性によるものですが、こんな事件もありました。

くみ取り式トイレで女児出産。37歳女性「なかったことにしたかった...」

今年2月10日。自宅のくみ取り式トイレで女児を出産したまま放置し殺害したのは、群馬県東吾妻町に住む37歳の女性。殺人容疑で逮捕された容疑者は警察の調べに対し、「なかったことにしたかった...」、と供述し容疑を認めました。

女性は、女児を出産した後の同日夜、不正出血の治療のため沼田市内の病院に訪れ、診察した医師が、体内に胎盤やへその緒が残されていたことを不審に思い通報。駆けつけた消防隊が現場に向かい、容疑者アパートの便器を覗くと女児が発見され、すでに死亡していたことが確認されました。

容疑者は、犯行時夫と長男の3人暮らしで、経済的理由から犯行に及んだと見られています。

なぜこんなに多いの!?乳児の産み捨て

このような痛ましい事件が報道されるたび、置き去りにした母親が世間から厳しくバッシングされます。子を持つ母親からしてみれば、子育ての悩みは尽きませんが、我が子を産み捨てるという行為は考えられないでしょう。許されるべきことではありません。

そこには、現実にさまざまな問題が複雑に絡み合っているようです。新生児遺棄の容疑者のほとんどが未成年者や未婚の女性です。望まない妊娠ならば、「なぜ中絶しなかったのか」「なぜ周囲に相談しなかったのか」「そもそも妊娠に気づかなかったのか」など「なぜ?」の声が上がります。


望まない妊娠をした未成年女性が、妊娠に気づいた時。親にも相談できず悩み苦しみ、友達や彼氏に相談したとしても、中絶費用も用意できず...。悩んでいるうちにお腹の子どもはどんどん育っていきます。そこで、残された選択肢はひとつ。「産む」ということ。

「赤ちゃんポスト」という選択肢。

望まない妊娠で、中絶することも育てることもできず、「産む」という選択肢にいたるのなら、赤ちゃんポストに託せばいいのでは?、と思われる方も多いことでしょう。

「赤ちゃんポスト」は、熊本市にある慈恵病院が2007年から運用開始したシステムです。慈恵病院では「こうのとりのゆりかご」という名称を使用しています。

その目的は、中絶や殺害から乳児の命を守るために作られました。”小さな命を救いたい”という思いから生まれた「こうのとりのゆりかご」は、望まない妊娠や、さまざまな事情で育てることの出来ない女性が、匿名で託せるシステムとなっています。

預けられた新生児の件数、開設から9年で125人に!

熊本市の慈恵病院が2007年に開設した「こうのとりのゆりかご」に全国から預けられた乳児は、開始から9年で125人にのぼったそうです。

多くの小さな命が救われた一方で、その後の養育について誰が責任を持つのか、というフォロー態勢はまだ不十分のようです。「赤ちゃんポスト」に預けられた子どもを再び引き取るケースもあるようで、十分な支援も受けられないまま、後に母子心中をした親子の存在も明らかになったようです。

妊娠に関する相談件数、2015年過去最多を更新

熊本市の慈恵病院は、「こうのとりのゆりかご」と併設し、妊娠に関する悩みを24時間体制で相談できる窓口を設置しています。

こちらの2015年度の相談件数が、前年度に比べ、1430件増の5466件にも及び、2007年度の運用開始以降、過去最多を更新したことを熊本市が明らかに。

15年度の相談は、前年度の4036件から3割以上増加。2015年10月~2016年3月の相談数は2721件。相談内容は「多いがけない妊娠」が430件。その内訳は「未婚の妊娠」(88件)「望まない妊娠」(63件)が最も多く、「未成年の妊娠」(41件)や「生活困窮」(19件)もあったようです。

「赤ちゃんポスト」に乳児の遺体が!

2年前の10月3日の晩。赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」の中に生後間もない乳児の遺体が入れられるという事件が発生しました。

平成26年10月3日20:29「こうのとりのゆりかご」(以下ゆりかご)の警報が鳴り、病棟・新生児室の看護師が同時間にゆりかごに到着しました。ゆりかごの処置台には銀色の包み(車のフロントガラスに置く日よけ)が有りました。

中には乳児の遺体がありましたが、すでに一部の組織で腐敗が始まった状態でした。へその緒も脱落した後でしたので、生後かなりの時間が経過したものと考えられました。

直ちに警察、児童相談所に連絡を行いました。

出典 http://jikei-hp.or.jp

「こうのとりのゆりかご」は、外側から扉を開けて乳児を預ける仕組み。ポストの中の保育器に乳児が入れられるとブザーが鳴り、直ちに職員が駆けつけるシステムとなっています。

ポスト設置以来、遺体が入れられたのは初めてだったようです。熊本県警は翌日4日、死体遺棄容疑で31歳の女性を逮捕しました。

赤ちゃんポストでは子どもを救えない?

