声優の肝付兼太さんが20日、肺炎のため死去したと所属事務所から発表がありました。享年80歳。

ドラえもんのスネ夫役をはじめ、多くの個性的なキャラクラーを演じられてきました。

肝付兼太さん

出典 http://www.81produce.co.jp

本名:肝付 兼正(きもつき かねまさ)
出身地:鹿児島県鹿児島市
生年月日:1935年11月15日
血液型:AB型

ドラえもん・骨川スネ夫役

出典 http://www.tv-asahi.co.jp

肝付さんが演じたキャラクラーとして一番に名前が挙がるのは、ドラえもんの「骨川スネ夫」だと思います。1979年の放送開始以来26年間に亘って担当しました。

お金持ちの家の子で、いつも最新のおもちゃなどをのび太に自慢したり、ジャイアンと一緒にのび太をいじめたりと”イヤなヤツ”というイメージのキャラクターですが、どこか憎めないヤツ。ジャイアンの腰ぎんちゃく的立ち位置で臆病な一面もありますが、最後は勇気を振り絞って頑張る姿を見せることもあります。

ジャイアン役・たてかべ和也さんとは50年来の親友

出典 http://news.ameba.jp

『ドラえもん』のテレビ放送25周年特集のインタビューでは、「性格的には僕とたてかべさんはまったく違うんです。お互い劇団にいて、同じような悩みがあって、昔はなにかっていうと議論をするのが流行っていた時期があって、そんな時にたてかべさんと話すと、すごく話が入ってくるんですね。そういう考え方もあるんだなって」と語っている。

出典 https://ja.wikipedia.org

2015年6月にこの世を去ったジャイアン役・たてかべ和也さんとは50年来の付き合いがあり、たてかべさんの葬儀では弔辞で「大きな声で呼んでみたい…ジャイアーン!」と祭壇へ呼びかけました。

天国で「心の友」と再会できたかな・・・

実はドラえもんが日本テレビで放送されていたときに肝付さんはジャイアンの声を担当していたんです。しかし、肝付さん自身はジャイアンを担当していたことに関してあまり記憶には残っていなかったと語っています。

現実でも「心の友」だったお二人。同じキャラクターを演じたという共通点など何か不思議な縁を感じますね。

初の「歌う声優」

出典 http://www.amazon.co.jp

1977年にアニメ化され、1978年3月27日まで放送されました。この時の声優は肝付さんと小原乃梨子さんの2人で全てのキャラクターを演じたそうです。そして、肝付さんは「バーバモジャのうた」「バーバズーのうた」「バーバピカリのうた」など、今では当たり前となった「キャラソン」を歌った初めての声優と言われています。

肝付さんが演じたキャラクター

スネ夫の他にも肝付さんが演じたキャラクターはたくさんあります。どれも個性的で一度見たら忘れられないようなキャラクターばかりです。

アンパンマン:ホラーマン

出典 http://www.amazon.co.jp

1991年に公開された『それいけ!アンパンマン』の第3代目の映画「とべ!とべ!ちびごん」で初登場したで、基本的にはバイキンマン側に付くことが多いが、子供を助けたりと根は優しいキャラクター。本来は1回きりの出演予定だったらしいが意外と人気が出て準レギュラーキャラクターの一人となりました。このことに作者のやなせたかし氏は「実は1回出して終わりだと思っていたが、意外と人気があって、気づいたら準レギュラーになっていた。不思議ですねぇ、ホラーですねぇ」と笑っていたそうです。

おそ松くん:イヤミ

出典 http://www.koredeiinoda.net

「ミー」や「~ざんす」などの言葉が特徴で、驚いたときなどの「シェ~~」をするのがお約束の「おそ松くん」に登場するイヤミ。名前の通りイヤミな物言いが特徴のキャラクターです。

銀河鉄道999:車掌

出典 http://www.amazon.co.jp

999号の車掌であり、銀河鉄道株式会社の職員。本名は明かされておらず、10万以上ある銀河鉄道規則を丸暗記しているという。『銀河鉄道999』において、星野鉄郎、メーテルと並ぶ主要レギュラーキャラクターです。物腰は柔らかで丁寧な口調で話しますが、どこかミステリアスな雰囲気をもつキャラクターでした。

ドカベン:殿馬一人

出典 http://www.suruga-ya.jp

奇想天外な打法「秘技」が代名詞の曲者。高校時代から二番打者として活躍。語尾に「ずら」をつけるのが特徴のキャラクター。「ずら」は山梨・静岡・長野地方で使われる方言で、肝付さんが実際に山梨へ疎開していたときの経験を活かして役に反映させたと言われています。

怪物くん:ドラキュラ

出典 http://www.amazon.co.jp

怪物くんのお供で人間界にやって来た怪物三人組の一人で、故郷の怪物ランドでは由緒正しい吸血鬼の家系の出身。語尾に「ざます」とつけるのが特徴のキャラクター。怪物くんの教育係を務めており、知識が豊富でその知識を活かして怪物くんに助言を与えることも。

にこにこぷん:袋小路 じゃじゃ丸

出典 http://www.amazon.co.jp

1982年(昭和57年)4月5日から1992年(平成4年)10月3日までNHK「おかあさんといっしょ」で放送されていた「じゃじゃまる、ぴっころ、ぽ~ろり」でお馴染みの「にこにこぷん」に登場するキャラクター。うらおもて山猫の男の子でリーダー的存在。「オッス、じゃじゃまるさんだぞ」とお決まりの挨拶は、実は肝付さんのアドリブから生まれたそうです。

ジャングル黒べえ:黒べえ

出典 http://www.amazon.co.jp

アフリカ大陸出身で、世間では幻の民族と言われるピリミー族の王子。ことあるごとに「これジャングルの常識」と主張するキャラクター。特に「嘘」が大嫌い。

肝付さんが初めて主演を演じたのが「ジャングル黒べえ」の黒べえ役でした。肝付さん本人も印象に残っている作品として挙げています。

その他にも「天才バカボン」の「本官」ことおまわりさんや、「サイボーグ009」の「007」、「炎の闘球児ドッジ弾平」の「和尚」、ディズニーアニメ「ピノキオ」で「ジミニー・クリケット」など、少年から老人、人間以外の動物や、異性の老婆役まで多くのキャラクターを演じられてきました。

声優仲間からも悲しみの声

「らんま1/2」の主人公「早乙女乱馬」などを演じられた山口勝平さん。山口さんの芸名「かっぺい」は福岡なまりが抜けていなかった山口さんを、肝付さんが「いなかっぺい」と命名したことに由来しています。

「新世紀エヴァンゲリオン」の主人公「碇シンジ」役などを演じられた緒方恵美さん。

「NARUTOーナルトー」の「はたけカカシ」役などを演じられた井上和彦さん。

「イナズマイレブン」で「神童拓人」などを演じる斎賀みつきさん。

30代以上の人で「肝付さんの声を聴いたことがない」という人はいないのではないかと個人的には思っています。それゆえに肝付さんの訃報は業界内にとどまらず、一般の方々からも悲しみの声が多く上がりました。

70歳を越えた後もパラダイス一座を結成するなど精力的に演劇活動し、最後まで第一線で活躍し続けた肝付さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

この記事を書いたユーザー

はなまる このユーザーの他の記事を見る

長野県出身の30代2児の父。ゲーム、アニメ、マンガ、スポーツ、夢の国が好きです。
時事ネタやエンタメ、サブカルからオタクネタまで自分が気になったことを発信していきたいと思います。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス