記事提供:AbemaTIMES

AbemaTV『AbemaPrime』の、様々なジャンルの「スゴイ女性」がスタジオにゲストとして登場するコーナー『スゴ女図鑑』に14日、一級建築士で日本トイレ協会が唯一認めるトイレデザイナーの小林純子さんが出演。

番組では、「公衆トイレは汚い」という古い概念を覆して「綺麗で明るいもの」に生まれ変わらせる、驚きのデザインの裏側に迫った。

小林さんがこれまで手掛けたトイレは、東京タワーをはじめ、大手百貨店や商業施設、駅構内の公衆トイレなどで、女性ならではの視点、考え方、工夫が多く加えられている。

小林さんの手によってトイレがどのように生まれ変わるのか?例えば…。

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<after①>

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その他、福岡県の井筒屋小倉本店のトイレ写真、東京メトロ・銀座線や三越前のトイレなど。いずれもオシャレに、スタイリッシュに生まれ変わっている。さらにベトナムのハノイにも小林さんが手掛けたトイレがある。

小林さんの手によって、全国200ヶ所以上のトイレが綺麗な空間へと生まれ変わっている。その場所にあった空間を表現するため、ひとつひとつ異なるオリジナルデザインにしたという。

東京の浅草にある、全国の名産品を取り扱う『まるごとにっぽん』の女性用トイレでは、「和」を基調としたシックなつくり。こだわったのは、外国人が大勢来る浅草という地で、障子を利用したやわらかな光の演出など、「日本」をイメージしたこと。

手洗いも日本の土をつかったものでデザインするなど、細かいところまで日本産にこだわったそうだ。

――そもそも小林さんがトイレデザイナーになったキッカケは何だったのでしょうか?

小林さん「ほんとうに偶然。1987年、バブルの時期に、何か今までに企画された以外の人間の生活で取り残された部分はないかと探っていた時期があって、そのときにトイレの設計に出会いました。

最初は瀬戸大橋のトイレだった。そのトイレが(次の)トイレをよんで…。

今までのトイレって、どんな不満を持たれているんだろうと、たくさんの人にヒアリングしました。

すると和式ではいつも床がビショビショ濡れているので、輪ゴムを2つ持って入りますという人がいて、輪っかで(パンツのすそを)とめて入ると。

子供がいる人はおんぶして抱っこして用をたしていますとか、いろんな苦労をうかがって。

それをどうやって解決していこうかと。“きたない、くさい、こわい”というイメージのトイレをどうやって改善していこうかということをひとつひとつやってきました」

経済評論家の川口一晃氏は、「トイレが未整備であることによる経済損失って、22兆円にのぼります。だから小林さんの仕事によって経済効果が生まれている」と指摘する。

また、番組ゲストMCを務めたふかわりょうは、「日本人はきれい好きという国民性が、(きれいなトイレを広めるのに)関係した?」と質問。これに対し、小林さんは大きくうなずき、「トイレにこだわる女性たちが多くて」と話す。

これにはコーナーを担当する池澤あやかも「あそこトイレきれいだから寄ろうって言って、トイレに寄って買い物したりして」と同意。

そして、今では“当たり前”のように普及している多機能トイレの設備も、小林さんがどこよりも先駆けて取り入れたもの。

実は小林さんが日本で初めて設置したものは「授乳スペース」、「オムツ交換台」、「パウダースペース」「障害者専用トイレ」、さらには「生理用品専用のゴミ箱」。

小林さんの発想の源は『いろんな人からお話を聞くということ』だ。「多くの人の意見を聞いて、どういうところから解決していこうかと。誰もが使うところなので、ひとりひとり満足していただけるもの」を意識したという。

例えば百貨店はフロアごとにお客さんの性別や年齢層が違うので東京駅前の大丸東京では、フロアごとにトイレのデザインを変えている。

婦人洋品を扱う女性フロアのトイレには、化粧直しができる広めのスペースを設け、紳士用品を扱う男性フロアのトイレは、地味な色を使い、落ちつける空間を演出。

さらに、家族連れのために飲食店が並ぶフロアは、絵本の中に出てきそうな子供向けの可愛い子供用トイレを設置。高層階のトイレではガラス張りにして解放感を持たせるといったアイデアが活かされている。

そんな小林さんが作るときに心がけていることは、「ひとりひとり使いやすいように、そして街のオアシスになれること」。

その理由について「街の中でたった一人になる空間って、なかなかないんです。(トイレで)ちょっと気分転換したら、次にニコニコして人と接することができると思うので、快適さが長く持続するトイレを作りたいと思っています」と話してくれた。

「スゴ女」コーナーでは、出演女性に“格言”をもらっている。小林さんの格言は「偶然を深めれば必然に通ず」。

人の声に真摯に向き合い続けてきた結果が、なくてはならないものにつながっている。

小林さんならではの言葉だ。

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