記事提供:CIRCL

筆者の夫も典型的な1人なのだが、なぜか、結婚すると太る人が多い。「幸せ太り」ともいわれているが、これって本当なのだろうか。科学的に検証してみたい。

4割が「結婚後、体重が増えた」

あるインターネット調査で、結婚後の体重増加について既婚者350人を対象に調べたところ、約4割の人が「体重が増えた」と回答した。どれぐらい増えたのだろうか。半分ぐらいの人が3~7キロの増加だ。10キロ以上増えた人も3割弱いる。

体重が増える理由は?

理由も併せて聞いてみると、男性は「3食きっちりおいしい食事が食べられる」「残せない」「運動不足」という回答が主なもの。女性は「妊娠・出産」「子どもが残したものも食べる」という回答が目立った(※1)。

確かに、幸せを象徴しているかのような理由だ。

幸せ度が高い人ほど体重が増える

実際に、結婚後の幸せ度と体重増加について調査した研究結果がある。

アメリカの南メソジスト大学は169組の新婚カップルを対象に4年間、体重とどのくらい幸せかを聞いた。その結果、結婚生活に満足している人たちの方が、体重が増えやすい傾向にあることが分かった。

幸せではないカップルは離婚後、新たなパートナーを見つけるために自分を魅力的にしておく必要があるから体重が増えないのではないかと研究チームは考えている。逆に言えば、幸せなカップルはそうする必要がないから、体重が増えるのだ(※2)。

糖尿病患者は結婚した方がスリムに?

ところが、糖尿病患者では、真逆の結果が出ることが横浜市立大学の研究で分かった。研究対象の糖尿病患者270人のうち、180人は既婚者で配偶者と同居、90人は独身者。

これらを比較したところ、肥満度を測る体格指数(BMI)の平均値は既婚者が24.5で、独身者の26.5よりも低かった。また、メタボリック症候群の比率も既婚者は54%、独身者は68%と既婚者の方が低かった(※3)。

これについて研究チームは、愛情のある夫婦でパートナーが病気の場合、よりヘルシーな食事を取ろうとするし、薬もきちんと服用するし、病院へもきちんと行くからだと考えている(※4)。

どちらも「幸せ」の象徴

健康な人と糖尿病患者とでは、結婚後の体重に真逆の結果が表れたが、どちらも「幸せ」だからこその結果だ。健康な人では「結婚すると太る」ではなく「幸せだと太る」が真実のようだ。

しかし、健康な人も「肥満」のレベルに達すると健康ではなくなってしまうし、それが「幸せでない」につながっていく可能性もある。くれぐれも健康と幸せが両立できるような食生活を心掛けていただきたい。

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