記事提供:ガジェット通信

自分の怒りが抑えられない、イライラしはじめると止まらない…。

そんな「怒り」を上手にコントロールする為に1970年代のアメリカで誕生した『アンガーマネジメント』。日本でも『日本アンガーマネジメント協会』が2011年に発足し、受講者は20万人を超えています。

今回『日本アンガーマネジメント協会』が“怒り”つながりで、映画『アングリーバード』とコラボレーション。オリジナルの「アンガーマネジメント診断」が公開中です。

人はなぜ怒るのか、SNS世代の怒りの変化とは?怒っても許される人・許されない人の違いは?『日本アンガーマネジメント協会』代表理事の安藤俊介さんにお話を伺ってきました。

―今日は「怒り」について色々と伺いたいのですが、まず『アンガーマネジメント』の定義を教えていただけますでしょうか。

安藤:アンガーマネジメントは怒らなくなることを目的としているわけではありません。怒りの感情は人にとってごくごく自然な感情で、怒ること自体は問題が無いのです。

全く怒らない人がいたら、その方が恐いですよね?怒ることと、怒らないことの区別ができていないこと、適切に怒れていないことが問題と考え、上手な怒り方や自覚の仕方をシンプルに教えていこう、という協会なのです。

―怒り方を自分で上手にコントロールするという事ですね、私は最近、FacebookやTwitterでいつも怒っている人がいるなあ、と感じています。

安藤:怒りって人間の根源的な感情なので、怒る内容というのは変わっていないんですね。ただ、おっしゃる様にSNS等が登場し、多種多様な社会の中で「イラっとする」事は増えてきたのだと思います。

アメリカでは「SJW(Social Justice Warrior)」という言葉で広まっていますが、SNSが憂さ晴らしの場になっている。正義という名の下に、有名人の不祥事を叩いたりするわけですが、近年度々起るネット炎上というのも、SJWが原因ですね。

特に実名登録のFacebookよりもTwitterの方がヘイトが多いのは匿名性が高いから。自動車のナンバーに本名と電話番号が書いてあったら、スピード違反をする人も減るでしょう。

―ネットで誰かを叩く事、怒る事が憂さ晴らしになっているとは、無意識にやっている人も多いでしょうね。こうした無意味な怒りを無くす為にはどうしたら良いのでしょうか?

安藤:怒りとは“依存”とも深い関わりがあり、SNSの問題も、見ないではいられない、書き込まずにはいられない、そんな方はまずスマホ依存と言って良いと思います。まずは依存を意識しましょう。

そして少し休んでみる。完全に無くす必要はありません。3時間スマホを見る人なら、1時間にしたり、通勤中にずっとゲームやSNSをしている方なら、半分に減らしてみる、など少しずつスマホから離れてみましょう。

―安藤さんが普段の生活で色々見ていて、「この人の怒り方は上手だな/下手だな」という人はいますか?

安藤:上手な怒り方というのは、「1:素直に怒る、2:平等に怒る、3:人の為に怒る」という3つのポイントが大切です。ではまずダメな例から。圧倒的に怒り方が下手だな、と思うのは前東京都知事の舛添さんです。

舛添さんは様々な問題が浮上した時、最初は謝らず弁解ばかりしていました。また、記者の方をバカにする様な発言をしたり、相手によって態度を変えていると思われる言動も目立った。そして、全て保身の為に行動しています。

と、3つのポイントの全て逆をやっているから、周りを不快な気持ちにさせてしまうというわけです。

―わ…。3つのポイントに当てはめると本当に分かり易いですね。舛添さんに感じたモヤモヤ感情が今スッキリ分かった感じです。

安藤:後は、例えばホリエモンこと堀江さんって、よく怒っていて炎上を起こしている印象があるかもしれませんが、彼って「素直に平等に」怒っていますよね。誰に対しても「ふざけんなよ」と噛み付ける(笑)。

相手によって対応を変えていない。そして、人の為に怒る事もある。堀江さんが憎めない秘訣もそこに在るのだと思います。もちろん、堀江さんは計算してやっているわけでは無いと思いますが。

後は西村博之さんもアンガーマネジメントを自然に出来てるな、と見ていて思います。

ネット上でも“煽り耐性が高い”と言われる事が多いと思うのですが、実際にカッとなって不用意な発言をする事が無く、保身の為に人に当たる事も無いというのは素晴らしいですね。

―なるほどなるほど、色々な人を3つのポイントで分析してみると、色々な事が分かりそうです。

安藤:私共の協会では毎年「怒られたい有名人」というランキングを発表しているのですが、今年の発表でマツコ・デラックスさんが昨年に続き2冠となりました。

「納得出来る意見が多い」「筋が通っている」などが投票の理由なのですが、もう一つ大切な事があって、マツコさんには圧倒的な“隙”があるんですよね。

ご自身でもよく「こんな体のヤツに言われたくないわよね」や「オカマだから」と言った自虐的な謙遜をする事がありますが、隙やツッコミどころがあると、人は何だか許せてしまう。

怒られてもムカッとこないわけです。逆に、議員の蓮舫さんが未だに「2番じゃダメなんですか?」という発言をいじられたり、イマイチ愛されないのは隙が無くて全てが上から目線に感じてしまうから。

同じ事を言っているのに、なんだか自分だけ嫌われている様な気がする、という人は自分がどんな振る舞いをしているか客観的に見つめ直してみましょう。

アンガーマネジメントの講習をしていると、「自分が怒っている事に気付いていない人」がすごく多いです。

「自分は怒りっぽく無いのだけど、妻の為に講習を受けたい」「上司が怒りっぽいので教えてあげたい」など、自分は怒っていないと、無自覚な方は、まず自分の怒りパターンをしる事が大切。ぜひ診断を受けてみてください。

―今日は楽しいお話をありがとうございました!

ちなみに筆者の診断結果は『アングリーバード』コラボver.と、アンガーマネジメント診断書はこんな感じ。

安藤さんによると「怒りの六角形の面積が狭く、上手に怒れていない傾向が高いです。アンガーマネジメントに来る人の多くは面積が大きくて困っている人が多いのですが、狭ければ良いというわけではありません。きちんと自分の怒りを感じて相手にリクエストを出さなければ、ビジネス上では威厳が無く困る事も多いと思いますよ」とのこと。

筆者の怒りの欠点による性格がバッチリ出ていてビックリ。ちゃんとアンガーマネジメントしなくては!

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