わずか2歳未満の子供の皮膚に現れたものを「ほくろができてきたのかな?」とは思っても「皮膚がんでは」と疑う親は恐らく少ないでしょう。ところが、どんなに小さな子供にも皮膚がんの可能性はあると言われています。

確率100分の1といわれる可能性ではありますが、2歳未満でメラノーマ(悪性黒色腫)になった米ミネソタ州のレイニー・ターンバルちゃんの例をご紹介しましょう。

1歳半の時に腕にほくろのようなものが…

出典 https://www.youtube.com

レイニーちゃんの腕に、赤い印のようなものを見つけたのは母のリディアさんでした。リディアさんは12年の職歴を持つ皮膚科専門医だったのですが、こんな幼い子供にできたものだからと深刻に受け止めませんでした。

それは、3,4ミリ程度の小さな突起物だった

出典 https://www.youtube.com

レイニーちゃんの腕に見える赤い印がわかるでしょうか。この小さなほくろのような突起物は、大きさがわずか3,4ミリ程度で、赤い色をしていたそう。リディアさんは最初、プロの皮膚科医の目から見ても、ほくろのような良性のものが感染症を少し起こしているぐらいにしか見えなかったと言います。

ところがそれは消えなかった

出典 https://www.youtube.com

ところが、その赤い突起物は消えることはありませんでした。ほくろを消滅さえる酸を使った治療を試みてみたものの、また同じ場所に同じ突起物が現れたのです。母として、またプロの皮膚科医として次第に心配になったリディアさんは、生体組織検査に踏み切りました。そしてメラノーマというショックな結果を得ることになったのです。

「100万分の1の確率です」

出典 https://www.youtube.com

幼児のメラノーマは100分の1の確率で発症するとリディアさんは言います。幸いにもレイニーちゃんのメラノーマは早期発見だったために、リンパ節まで転移していませんでした。レイニーちゃんの腕には少し傷痕が残ってしまったものの、手術で無事に除去することができたそう。

「トラさんのしま模様」

出典 https://www.youtube.com

「よく頑張ったね、強かったね」と言う意味を込めて家族はレイニーちゃんの手術痕を「トラのしま模様」と呼んでいるそうです。レイニーちゃんの術後は良好な様子。リディアさんは今後はレイニーちゃんの皮膚を敏感にチェックしていくつもりだと話しています。

レイニーちゃんのケースから見てもわかるように、ほくろと皮膚がんを見分けることが大切です。メラニン色素の増殖によってできる良性の「ほくろ」とメラニン色素を含む細胞が悪性化した「メラノーマ(悪性黒色腫)」があり、メラノーマの場合は進行性が早いので早期発見・早期治療が望ましいとされています。

「子供のほくろの状態をよく観察してください」

出典 https://www.youtube.com

プロの皮膚科医でも見逃しそうになるということは、悪性か良性かというのは素人では非常にわかりにくいものでしょう。でも子供の様子を注意深く観察するためには知識が必要です。日本の小児がんサイトにわかりやすく説明があったので、是非参考にしてみてください。

皮膚黒色腫の危険信号は「黒色腫のABCDE」と呼ばれており、以下のような内容です。

A: 左右非対称(Asymmetry)
 ほくろが左右対称ではない。

B: 境界不明瞭(Border irregularity)
 ほくろの境界部分がはっきりせず、不明瞭で不規則な形になっている。

C: 色が入り混じっている(Color variegation)
 茶色や黒だけでなく、他の色が混じっている。

D: 直径(Diameter)
 ほくろの大きさが、鉛筆についている消しゴム(直径約0.6cm)よりも大きい。

E: 進展している(Evolving)
 ほくろの大きさ、形、色などが変化してきている。

他の徴候としては、ほくろの出血やかゆみ、周りの皮膚を傷つけているほくろなどがあります。ほくろの近くの腫れやほくろに近接するリンパ節の腫れも医師に診てもらうべきです。

出典 http://www.childrenscancers.org

白人の発症率が高いと言われるメラノーマ。日本人の発症率は?

Licensed by gettyimages ®

アメリカでは、「約6万人がメラノーマと診断されており、そのうちの約450人が20歳未満」なのだそう。では日本ではどうなのかというと、年間10万人当たり1~2人の発症率と言われています。高齢者になればなるほど発症率が高いとされ、日本では20歳~40歳の発症率はわずか10%未満とされています。

それを考えると、子供のメラノーマの発症率と言うのはかなり稀ということになるでしょう。しかし、可能性ゼロではないということを頭に入れて置いた方が良さそうですね。

出典 YouTube

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 動物
  • 社会問題
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • 美容、健康
  • カルチャー
  • ファッション
  • コラム
  • 感動
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら