記事提供:小島慶子オフィシャルブログ

おおっと、気づけば夜中ではないか。

どうりでお腹が減るわけだ。

今日はたくさんの方の前でお話し致しました。

いろんなことについて。

摂食障害の経験について。

不安障害について。

育児と仕事の両立に悩んだこと。

会社を辞めたときの気持ち。

夫が仕事を辞めてからの不安。

などなど。

なんかネガティヴな話ばっかり?!と思うかもしれませんが、まー生きてればみなさんいろいろあるでしょう。私もです。

明日がどうなるかわからないことは、みんな同じ。

私もまさか自分が摂食障害だったとは気づかなかったし、不安障害になるとも思っていませんでした。

過食嘔吐は誰にも言えない恥ずかしい習慣だと思っていました。

こんなことしてるのは、私だけだと。

15歳から極端に食べ方を減らし、18歳から過食が始まって、過食嘔吐が悪化したのは20歳くらいから10年間。

病気だと知ったのは、随分してから。

早く知っていればよかった。

もし、あなたの周りで食べ方が極端に変化した人がいたら、叱ったり責めたりしないでください。

もしかしたらそれは、何かとても辛いことを抱えているサインかもしれません。

専門家の助けをかりながら、そばにいてあげて下さい。

33歳で第二子を産んだ育休中に、ある日、パニック発作が起きました。

居ても立っても居られない強い不安と深い絶望。

死ななくてはならない、という考え。

臨床心理士に紹介された精神科医に薬を処方してもらい、強い症状は半年ほどでおさまりましたが、それから何年もかけてカウンセリングを受けました。

ほとんど症状がでなくなるまで6年くらいかかりました。

いまでも、不安障害は私と一緒にいます。

体調や心理的な状態によって寛解したように思える時期も、パニック発作が何度も起きる時期も、いい時も悪い時もあります。

でも昔よりうまくつきあえるようになりました。

生きてるってことは、不安との二人三脚。

やっかいな相棒との二人旅です。

不安になること自体は自然なことですが、つきあい方を工夫しないと自分が壊れてしまいます。

不安障害になってようやくそのことに気づきました。

辛い時は自分を労って素直に助けを求めればいいんだ。と、思えるようになったのです。

そんな話を時々誰かにすると実は私も!なんて、お守りがわりに持ち歩いている薬を見せてくれる人もいます。

看護士さんや、タレントさんや、経営者。

いろんな、ぱっと見は元気いっぱいの人が、結構ギリギリのところで生きてるんだなーなんて思います。

誰だって多かれ少なかれ不安はあるもの。

傍目にはその人がどんな不安を抱えているかはわからないし、しんどさと格闘していることもわからないものです。

なにで不安になり、なにをしんどいと思うかも人それぞれ。

他人が誰が一番しんどいかを決めることはできません。

ひとは他人から見たら些細なことで、思いつめて死にたくなったり、傍目には下らないことで、生きる希望が湧いてくるものなのです。

その切実さは誰も等しく、けれどその人にしかわからないもの。

会場にいらした皆さんのお顔を見ながら思いました。

この人も、あの人も、一人で泣いた夜があるだろう。

誰にも言っていない思いがあるだろう。

でもみんな、普通に見える。平気な顔に見える。

見えるだけなんだよなー。

ときには、どす黒い気持ちにのまれそうになることや、あたりが闇に思えることもあるはず。

もちろん私もありますよ!

それをどんな行動に変えればいいのか、わからないときもありますね。

自分を痛めつけたり、そばにいる人を傷つけたり、遠くの人を罵ったり。

そんなとき、どうか一つでも多くの助けと出会えますように。

話を聞いてくれる人とか、そばにいてくれる人とか。

とびきり美味しいものとか、何度も聞いちゃう歌とか。

夢中になれる本や、思わず笑ってしまうテレビ番組や、お気に入りのラジオ番組や。

素敵な服。きれいな花。使える制度や法律。胸にしみる言葉。ぼーっとできる場所。よく眠れる枕。

なにかと出会って、自分の中の悪意や不安との折り合いがつけば、なんとかやっていける。

世の中捨てたもんじゃないなと思えます。

会場の人たちのお顔を見て、お話を聞いて、私は今日、改めてそう思いました。

人の話に聞き入り、内なる声で自分と対話する人の姿は美しいです。

会場で頷いてくれた人、質問してくれた人、半分寝たけど帰宅して私を思い出してくれた人、最後まで聞いてくれた人。

有難うございました。

ここにコメントをくださる方も有難うございます。

コメントしてくれた人同士がまた遠くで繋がるのを見ると、ああ尊いと思います。

今夜は私のすぐ隣にあのお馴染みの不安はいません。

どこかに引っ込んでます。

夜更かしになってしまったけど、よし、あれだ。

別府温泉湯の花入りお風呂!そんで温まって寝よ。

ではでは、みなさまよい週末を!

また明日ー。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス