アメリカはチップの国ですから、レストランやカフェ、ホテルなど様々な場所ではチップが必要になります。でも、そのチップの金額が破格だと誰もが驚きを隠せません。時折そんな素敵な出来事が起こるアメリカ。

テネシー州の女性にも、そんな素敵なことが起こりました。そしてその背景には涙を流さずにはいられない悲しい事実があったのです。

店内に訪れた「素敵なカップル」

PNY @ Paris
by *_*

2015年、テネシー州スプリングヒルにある「Mac's Grub Shak」というレストランで、ウエイトレスをしていたクレア・ハドソンさん(当時25歳)は、「とっても素敵なカップル」の接客をしました。

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そのカップルはバーガーとホットドッグ、ビールをクレアさんに注文しました。彼らが去った後、レシートを見ると130%のチップが上乗せされたいたのです。カップルの食事代は合計28.12ドル(約2900円)でした。しかし、チップは36ドル(約3700円)も支払われてありました。

そしてレシートの裏にはメモが…

出典 https://www.facebook.com

クレアさんはレシートの裏にメッセージが書かれてあることに気付きました。そこには

「今日は、私の兄の誕生日だったんだ。彼は今日で36歳になるはずだった。私は毎年、兄の誕生日には彼が大好きだったホットドッグを食べ、彼の年齢分のチップをあげることにしているんだ。

誕生日おめでとう、ウェズ」

とありました。

カップルは愛する家族を偲んでいた…

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クレアさんはそのメモを見るなり感情が高ぶってしまい、スタッフルームに走り思わず号泣してしまったと言います。「置いてくれたチップ代のことではなく、書かれてあった言葉に感動したんです。」

クレアさんはその日の夜、海外版2ちゃんねるサイト「Reddit」にこの出来事を投稿しました。すると翌日の朝には150万もの閲覧件数になっていたので驚いたといいます。

その後の店側のコメントも素敵

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この出来事はあっという間に各メディアで報じられました。クレアさんの働く「Mac's Grub Shak」のオーナーは、「この親切なカップルを是非見つけたいと思います。亡くなったお兄さんがどんなホットドッグが好きだったのか知りたいし、特別なホットドッグには是非お兄さんの名前を付けさせて頂きたい」と話しました。

また、クレアさんは「私にも大切な親友がいました。でも彼は3年前に亡くなったんです。このカップルをきっかけに、私も彼のことを思って毎年何か特別なことをしたいと思いました」とインタビューで語りました。

お兄さんを偲んでいたカップルにとっては、チップの出来事がこんなに反響を呼ぶとは想像もしていなかったことでしょう。でもそれだけ世間に与えたインパクトは大きく、クレアさんがこのメッセージに涙を流したように、このカップルは、どこかで誰かが大切な人を偲ぶいいきっかけを与えてくれたのです。

あなたにもいますか?そんな大切な人

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失ってしまった大切な人を偲ぶ気持ちは、どんな形でも示すことができるのだなということをカップルから学んだ人は多いでしょう。ある人は故人を偲んでお墓参りをし、ある人は故人との思い出を懐かしみながらお酒を飲む…。それぞれ大切な人への愛情の示し方は異なります。

このテネシー州のカップルがしたことは、それ以上のことでした。クレアさんはちょうどその時、金銭的に余裕がない生活をしていたために、そのチップを心から有難く思いました。

「今までの人生で一番クールな出来事でした」と話すクレアさん。その底辺には「誰かを思い遣る」という心が隠されています。周りを素敵な気持ちにさせてくれたそのカップルのような心遣いができる人間になりたいものですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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