記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
2016年10月19日(水)現在、西日本を中心におたふく風邪の流行が広まっており、各地で患者数が増加傾向にあります。

小さいお子さんに発症が良くみられるおたふく風邪の予防対策には、ワクチンが非常に有効であることが知られております。

そこで今回は「2016年おたふく風邪流行状況」を医師に解説していただきました。

2016年 西日本中心におたふく風邪感染拡大中

2016年現在長崎県、熊本県などの九州地方、香川県、大阪府、和歌山県などの中国、近畿地方などの西日本での流行が多くみられ、関東でも神奈川県でおたふく風邪の患者が報告されております。

おたふく風邪の流行時期とは?

現在は、季節問わず通年で感染者がみられますが、過去の傾向では冬〜春に流行するケースが多いです。

【2015年 おたふく風邪流行状況を振り返る】
2015年には秋から冬ころに徐々におたふくかぜ感染者増加の傾向が認められ、特に佐賀県では例年の4倍もの感染者がみられたということです。

おたふく風邪に感染、発症、軽快するまでの流れ

【感染から潜伏】
ムンプスウイルスというパラミクソウイルス科に属するウイルスの感染によっておこり、潜伏期間は2~3週間といわれています。

【発症】
唾液腺の腫れや圧痛、ものを呑み込むときの痛みや熱が出ることによって発症します。

【軽快】
大体1~2週間で軽快することが多いです。

おたふく風邪の感染経路

おたふく風邪の感染経路は、患者さんのくしゃみやを吸い込んでしまうことによる飛沫感染および、患者さんとの接触や生活空間で触れるものの共用などによる接触感染と考えられます。感染力は強いほうに属します。

おたふく風邪と疑える症状

■唾液腺の腫れ(両側であることが多い)

■唾液腺の圧痛

発熱

■嚥下痛

■耳下腺の腫れ

おたふく風邪の予防ワクチン

【有効性】
9割程度が有効な抗体を獲得するといわれている、非常に有効な唯一の予防法になります。

【予防ワクチンを受けるタイミング】
1歳を過ぎたら受けることができますが、この時期は受けるべきワクチンが多いですので、小児科の主治医の先生と相談して順番を決めるとよいです。

【費用】
任意接種になるため病院や地域にもよりますが、公費助成がなければ5,000円以上かかることも多く、逆に助成があれば、3~4,000円程度になる場合が多いです。

おたふく風邪を発症しやすいタイプ

15歳未満の子供(9割近くを占める)。新生児には多くなく、2~5歳くらいに多いといわれる

■学校や保育園など集団生活を送っている

■過労や栄養の不足などにより免疫力が低下している

おたふく風邪の重篤な合併症

【無菌性髄膜炎】
おたふく風邪に最も多いとされる合併症です。

【睾丸炎・卵巣炎】
思春期以降におたふく風邪にかかると男性は睾丸炎、女性は卵巣炎にかかる可能性があります。

【難聴】
2万例に1例程度と頻度は低いですが、難聴の障害を持つようになる例が存在します。

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医師からのアドバイス

おたふく風邪には有効なワクチンがありますので、感染してしまう前にできれば済ませておきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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