匿名で出産した乳児をポストに託せる「こうのとりのゆりかご」は、望まない妊娠や育てられない諸事情で出産した”母親”側に立った制度となっています。しかし、現在では子どもを望んでも授からない夫婦も多く、特別養子縁組を希望するカップルも急増しています。

熊本市のある病院では、日本初の産婦人科による「特別養子縁組のあっせん」を手掛けています。慈恵病院で「赤ちゃんポスト」に4年間携わった元看護師長のインタヴューが掲載されていましたのでご紹介します。

僕のおばあちゃんはどんな人?...と聞かれたら

その子はきっと『僕のおばあちゃんはどんな人?』と聞くでしょう。そのとき、答えられない自分も悲しければ、答えてもらえない子も傷つく。生まれがわからないということは、孫子の代まで悲しみをもっていくことなんです

出典 http://jisin.jp

元看護師長Sさんは、「赤ちゃんポスト」が設置されてからも世間で新生児遺棄事件の数は減って行かない...年々急増する「ポスト」に託される乳児の数に疑問を感じたそうです。

匿名でいいポストがあったからこそ連れてこられた子供がいたのではないかと、

出典 http://jisin.jp

ポストの扉が開き、乳児が内部に置かれると同時にアラームが鳴る。急いで外に出て、母親の姿を見つけ声をかけてみると、まず聞かれるのは、

なんで追いかけるの? 匿名じゃないの?

『なんで追いかけるの?』『匿名じゃないの?』と言われることも多かったですね。深追いはしない。声をかけるのは敷地内だけと決め『とにかく手続きしますからと、私のところに案内してちょうだい。後は引き受けるから』とスタッフに言いました。よく話したことで、再び自分で育てる決心をしてもらったこともありました

出典 http://jisin.jp

このような声かけ行動は、病院側の姿勢とぶつかり、何度も注意をされたようです。それでも辞表は出さず、子どもの将来のためと母親の声かけを続けたようです。ストレスから点滴を受けながら働くようになったとか。

娘たちからの懇願もあり、2011年に退職。その後、熊本市内の病院で育児相談員として勤務され、「子どもを手放したい」という相談も受け付けているようです。

母性が出ないまま、養子に出すのは危険!

”なぜ子どもを育てられないのか”、について母親と徹底的に話し合い、実母ととことん悩み、格闘することが重要だであると語っています。

「母性が出ないまま、養子に出すのは危険だからです。その“揺れ”を経験せずに手放すと、必ず後で揺り戻しがくる。私はやはり、養子に出す悲しみ、つらさは、母親として味わうべきと思います。大事なのは、将来の子供の心。私たちは『あなたのお母さんは、そこまで悩んだけど、どうしようもなくて、養子に出すしかなかったのよ』と、伝えたいんです」

出典 http://jisin.jp

熊本市に続き、関西でも9月24日「こうのとりのゆりかごIN関西」の設置総会が開かれ、大阪・京都・兵庫3府県の各1病院で2年以内の設置を目標に検討されています。

多くの”小さな命”を救う一方で、匿名の受け入れを認めていることから、「子どもの出自を知る権利を奪う」「安易な預け入れを助長させる」などの指摘もあり賛否両論のようです。

生命の尊厳とは

毎年発生する「新生児遺棄」事件。最大の要因は、未成年の望まない妊娠、未婚の女性による生活困窮などさまざまな諸事情や背景が関係しています。

いずれにしろ、望まない妊娠が非常に多いことに問題があるのではないでしょうか。お腹が大きくなれば保護者や学校が気づかないのかと疑問に思いますが、未成年の女性は妊娠しても比較的お腹が目立たない人もいるようです。

日本には「母体保護法」という法律があり、妊娠22週を過ぎた中絶手術は法律的に違法となり認められていません。中絶することを決めた場合、できるだけ早く病院を受診する必要があります。

妊娠が発覚し、悩んでいる間に中絶ができない時期となり、「産む」という選択肢しか残されていない果てに、ひっそりとトイレで出産。放置すれば死に至ることが解った上での遺棄。

せっかく宿った小さな命。産むしかないから産んだら捨てる、という行為は決して許されることではありません。

お腹の中に命が宿りおよそ10ヶ月という長い期間を母子ともに過ごすうちに、育てるという強い母性は芽生えてはこないのでしょうか。

国の行政機関や民間団体に相談するのもひとつの方法です。ですが、望まないなら妊娠しないように確実な避妊をすることが必要です。命の尊厳について、今一度考えてみるべきではないでしょうか。

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キャリアカウンセラーの道を目指し、資格取得後オンラインカウンセラーとしてデヴュー。WEBライターとして活動をはじめ7年になります。人に「読まれる・読ませる」ライターを目指しています☆

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