記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
免疫力とは身体の中に入ってきたウイルスや細菌に対して、攻撃をして排除しようとします。

また、一度入ってきた病原菌を記憶し、二度目に入ってきたときはその病原体だけに反応する対抗物質をたくさん作り、攻撃します。

一度かかれば二度めはかからない。予防接種もこのような考えです。

要チェック項目

□免疫力を強くするには高めるには栄養バランスの取れた食事をとる
□腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える
□心が乱れてしまうと、免疫力は弱くなってしまい病気にかかりやすくなる

免疫力をアップさせるには

免疫力を強くするには高めるには栄養バランスの取れた食事をとることが大切です。

しかし、日々の食生活の中で、免疫力を高める食事を考えるのは難しいものです。食事以外にも、免疫力を高める方法を紹介します。

食事

添加物や化学調味料は避け、食物繊維やミネラル、発酵食品を積極的に摂り、バランスよく食べることも大切です。

運動

筋肉を着けることにより、体温が上がります。体温が上がると免疫力も強くなります。ウオーキングや体操、ヨガもおすすめです。

時間のないときは寝る前のストレッチ、運動習慣をつけることが大切です。毎日、ウオーキングや入浴をして身体を温めましょう。筋肉を鍛えることも効果的です。

睡眠

良い睡眠は、自律神経を整えます。夜更かしや、寝る前の飲食は控えましょう。腹式呼吸をすることで免疫力を高めることができます。

笑い

毎日の生活の中で、呼吸を意識しましょう。「笑いヨガ」「笑顔療法」などありますが「笑い」には免疫力を高める働きがあり、がんを抑制するといわれています。

ストレスホルモンを減少させたり、認知症の進行を遅らせるといわれています。

免疫力が弱くなる主な原因

人間の免疫力はいつも同じではありません。生まれてから成人になるまで免疫力は強くなるそうです。その後、少しづつ弱くなっていきます。

加齢などにより免疫力は衰えていき、その結果、感染しやすくなったり、がんが発生しやすくなります。

加齢

年齢を重ねるごとに身体の組織も衰えていきます。免疫力を作る臓器や細胞も衰え、30歳をピークに 低下していくといわれています。

免疫力を作る胸腺やリンパ球をたくさん持っている臓器が衰えや腸内環境の悪化により免疫力が弱くなると考えられています。

高齢者が風邪を引きやすかったりがんや生活習慣病になりやすいのはこのためです。

食生活の乱れ

食生活の乱れにより免疫にも大きな影響を与えます。バランスの良い食事を摂らなければ免疫はうまく働いてはくれません。加工食品やインスタント食品やファーストフードなどの偏った生活やダイエットなどで栄養素が不足した状態を繰り返し行う。

また、食の欧米化が進み、肉や肉加工食品などの動物性たんぱくを摂りすぎることで免疫力は弱くなってしまいます。

消化による時間がかかるため、腸内で腐敗してしまい発酵するため、たくさんの悪玉菌などの毒素が発生するからです。特に脂肪分の摂りすぎは自己免疫疾患を起こす可能性を高くします。

脂肪の摂りすぎは血流を悪くし、免疫のパトロール隊である白血球の働きも悪くします。

ストレス

私たちはストレスを起こすと免疫力を下げます。ストレスの原因となっている敵と戦う力を確保するため、脳や筋肉に血液を送ります。そのため、免疫に対して送る血液は減ってしまいます。

臓器や皮膚に行く血液も減ってしまうため、ストレスが続くと、便秘や下痢、高血圧や糖尿病、頭痛や肩こり、めまいを起こすことになります。

ストレスを受けることで女性ホルモンや成長ホルモンの分泌が減少するといわれています。こうした状態が続けば、がんや動脈硬化、生活習慣病のにつながります。

抗生物質の長期服用

抗生物質を長期間内服することは副作用として、免疫力を弱くすることにつながります。耐性菌という薬に負けない強い病原菌を作ってしまいます。

免疫が弱くなった時、ウイルスや病原菌が体内に入りやすくなってしまいます。こんな時に薬に頼ってしまうとさらに免疫力は落ちてしまいます。

抗生物質の内服はしないということではなく、それだけに頼らず、本来の自分の免疫力の力で病原体を排除し、病気に負けない身体作り目指しましょう。

HIVによる免疫力の低下

人間は周囲には多くの微生物が存在し、体内には多くの常在菌が住んでいます。それでも、すぐに感染症を起こさないのは免疫があるからです。血液中の白血球は主に免疫の働きをしています。

