電通の過労死事件はとてもショッキングで、もっと啓発をしないといけないと、勝手に思っております。

「ブラック企業に壊される人」の傾向をまとめてみたので、よく点検してみてください。

1. 働いている会社に「愛着」を持っている人

実は一番タチが悪いのは、このパターン。

あなたは「今働いている会社が好き」ですか?

もしも、「好き」と答えるなら、精神を潰される危険因子がたっぷりです。

ぼくの周りを見ても、会社が好きな人は、実際に潰れやすい傾向があります。

なぜか?

自ら会社に固執して、劣悪な環境を受け入れてしまうからです。

そりゃあね、入った当初はいい会社かもしれませんよ。運良くすばらしい上司の下で働くことができて、同僚にも恵まれて、会社も業績が伸びて…会社が好きになるのはわかります。

が。

最初はよかったとしても、運が悪ければ、とたんにブラック化するんですよ…特に大企業。

よくあるのが「クソ上司」の下に配属されてしまった、というパターン。

会社は好きだけど、今の上司は嫌い。でも、会社が好きだから、耐える。前の上司に恩があるから、耐える。自分の弱さを鍛えるために、耐える。

そのまま耐えきれればいいですが、耐えきれずに精神を病んでしまうリスク大。これは残念ながら「日本社会あるある」です。

また、「外部環境が変わり、経営が厳しくなる」というケースもありえます

特にITベンチャーは多いですね。市場が元気がうちは会社もホワイトだけど、経営が厳しくなった途端、労働環境が劣悪になってしまった…というケースはよく見かけます。

沈みゆく船にしがみついて、一緒に沈んでいくのは、基本的に愚かなことです。

さっさと見切りをつければいいのに、そこでなまじ会社が好きだったりすると「わたしが会社を守るんだ!」という感じで、一緒に沈んでいくんですよねぇ…。それはそれで人生ですが、どうか、精神を病まないで…。

2. 優秀で仕事をバリバリこなせる人

もひとつ。

優秀な人ほど、ブラック企業の餌食になりやすいです。

なぜかといえば、優秀な人は「無茶な仕事もこなせてしまう」んですよ

電通事件もそうですが、優秀な人は「ひたすら長時間働いて、なお仕事の成果をあげる」ことができます。しかも、それなりに継続的に。

ゆえに、彼らは会社のなかで評価されます。「あいつは仕事ができるから、どんどん業務を増やそう!給料もあげよう!」と。

もちろん…。

どこかでパンクしますよ。

壮年期にうつ病になる人も多いですが、だいたいこのパターンなのではないでしょうか。

んでもって、この「優秀な人がパンクする」現象は、サラリーマンにかぎらず、経営者にも見られます。優秀だから、無茶ができちゃうんですよねぇ…。

敵視すべきは、なんといっても「長時間労働」です。どれだけ仕事が増えて、責任が重くなっても、さっさと仕事を切り上げて、よく眠ることができれば、たぶん大丈夫。

ビジネスパーソンたるもの、「誰よりも仕事時間が少ないのに、誰よりも仕事の成果が出ている」という状況を目指すべきです。ぼくはそういう方向性でやっているので、心身ともに超健康ですよ。毎日8時間は寝てますから!

3. 「やりがい」と「依存心」をごっちゃにしている人

ブラック企業が怖いのは、彼らは「やりがい」を与えてくれるんです。

ぼくの友人のT君は、学生時代、あのワタミでアルバイトしていたんですよ。10年くらい前の話ですね。まだワタミ=ブラック企業のイメージはなかった頃だと思います。

で、話を聞くと見事なまでに、今でいう「ブラックバイト」。サービス残業は当たり前。労働環境も劣悪で、どんどん人が入れ替わる。無茶なシフトも組まれるらしい。

「よくもまぁ続けるなぁ、おまえ…」と、飲み会のたびにいじっていた記憶があります。

で、そういういじりに対して、T君は「でも、あのバイト先はやりがいがあるんだよ!」と怒りながら反論するわけです。

…うへぇ、ワタミのブラックバイトで、やりがいっすか。

聞けば、時給は1,000円くらい。ぼくは大学生の頃時給1,600円のバイト(百貨店のレジ打ち)をしていました。

「お前、そんなにがんばっても、お金になってないじゃないか。俺、時給1,600円でレジ打ちやってるぜ」

「いや、それでも、やりがいがあるからいいんだよ!」

…いやー、怖いですよね、ブラック企業。「やりがい」の名のもとに、労働力を不当に搾取してるわけです。さすがに、今はだいぶ改善はされているんでしょうけどね。

これもまた本人が見たら怒りそうですが、当時の彼は「依存先」を求めていたのでしょう

高校を卒業して、何者になれるのかわからない不安のなか、バイト先では役割が与えられ、ついでに熱い仲間もいる。

「どんどん人が辞めていくから、俺がこの職場を守らないといけない。ここでがんばっておけば、就活で失敗しても正社員になることができるかもしれないし…。渡邉美樹社長のことばを信じて、今日も努力しよう!」

的な。記憶が曖昧ですが、当時の彼は渡邉美樹社長を賛美していたような気がします。ブラック企業怖い!

余談ですが、幸いにして、心身ともにタフなT君は精神を病まずに、希望の業界へ就職することができました。

まぁ、すっかり縁は切れてしまいましたが…おーい、元気?彼女できた?またイカ焼いて飲もうぜ!

4. 自己肯定感が薄い人

最後に。

「どうせ私は、何をやってもダメなんだ」という思い込みに囚われている人は、ブラック企業からしたら絶好のエサ。あなたの弱みにつけ込み、あなたの労働力を搾取し、あなたは使い捨てにされます。

ブラック企業が扱えないのは、反骨精神が旺盛な人です。社長のいうことにいちいち食って掛かり、現場でもあらゆることに「それ違うんじゃないですか?」と言う。

「おかしいことを、堂々とおかしいと言える」人、つまり自己肯定感が強い人は、ブラック企業にやられることはありません。自分を削ってまで働くのは、愚かなことだと知っていますから。

自分に自信がなく、誰かからの指示がないと動けない人。

「おかしい」ことも我慢して受け入れてしまう人。

仕事ができないのは、自分がダメな人間だからだ、と思い込んでしまう人。

危険ですよ。ブラック企業はあなたの弱みにつけ込み、あなたに傲慢な指示を出し、あなたを我慢させ、「ダメなあなた」を導こうと働きかけます。

ブラック企業に導かれちゃあ、ヤバいですよ。その先はほとんど場合、地獄ですから。

あなたはあなたの足で、あなたの思うように生きていくべきです。与えられた仕事もポジションも関係ありません。

大丈夫ですって。

あなたが自分を無能だと思いこんでいるのは、ほんとうに思い込みですから。

環境を変えれば、あなたはすぐにでも生きやすくなりますよ。むしろ、その環境じゃあ、あなたは無能なままですよ。

「悪人になる勇気」を持ちましょう。

そして逃げましょう。恩のある会社と上司を裏切りましょう。仲間たちを見捨てましょう。

そこから人生は始まるのですよ。

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