タイを代表する動物と言えばゾウ。現地住民とゾウの関わり、歴史は古い

出典 http://find-travel.jp

ゾウと聞くとインドゾウやアフリカゾウを連想する方も多いかと思いますが、アジア諸国、とくにタイにおいてゾウは国を代表する動物として知られています。

ゾウは現地住民の生活、信仰ともに欠かせない存在。人々は太古からゾウと深く関わり、庶民から王族までが特別な存在として扱い、親しみ、育み、敬意を払って共存してきました。

ブッダ(仏陀)は“ゾウの化身”なんて言い伝えも

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タイにおいてゾウは「勇気と誇り」の象徴とされています。その理由は、かつて他国との戦争の際、王族はゾウに乗って戦場へと赴きました。そしてゾウは王の足、盾となり、先頭を切って戦ってきたという長き歴史があるからです。

またタイでは国民の多くが仏教を信仰していますが、「ブッダ(仏)の母親はある日、“白いゾウ”が自分のお腹に入っていく夢を見て、その直後にブッダを身籠った。ブッダは白いゾウの化身」といった言い伝えがあるほど。

一方、庶民の生活においてもゾウは不可欠な存在。役畜としてだけでなく、チェンマイにはメーサー・エレファント・キャンプといった、ゾウとの触れ合いやショーを堪能できるスポットもあり、国内外から沢山の観光客が訪れています。ゾウと共存することが、人々の日々の暮らしの土台となっているのですね。

ではここで、タイの人々とゾウの“
つながり”の深さを垣間見れる、素敵な動画をお届けします。

※赤い丸枠にご注目ください

出典 https://www.youtube.com

ここはタイ・チェンマイにあるゾウの自然公園です。上記写真の赤丸枠にご注目ください。

川上(左側)から川下に向かって流されている一人の男性の姿と、少し離れた川岸で水浴びをするゾウの群れが確認できます。

男性はゾウの群れに向かって手を振り上げ、何やら呼びかけているようですが…

こちらの男性ですが、彼は野生ゾウの保護を目的とする財団の創設者の1人で、同公園を運営するダリック・トムソン氏。

彼は水浴びをするゾウたちに向かって手を振り呼びかけていますが、これはゾウたちとのスキンシップであり、別に溺れていたわけではありません。川の流れだって緩やかなもの、ゾウ達も特に気に留める様子はありません。

しかし、岸の手前にいたメスの赤ちゃんゾウ・カームラーの反応だけは、他のみんなとは違っていました。

流されていくトムソン氏に気づいたカームラー。すると彼を目掛けて、慌てふためいた様子で追いかけ始めます!

カームラー:「トムソンさんが危ない!待ってて、いま助けにいくからね!」

同公園の運営者であるトムソン氏とここで暮らすゾウたちは、もちろん普段から顔なじみの間柄。とくにカームラーはトムソンさんのことが大好き。彼が声をかけると嬉しそうに寄って来て、一緒に園内を散歩したり、川で水浴びをしたりして過ごします。

カームラーは、手を振り大声で自分に向かって呼びかけてくるトムソン氏を見て、彼が溺れて助けを求めている、と勘違いしたのです。

写真の奥にいるゾウは「ん?カームラーは何やってんだ?」と言わんばかりに傍観していますが、これはもちろん、トムソン氏が本気で溺れているとか、助けを求めているワケではないことを理解しているから。でもカームラーはまだ赤ちゃん、その判断がつきません。

「あの人を絶対に助けるんだ!」と、本能が彼女が突き動かします。その気持ちひとつでカームラーは川へと飛び込んでいったのです。

トムソン氏は追いかけてきたカームラーに驚いたようで、彼女を誘導するように、クロールで岸へ向かって泳ぎます。

トムソン氏はもう安全な岸のすぐ側まで来ているにも関わらず、カームラーは歩みの速度を緩めることなく彼の元へと急ぎます。

カームラー:「トムソンさん、もう大丈夫だよ!私のお鼻に捕まって!」

トムソン氏に追いつくことができたカームラーは、自分の身体で川の流れを遮りながら、鼻を伸ばして彼に捕まらせようとします。

自分を心配して駆けつけてくれたカームラーの気持ちが嬉しかったのでしょう。トムソンさんもこの笑顔!

出典元情報によると、昨年、行き場を追われ困窮していたカームラーとその母ゾウを保護するため尽力していたのがトムソン氏でした。

「いま自分がここで幸せに暮らせているのは彼のおかげ」
カームラーはそのことを理解しており、その恩義を決して忘れてはいませんでした。

ゾウはとても賢く、仲間意識の強い動物です。カームラーはトムソン氏を命の恩人、そして仲間の一員だと認めているからこそ、彼を窮地から救うために川へとその身を沈めて行ったのですね…

▼恩人、仲間のため。純粋な行動に胸が熱くなる…(45秒)

出典 YouTube

まさに救助犬ならぬ、“救助ゾウ”。当り前ですが、カームラーは特別な調教や訓練などを受けてなどいません。

まだ赤ちゃんのカームラーを突き動かしたのは「あの人を絶対に助けたい」という、優しくて純粋な想い。ただそれだけなのです。

心ぬくもる素敵なストーリー。みんなの反応は

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・「本当に、動物から学ぶことって多い。それは間違いない」

・「とても可愛い。ゾウは人間以上に価値あるものを判断できる思考を持っているようなもの

・「愛おしくなってしまうね…」

・「愚かな人間よりもずっと優れている」

・「いいね。こういった動画こそ世界中に拡散されるべきだ」

・「与えられた恩をずっと忘れず、返そうとするって意外と難しいことですよね」

※上記はSNSに寄せられた声の一部を紹介しています。

愛情を持って接すれば、応えてくれるのは人間も動物も一緒

出典 https://www.youtube.com

同公園でこれまでに保護されたゾウは70頭以上。その大半が年寄りや障がいもあるものばかり。すでに商業的な価値は失われ、行き場も失っていましたが、こうして自由に暮らすことが出来ています。

愛情を持って相手と接すれば、応えてくれるのは人間も動物も一緒。そして、恩は受けたままではなく、きちんと返さなくてはいけません。

とてもシンプルでたいせつなことを、カームラーは私たちに教えてくれました。

▼【※おまけ】困ったときはお互いさま!仲間意識の強さに感動!(約4分)

出典 YouTube

こちらの動画は、川を渡ろうとするゾウの群れの様子を撮影したもの。川の流れが激しいあまり、まだ体格がしっかりしていない赤ちゃんゾウが流れに足をとられて流されてしまいます。

窮地の我が子を必死に母親ゾウが救出しようとするのですが、なかなか上手くいきません。すると親子のピンチを見かねた、周りのゾウ母娘が“息の合った連携プレー”で赤ちゃんゾウを救出したのです。

「困っている仲間を絶対に見捨てない」と、支え合おうとする姿はとても眩しく映りました。私たち人間が忘れがちで、失われつつある精神を思い出させてくれるようです。ぜひコチラもご覧ください。

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