この免疫の働きがいろいろな原因で低下し、感染症にかかりやすくなった状態を免疫不全症候群といいます。
免疫不全が遺伝により起こるものを先天性免疫不全症候群といい、原因によっては後天的におこった後天性免疫不全症候群といいます。

代表的な病気がエイズ(HIV感染症)です。

症状

症状の特徴は、感染症を繰り返し起こすことです。中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎などを何度おこし、直りが悪く、重症化しやすいです。

先天的免疫不全症候群では、生後半年ごろから、感染症を繰り返し、免疫力が低下すると、弱い菌や常在菌からも感染症を起こす、日和見感染を起こします。エイズなどでもよく見られます。

治療

先天的免疫不全症候群には遺伝にも関係するため、家族に同じ病気がいるときは、診断に必要な情報となります。

先天的免疫不全症はそのままにしておくと成人前に死亡することが多く、必要な治療と管理が重要です。後天性免疫不全では、原因となった病気の治療を行うことが大切です。

免疫力アップに必要な腸内環境を整える食材

腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える事が大切と言われています。食事で善玉菌を増やす方法を紹介します。

野菜不足で油ものが多い、偏りがちな食事をしている人は腸内の悪玉菌が多い状態になっている傾向にあります。善玉菌より悪玉菌が増えてしまうと、腸内環境が悪化、腸の働きが鈍って便秘になります。

食べ物の残りカスが溜まり、悪玉菌が人体に有害な物質を発生させます。このため、免疫力が低下したり、疲れが溜まりやすくなったり、新陳代謝が悪くなり、肌荒れが起こります。

発酵食品がオススメ

ビフィズス菌や乳酸菌を含む食品をとることは善玉菌を増やします。毎日の食事に加えるだけで善玉菌を補給します。ぬか漬けやキムチなどの発酵食品は、乳酸菌が多いので食事にとりいれましょう。その際、塩分の摂りすぎには注意しましょう。

発酵食品である納豆菌には悪玉菌を殺す働きがあります。また、腐敗菌の増殖を抑えてくれます。納豆菌が腸内で善玉菌となり、他の善玉菌を増やす働きもあるので、積極的にとりいれましょう。味噌やチーズなども取り入れるといいでしょう。

食物繊維も一緒に摂取する

また、野菜や果物、豆類や食物繊維は善玉菌の栄養となり、善玉菌が増えていきます。バナナや大豆、玉ねぎやゴボウなどもあります。はちみつやてんさい糖をおやつにまでてとりいれるのもおすすめです。

免疫力は「心」で作られる

心が乱れてしまうと、免疫力は弱くなってしまい病気にかかりやすくなることが分かっています。ストレスは免疫力を弱くする以外にも脳が酸素欠乏になる原因と言われているそうです。

腸は「第二の脳」と言われています。心を幸せな気持ちにしてくれる「セロトニン」は、脳ではなく、腸でほとんどが合成されています。

腸内環境を整えるためには、ストレスを減らして心のリラックスが必要です。そこで笑うことをオススメします。セロトニンも増え、うつ予防にもなります。

≪手洗い、うがい、しっかり習慣化できていますか?≫
風邪知らずの冬を過ごすために!正しい「風邪予防習慣」チェック

免疫力を高めるためには

バランスの取れた食事を心がけ、良い睡眠を行いましょう。身体を温め、体温を上げるためにも運動習慣をつけることが必要です。

そしてストレスをためず、たくさん笑いましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス