記事提供:おたぽる

修正済の駅乃みちか(「鉄道むすめ」公式サイトより)。

企業や地方自治体などにおける“萌えキャラ”の是非が今一度問われている。今回、その発端となったのは、萌えキャラ化した東京メトロのキャラクター「駅乃みちか」。

タカラトミーの子会社・トミーテックが展開する鉄道キャラクターコンテンツ「鉄道むすめ」とのコラボで、萌えキャラ化した駅乃みちかだったが、そのキャラクターデザインに「性的すぎる」「いやらしい」といった非難の声が上がったのだ。

「性的」だと言われてしまっている駅乃みちかのイラストを見てみると、足をくねらせ、頬を赤らめ、恍惚とした表情を浮かべている。膝上丈のスカートは、太ももにぺったりと吸い付いており、足のラインが強調されている。

見る人によっては、性的なイラストに見えるのかもしれない。実際、股間部分の影の描き込みを見て、「スカートが透けて見える」という声も見受けられる。

ただ、スカート部分の描き込みはさておき、オリジナル版も「困ったような八の字眉」で「頬をピンクに染め」、笑顔を浮かべているので、キャラクターそのものの要素は変わっていないようにも思えるが……。

オリジナル版の駅乃みちか(公式Facebookより)。

ついには、「女性蔑視だ」という意見まで上がった萌えキャラ版・駅乃みちかのイラストだが、このような意見を受けてか、現在はスカート部分のみ修正が入っている。スカート部分の影の描き込みはほとんど消され、のっぺりとしたデザインに変更されている。

それでも今もなお、萌えキャラ版のイラストは不快だと物申す声や、これが性的だと批判する人はおかしいと意見する声など、ネット上では議論が繰り広げられている状態だ。

こうした萌えキャラの騒動だが、今回が初めてではなく、過去にもたびたび起きている。2015年には、三重県志摩市が公認していた萌えキャラ「碧志摩メグ」をめぐって、現役の海女を含む市民が市に対して公認撤回を求める署名活動を繰り広げて話題に。

碧志摩メグも露出した足や強調された胸のデザインに対し、「性的だ」「セクハラ」「海女を侮辱している」といった非難の声が上がっていた。結局、碧志摩メグ側の申し入れで公認は取り下げとなり、現在は非公認として活動している。

そんな騒動が起きる一方で、萌えキャラそのものは地方の町おこしや企業の宣伝キャラクターなどといった目的で、さまざまな場所で採用されている状態だ。

つい先日にも、環境省が温室効果ガスを削減する運動「COOL CHOICE」の認知度を上げるべく、クラウドワークスと共同で萌えキャラのコンセプトやデザインの募集をすると発表したばかりだ。

そもそも萌えキャラは、アニメの聖地巡礼が流行りだした2000年代、“萌え”が経済効果をもたらすとして誕生したもので、アニメ文化の盛り上がりと共に増加してきたもの。

しかし、アニメ文化そのものが一部の層から受け入れられないとの同様に、今回のような騒動が起きているのもまた事実。萌えキャラを採用する側は、騒動を避けるためにも、落としどころを探っていかなくてはならないのだろうか――。

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