映画やテレビドラマなどで、海外の刑務所のシーンを見たことがあるでしょう。囚人たちが隠れて取引し、手にする嗜好品のタバコやドラッグなど、映画で見る光景は実際の刑務所でももちろん行われています。ところが、最近少々事情が異なっている様子。

アメリカの刑務所ではあるものが大人気に…

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厳しい規則の中で日々過ごしている囚人たちにとってのささやかな嗜好品といえば、タバコというイメージがありました。しかし、今ではこのタバコと交換してでも手に入れたいものがアメリカの囚人たちにはあるというのです。いったい、何を手に入れたいのでしょうか?

それは…ラーメンだった

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アメリカの刑務所では、今インスタントラーメンが、これまでダントツ人気だったタバコを押しのけるほどの人気ぶり。でも刑務所って一応食事が出るし、どうしてインスタントラーメンを囚人たちは欲しがるのでしょうか?

各刑務所のコストカットが原因

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年々受刑者が増えているアメリカでは、各刑務所の運営経費が高騰し3度の食事内容も90年代とはガラリと変わったそう。コストカットの煽りを受けて、これまで1日3回出ていた温かい食事は2回に、そして週末は食事の回数が2回になるという事態になっているのだとか。

囚人たちにとっては、食事の量を減らされるとまず労働時に体がもたなくなります。そして規則的にさせられる運動もエネルギー不足となってしまうことに。

そこで、インスタントラーメンはカロリーも高く腹持ちもいいということ、アメリカではラーメンは、「RAMEN」として近年大人気の食品であることから、刑務所でもインスタントラーメンが人気となったようです。

タバコ5本でラーメン1袋と交換

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元刑務所暮らしの経験があるロジャーと名乗る男性は「結局は刑務所の中でも、金が全てさ。だけど、今はラーメンスープが金の代わりなんだ。それが現実だよ」と語っています。

英紙『the Gardian』によると、インスタントラーメンの1袋はシャバでは59セント(約61円)だそうですが、刑務所内では1袋が2ドル(約208円)という破格の値段に。物々交換として、タバコ5本でラーメンを1袋、10.81ドル(約112,5円)のスウェットシャツなら2袋と交換できるそうで、いずれにしてもお金のない囚人たちにとっては、たかがインスタントラーメンを得るだけでも大変な様子。

ラーメンが理由で喧嘩や殺人も…

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囚人にとって何よりも価値のあるものと言われているラーメンを巡って、刑務所内では喧嘩が起こり時には死人まで出ることもあるそうです。

アメリカでは1980年から2013年の間に、囚人人口が膨れ上がり343%にまでなっているそうで、運営経費が苦しくなるのも無理のない話でしょう。とはいえ、ラーメンを巡っての喧嘩まで起こっているとなると、相当事情がひっ迫しているのかも知れません。

シャバのラーメンブームに乗っ取って、刑務所の中でも予期せぬラーメン戦争まで繰り広げられるほどの人気となっているインスタントラーメン事情。

これまでは、タバコやドラッグを密かに手に入れて嗜好に耽る囚人が映画やドラマの中では様になっていましたが、インスタントラーメンではあまりにもリアル過ぎて、今後クライム映画からは私たちには馴染みの「悪人が刑務所でタバコをふかす」シーンが消えていくかも知れませんね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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