記事提供:Blog@narumi

佐藤ねじさんをご存知でしょうか。ちょっと前までは面白法人カヤックで活躍し、最近独立して自分の会社を立ち上げた有名アートディレクター。

たくさんの作品やプロジェクトを手がけられましたが、これとか見たことありません?

レシートだと思って見たら、なんと手紙だった「レシートレター」。こういう小粋な作品がタイムラインに流れてきたら、だいたいが佐藤ねじさんのしわざです(それか氏くんさん)。

そんなねじさんが本を出しました。「超ノート術 成果を10倍にするメモの書き方」というんですが、これがまたすごい。ノートやメモの取り方に関するテクニックの話と、ねじさんみたいにアイデアを発想する方法を織り交ぜて解説しています。

これ、めっちゃ勉強になった。まじで。

で、ねじさんにポッドキャスト出ていただいて、いろいろ語っていただきました。ご本人の話を聞いてみたい人はここから再生できます。イヤホンのご用意を。

ざっくりと知りたいという方にはテキストでご説明しましょう。

同じ時期にカヤックに在籍していたなつめぐさんがこう語っています。

「ねじさんって、カヤックのオフィスにA4の紙を置いてたんです。その紙にはフリーのアイデアとかおもしろい企画が1枚に1つ書いてあって、『ご自由にどうぞ』と。誰でも持っていっていい。僕、全部写メ撮りました。これ使えるっていうレベルのものがただで置いてある。企画はおもしろいし、さらに何がおもしろいのかがわかりやすく書いてあった。そのときから『ねじさんのノートがみたい!』と思っていたんです」

そうなんです。ねじさんの本には、ねじさんのノートが載っている。ああ、こうやってノートを取っているから、普段からアイデアが出せるんだなぁって。メモの時点で差がついていることがよーくわかります。

ねじさんのアイデアの数々はこちらにまとまっているので覗いてみてほしい。

そんなねじさんも自らのことを発想においては「凡人」だと言っています。

どういうことかというと、「天才」というのは前触れもなく、瞬間的にどんどんアイデアを出せる人。一方で凡人とは天才のような瞬発力やパンチ力は高くないものの、コツコツとこなす人のことだそうです。

しかし凡人と言われる人も、普段からメモを取って、アウトプットをイメージしながらノートを活用すると、生きてる時間そのものを乗せたアイデア、しっかり体重を乗せたパンチを打てるということ。

たとえば仕事でブレストとかやりますけど、ついつい最近起きたことをベースにアイデアを考えてしまいがち。昨日食べたもの、先週会った人、普通の人はせいぜいそれくらいしか振り返れない。

でもノートをうまく使える人はすべての過去をブレストの燃料にできる。それってすごいことだし、発想の差が出るわけですね。

こうやって発想を広げていく(書籍より)。

カヤックって僕1回遊びに行ったことあるんですけど、カジュアルにいきなり「ブレストしよっか」「じゃあいまからブレストね」みたいに、いきなりアイデア出しが始まるんです。ばーって紙が配られて、「さあアイデア書いていこう」みたいな。

そのとき作ってもらった名刺。

そんな場所でずっとアイデア、発想を仕事としてきたねじさんが言うんだからやっぱり説得力がある。ねじさんはこんなことを言っています。

「アイデアを100案出せって言われて、その場で出せる人は天才。でも凡人だって、しっかりとノートに蓄積していたら100案出せる。そうしたら自信につながる。例えば、急な依頼って視野が狭まるじゃないか。締め切りが迫っているなかで考えないといけないから。でもアイデアって普段のリラックスしたときのほうが良いのが出ますよね。その状態の発想をいつでも取り出せるようにするのがノートの役割」

セミナーの場合はこうやってノートを取る(書籍より)。

締め切りがあるからってPCの前で考えていても何も出てこない。人はなんとなくそういうふうにできている。飲んでるときとか、仕事モードじゃないときにアイデアを入れる箱のようなものが自分の中にあると、確かにアイデアを出す力は強くなると思う。

そもそもノートって必ず紙じゃないといけないんだろうか。ねじさんに聞くと、そうではないと言う。両方大事。でもアナログは捨てないほうがいいと言っていた。

「デジタルって72dpiですよね。そうするとアイデアの質も72dpiになってしまう。デジタルはまとまりすぎるところがある。紙はぬるっとしていて、自由」。

なるほど。使っているのはツバメノートとモレスキン。そして1軍ノートと2軍ノートに分けている。

ねじさんはいままでのノートをすべて保存してあるそうだ。

「ノートは残っていくと意味が変わる。2011年3月11日のノートはきっと後から意味が出てくる。新卒の頃のノートとかもおもしろい。絶対、残しておいたほうがいいです」

一気にノートがほしくなってしまった。ツバメノートほしい。ちなみにペンはフリクションボールペンというものを使っているそうだ。黒、ピンク、青、緑の4色。

ねじさんのノートに関する貴重なトークはぜひ聴いてみて。

というわけで久々にめっちゃおすすめの本でした。どんな仕事をしている人でも、必ずアイデアは求められる。すべての社会人にとって必須の教科書になるんじゃないかな。

ツバメノート、さっそく買っちゃったよ。

もう1度、本はこれね!

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