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台風が日本列島に直撃した2016年9月20日(火)、ルミネtheよしもとにて、『小藪大説教』が行われた。

ライブ中の写真はコチラから

このライブは吉本新喜劇座長の小藪千豊が一切ボケなしで、集まった観客の人生相談に乗り、時に活を入れたり、時に慰めてくれたりと、親身になりながら説教をするというもの。

小藪が説教をはじめた深いワケ

ライブがはじまると、『小藪大説教』が行われる経緯の説明からはじまった。

かつては漫才コンビを組んでいたが、コンビ解散した後に吉本新喜劇に入った小藪は、ツライ下積み生活を送っていた。

先行き不安なときに、楽屋で船場太郎のポスターを目にしたことで、一度、議員になってから新喜劇に戻ってきたら、芸人人生が延命するのではないかと思い、真剣に議員を目指すことにしたそう。

これをきっかけに、社会や政治にまつわる様々な本を読むようになり、人間の本質に自分なりの答えを見つけ、政治家は諦めて宗教に目線を変えたのだ。

また、日本の偉人たちの自伝書には、仏教道に通じるものがあると気づいた。学校では教えてくれない日本のことを、小藪なりにかみ砕き、自分の子どもたちにしっかりと伝えて、自分で選んだ道を歩んでもらいたいと考えはじめたそう。

そんな、小藪なりの日本に対する深い想いが転じて、「小藪大説教」というライブになったのだ。

両サイドに設置されたパネルには、小藪が最近思うことが書かれている。

“状況に文句言うてる奴!非の打ちどころのない、生き方しとるんやろうなカス”

“どこまでいっても、利己主義ゾンビが襲ってくるけど、正しい道を心がけよう”

生きていると思い通りに行かなかったり、腹の立つことがあるけど、それは天照大神が自分を試していると思って、清く正しい道を歩め。そうしたら、後で必ずいいことがあると力説した。

小藪'sアドバイスに混じって、ゲキ・活が飛ぶ!

ひとつめのお悩み相談は、アラサー女性からの「まわりが結婚していって焦っています。婚活パーティーとか行くべきですか?」という質問。

開口一番に「好きにしてください」っとこぼして笑いを誘いつつも、その後は真剣に「もし、目的が結婚の身であれば焦るのもいいけど、28歳、30歳、35歳やしってことなら、世の中の物差しに惑わされてるんですよ。誰が決めたん?」っと切り込んでいく。

「大勢に向けた漠然とした答えと、個人個人に向ける言葉はちがうと思う」っと、例え話を交えながら「(焦る気持ちもわかるけど)人それぞれ生き方があるんで、生きてきた使命とか意味を噛みしめてたらいいと思うので、焦らなくていいと思う」と、芯のあるアドバイスした。

「上司に媚びを売り、部下にいい格好するやつとの向き合い方」を教えてほしいという相談には、「それこそ、天照大神の化身だと思ってください」と笑いを交えながら、自身の悔しい経験談を話していった。

そして、小藪自身は窮地に陥ったときは、「むちゃくちゃ器のでかいやつだったらどうするかを考える」ようにしているそう。

また、過去に自分の行ったひょんな出来事が、結果的に小藪自身の評価を上げることになった経験談から、「うっとうしい奴がおるときは、自分の評価をどうやった最大限に上げられるのかを考えるチャンス!」と力強いアドバイスをした。

ほかにも、「生活をしていくための仕事を続けるか、趣味が高じてはじめた仕事のどちらを選べばいいのか?小藪さんはどうだったのか?」という相談には、小藪がなぜ芸人の道を選んだのか、どうやって芸人の道を歩んできたのかを語った。

孫に「東大、京大、阪大、神大」と唱えさせるような教育熱心な祖母に育てられた小藪は、かつては大学に進学するのが当たり前だと思い込み、公務員を目指していたそう。

しかし、高校時代に二丁目劇場でお笑いライブを見て、(学力が伴っていなかったのもあり)お笑い好きの自分の力がどこまで通じるのかやってみたいと思い、芸人になることを決めたのだそう。

しかし、コンビを解散した時に、一度、心が折れてしまった…。

「芸人を辞めるな!」っと引き留める仲間たちに励まされ、また、実生活では一家の主として戦わなければならない状況だったこともあり、「好きだからお笑いをやりたい」という考えから「家族を養わなければいけない」という風に切り替わったことで、小藪自身の仕事面が少しずつ良くなっていったと語った。

楽しむために仕事をするのではなく、稼ぐために仕事に邁進していたら、モデルやバンドなどの仕事の幅が広がっていき、「楽しまずに」仕事に打ち込んだ副産物として「楽しい」と思うことが増えてきたのだそう。

この経験から、「趣味ではじめた仕事は、仏さんからの指示だと思って取り組めばいいのではないか」とアドバイスをした。

そして、10代の女性からの「人見知りを治したい」という悩みには、「『人見知りはアカン』という漠然とした意識が刷り込まれてるけど、人見知りのせいで別に困ってることはないんじゃないか」っと鋭いメスを入れる。

「友だちを増やしたいと本当に思ってるんなら、しゃべりに行き。人見知りを治したい、友だちはほしい、けど努力はせんっていうのはムリや。ブサイクやけど、ジャニーズ入りたいって言ったらムリやって言うやろ、それと一緒や」っと絶妙な例え話で笑わせた。

最終的には「人見知りなんて甘えや!19歳で人見知りで悩むなんて100万年早いわ!本8冊読んでから悩め!」っと活を入れた。

この他にも、子どもの教育など、観客が抱えている様々な悩みに時間いっぱい丁寧に答えていった。時には檄を飛ばし、活を入れ、ライブの最後の最後まで小藪節全開のアドバイスと説教を送り続けて、「小藪大説教」は幕を閉じた。

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