記事提供:小島慶子オフィシャルブログ

留学経験のある方や、パースにお住まいの方、オーストラリアの他の地域に暮らす方、いろんな国で生活している方なども、お読み下さっているようで嬉しいです。

海外に3ヶ月以上滞在したり永住している日本人は過去最高の131万人だそうですね。

私は父の仕事の関係で、オーストラリアのパースで生まれて、3歳まで過ごし、小学校1年の2学期からシンガポールに行き、2年生の途中から3年生の12月までは、香港で暮らしました。

シンガポール日本人小学校、香港日本人小学校、まだ校歌、歌えます。

当時は帰国子女が少なく、東京郊外の新興住宅地の公立小では、珍しい存在でした。英語喋ってーと言われ、日本人学校育ちの私は、困りました。

濃密な日本の企業社会のヒエラルキーを、子供ながらに肌身に感じた日々。狭い日本人駐在員社会と、異国の風景、多文化社会の活気、その両方を呼吸していました。

ああ、世界はいくつもの内輪社会の集まりで、同じ景色を全く違う世界として生きている人々が、入り混じって暮らしてるんだな!と感じていました。

それってなんか、面白いぞ、と。

大人になってから、ことあるごとに、「小島さんは帰国子女だから、個性が強いですね」「やっぱり帰国子女は、発想が違いますね」などと言われることが多く、かなりの違和感。

帰国子女にも、いろんな人がいますよ。日本育ちでも、いろんな人がいるように。

もし私に対して、小島慶子は意見をはっきり言うし、なんか、押しが強い感じで、ちょっと変わってるなあ、という印象を持っている人が、やっぱ帰国子女だからな!!と考えるのなら、それはズバリ、偏見。

あの、これはわたくしのですね、生まれながらの性格でございます。

案外、素直で気の弱いところがあり、会うと意外といい人らしいですよ。

それはともかくだな、帰国子女=空気読まない自己主張強い系という偏見は、捨ててください。当たり前だけど、帰国子女でもいろんな人がいますから。

もしかして、ガイジン=強烈な人たち、なんか怖い。

帰国子女は、ガイジンと一緒に育ったんだから、普通の日本人とは違うはず…。

という思い込みなのかなとも思うのですが、それ、ゼノフォビア(外国人嫌悪)と紙一重です。場合によっては、そのものかも。

外国出身の親を持つ人にも、言いがちですね。やっぱ、ハーフだから!あの子半分ガイジンだし!

やめましょう。

自分にとって慣れ親しんだ「普通」とは、異なる人と出会うと、なぜ異なっているのかを、はっきりさせないと不安になるのかもしれません。

「自分とは異なるグループに属する人だから」と、区分けをしたくなるのかも。

でも私たち、全員バラバラですよね。

親子ですら、異なっています。異なりの度合いの大小はあっても、人は全員異なってます。

もしかしたら、いま電車で、あなたの隣に座っている日本人よりも、旅先で会ったオーストラリア人の方が、あなたと似ているかもしれない。

たとえ言葉は違っても、笑いのツボとか怒りのポイントはすごく近いかもよ?

長年一緒に暮らしている家族でも、まるで考えが合わない!

なんてよくあることだし、その異なり具合は、外見や、言語や、習慣や、住んでる国の違いより、はるかに大きく、容易に埋まらない隔たりであることも。

ね。

私たちはバラバラなんです。見た目が似てても、言葉が同じでも。

私たちはバラバラだ、という考えは、誰に対しても「私ら、同じだよね?」を強いないということでもあります。

オラオラ、同じなんだから、違うことするなよー、なんて、言わないということです。

あなたはだあれ?あなたのことをもっと教えて。あなたと私は違うね。

どう違うのかな。ふむふむ。うんと違うところも、少し似てるところもあるね。

では、お互いに嫌な思いをしないで、一緒に暮らすには、どんな工夫が必要かな?で、いいではないですか。

ああ、書いたらお腹がすいた…。

ではまた、のちほど!

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