記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
一人暮らしをしていて、アパートの壁が薄いと騒音問題に悩まされたりして、ついイライラしてしまうことがあります。

しかし、人間は「無音」の空間に居続けると、だんだんと正気を保てなくなるといわれていますが、本当でしょうか。

そこで今回は「無音状態における心身の変化」について、医師に解説をしていただきました。

ギネスにも認定された「世界一静かな部屋」とは

米国のミネソタ州にあるオーフィールド研究所というところにあり、外部の音を99.99%遮断することができる部屋が、ギネスブックに認定された「世界一静かな部屋」であるということです。

その部屋の完全に近い、通常の生活では存在しえない静けさが、そこに入る人を狂わせてしまうとも言われています。

無音状態における心身の変化

【STEP1】
静かな場所に置かれ、少しずつ音がない環境に耳が適応していく

【STEP2】
自分の身体が生む音、心臓がトクトクと拍動する、などといった音が聞こえ始める

【STEP3】
心音や呼吸に関係する音や、腸の蠕動や胃の音といった消化に関係する音などがうるさく感じる

【STEP4】
じっと静かな部屋で座っていると自分の身体から出る音が大きく聞こえ、耐えがたく感じる

【STEP5】
自分の身体によって引き起こされる音が大きく、狂おしく感じ、自分の生々しさをかき消すために幻聴が聞こえ始める

無音状態から音のある世界に出た時の心身の変化

ギネスブックに載るような完全な無音状態に入る機会というのは、一般的な生活を送っている場合にはそうそうないものと思われます。

風邪をひいたりして一人で静かな部屋で一日寝込んでいた後に、体調が回復して外に買い物に出かけた場合、あるいは一人での登山などからふもとにおりて人の多いところに合流した場合などでも、なんとなく安心感というか、耳が慣れていって日常に戻っていく感じはする場合が多いと思います。

人間が耐えられる「限界の状態」

◎NASAなどによる実験によると、人間は横方向の加速では14Gを超えると内臓がばらばらになってしまうということです

◎同様に縦方向の加速で4~8Gで気を失うとも言われています

◎個人差は非常に大きいでしょうが、記録としてドイツ人のダイバーが水中で22分以上も息を止めていたというものがあるそうです

◎中国で徹夜を続けていた男性が11日後に死亡したという報告があるそうですが、この男性が実際に睡眠が足りないことが原因で死亡したのかどうかははっきりわかっていません

◎今まで、記録にある中で最も体重の多かった人は635キロあったということです。移動も非常に困難であったでしょうね

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医師からのアドバイス

音は、私たちが自分の置かれた状況や人を判別するための重要な手段であり、生まれた時から今に至るまで無音の状態に置かれたことのある方はほぼいないと思います。

ただ、当然過ぎて意識することもないこの日常生活の音を、ただ無音にするだけで発狂してしまうということは、なんだか背筋が寒くなるような話のように思います。

(監修:Doctors Me 医師)

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